【映画 オッペンハイマー】感想。どの国でも天才は居て研究の先に軍事利用されるのだな。

オッペンハイマーという名前

日本は世界で唯一の原爆被災国になっているが、それを作った人の名前は多分知らない。

落とした人も知らない。そしてこれがB-29爆撃機で投下されたことも知らなかった。

確かに原爆を投下するなんてという無慈悲な行為を受けた国ではあるが、日本が第二次世界大戦で侵したことがなくなるわけではない。

こんな島国を脅威と思われることを大日本帝国はしていたのだとつくづく思う。

作品

映画館で予告を観た時には、物理学者の人の半生を描いたものくらいしか認識をしてなかった。

そして、いざ観に行こうと思ったら、なんと195分という3時間オーバーの作品であることを知った。

普通2時間だから2時間半でも結構身体痛くなるからどうしようかと思っていたのだけど、とりあえずアップグレードシートにしてみた。

公開二日目の最後の上映回、思っているよりも人は入っていて、アップグレートシートは満席になっていた。(みんな考えることは同じ?)

でも、前の列に普段映画館来ないんだろうなぁタイプが座っていて、スマホを見るわ、ペットボトル持ち込むわで困った。ペットボトルってボトルに乱反射で光が反射するからダメなんじゃないかと思うんだよね。でも、イオンシネマって持ち込み禁止とは言ってないからしょうがないのか。

映画は、最初の方はモノクロだった。彼が若く大学時代とかだったのか。そう、回想シーンだったのか。

量子やら物理学やらの話しや「この人絶対病んでるでしょ」な展開やらで困惑する。そう、私はこの人が何をした人なのか知らないから、どこに続く展開なのだ?と考えていた。

それでも、量子ってことでこれって原子力とかになるのか?とかっていうのは感じるのだけど。

研究者は研究結果をまとめることが使命なんだなと感じる。

日本でも同じ頃、同様に天才が物理の研究を行い原子力爆弾を作ろうとしていた事実はあるが、規模感が違いすぎるのではないだろうか。

ロスアラモス国立研究所とか街を作って研究とかすごいなと思った。そしてトリニティ実験。日本ではそんな用地はなかっただろう。

そしてトリニティ実験で彼らは爆弾の破壊力は認識した。そしてそれを「日本」」に投下することも認識した。

「戦争を終わらせるためには2個必要」その通りになった。

日本は1個では戦争を終わらせないと言う見解が正しかったと言える。広島に原爆が投下され、そして3日後に長崎に投下される。

そこはただの2/11の場所だ。京都だけは外されたことが映画で描かれていた。

そして6日後にやっと終戦。日本国民にとっても「終戦」によって得たものは大きかったのだとは思うが、代償も大きすぎた。

最初の頃は、「ドイツ」が標的のようだったが、ヒットラーが1945年4月に自死したことで研究の成果を示す先がなくなり、日本になったのか。。。この辺で一度眠すぎて意識が飛んでいた自分がいた。

トリニティ実験は7月だった。だから、それまでに日本が降伏していればこんな悲劇は起きなかったとも言える。

その頃には勝つ見込みがないことは国民全員が思っていて、戦争を起こした人間だってわかっていたのだろうから。

戦争は終わった。

でも、この映画はその後の水爆反対を行ったオッペンハイマーが冷戦を背景とした共産党党員に対する赤狩りの様子がメインのような内容だった。ソ連との関係についての執拗な質問。自分の周囲が共産党員であることなど、この人はとても気の毒な人だという印象になった。

まぁ人となりは共産党員の彼女が居たのに、結婚をしていた女性と子供を作って略奪婚のようなことをし、最終的に彼女だった人間は自殺するって言う・・・

研究者の様相から政治的な様相になって結局は裏切られていく人生だったのか。

「ロバートは現実世界では使うことのできない(ほど強力な)兵器を見せて、戦争を無意味にしようと考えていた。しかし人々は新兵器の破壊力を目の当たりにしても、それまでの兵器と同じように扱ったと、絶望していた」.
by wikipedia

これが理想で現在はその理想がかろうじて保たれている状態なのかもしれない。

大義があったと信じている。しかし、科学者として自然について研究することから逸脱して、人類の歴史の流れを変えてしまった。私には答えがない.
by wikipedia

天才は自分の知識が軍事利用されることなど喜ぶはずもなく、そして自由を奪われた人生だったことは気の毒だと思う。

それでも落としたのは国のトップで、一人の力でできたことではないし、彼がいなくてもまた違う天才が発明をしていただけなのだと思う。

この映画で良かったのはこの人は自分の研究のためであって、地位や名誉のためにしていたわけじゃないってことかな。なんか頭の中にうごめくいろいろな流れを解明したかったってことだったと思うんだよね。まぁ国のお金でってことになるけど。

【映画 四月になれば彼女は】感想。世界の景勝地がとても綺麗だった。

20代の最初と最後

最初に出てくるのは森七菜演じる春。ウユニ塩湖から始まるシーンはとても感動的だった。

生涯1度は行ってみたいと思うけど、その場所に行くだけでも高山病のような症状が出るって聞いたことがあって難しいよね。

二人の関係性

軸にいるのは佐藤健演じる藤代。すごいのは大学生を演じているということ。もう実年齢は35なわけで。

線が細いから、違和感は全然ない。居そうだなって感じ。

でも、最初に出てくるのは30くらいになるのか?長澤まさみ演じる弥生と結婚式の打ち合わせをしている場面。二人の関係性は?と思っていると、あっという間に弥生が失踪する。

失踪することで、藤代は自分が見えてなかったこと、知らなかったことなどを知ろうとする。

そこに10年前に別れた彼女からの手紙が届いたことを思い出す。その手紙の差出人が大学時代に付き合っていた春からの手紙だった。

藤代は隠し事をしないと言うことで、その手紙を弥生に見せる。

うーん、こういう悪気のない人間が一番困るよね。って思うわ。

精神的に脆さのあった弥生の主治医という立場から婚約者となった藤代は、仕事として精神科医としているが、彼氏として、ソツがないけど、本音が見えないタイプだなって思う。

そんな相手に対して脆さは気づいてもらえないまま、弥生は失踪する。自分の仕事も放り出して。

春との大学時代の回想でいろいろなものが繋がっていく。

春の父親役が竹野内豊で、かっこいいのだけど・・・春は大学生になっても父親の保護下から抜けられないまま、二人の関係が終わってしまっていて、最後は春はどう決意したのだろう?って思った。

春は結局、余命わずかということでやり残したこととして、大学時代に二人で行くはずだった世界旅行へ一人で行き、写真を撮り、それを藤代に送っていた。

そして、春は逝く。

春の最後の場所で遺品としてカメラを受け取り、藤代は現像してそこに驚くものを見つける。

そこに繋がるのか・・・

そんな感じ。

【映画 52ヘルツのクジラたち】今の社会が抱えている問題が詰まっている

流れ

成島監督作品はかなり観ている。どの作品も社会問題が背景にある。日常生活で自分には関係のない話しと普段は気にもしてないのに、なぜか気になって行ってしまう。

この作品は「八日目の蝉」を思い出すような雰囲気だった。もう12年も前の作品だけど、題材も違うけど、共通しているのは虐待をされている子供が登場すること。

虐待をする親、虐待されても親にしか頼れない子供。この構図は12年経とうが私が生きている間は変わらないのだろう。

世界で最もっとも孤独なクジラ

原作は町田そのこさんと言う方の長編小説。仲間のクジラが聞き取れない周波数で鳴き、懸命に歌っているクジラの姿を人間社会に投影したのはすごいと思う。

原作を読んでみなきゃとは思ったけど、実写化することで、その仲間のクジラには聞き取れない鳴き声を人間は癒しとして聴いている。とても切ない鳴き声だ。それでも、誰もが人間社会ではどこかでこのクジラのような感覚を持っているのかもしれない。

杉咲花が主演。彼女を見ていたら、「湯を沸かすほどの熱い愛」を思い出した。この作品で彼女はいじめられていて、教室で下着姿になった。この作品は8年前なのか。

杉咲花演じる三島貴瑚(みしまきこ)が移住した場面から始まるのだけど、大分の海の見える家なのに、どこか暗い。晴れている映像がまるでなかった気がする。光は月光くらいか。

海岸でiPodを聴く。隣に来た男性にイヤホンの片方を渡す。が、その男性の姿は彼女の中にしかない。

そこに一人の子供。原作では13歳設定らしいが、映画ではもう少し低年齢か。髪の毛が伸び、着ているものも汚れいている。

貴瑚が雨の中、倒れるとその子供が傘を差し出す。そのことで貴瑚は自宅へ連れて行き、服を乾かそうと脱がすと体には多数の傷がある。

子供はなぜ他人の大人に助けを求めないのだろう?といつも不思議に思うが、親に依存して生きるしかないと助けてもらう、助けてもらえるということを教えられていないのだと理解する。

髪の毛が長かったから私は「少女」だと思ったら、「少年」だった。

その「少年」について自宅の修理をしてくれた職人に聞くと、彼の母親のことを教えられる。と言うことは、周囲でも彼の存在は知るところではあるが、誰も助けることはしてなかったってことだ。

母親は自分の子供を「ムシ」と呼び、自宅に閉じ込めていた。ただ彼は喋らない子供だった。

貴瑚は自身の生い立ちから彼を助けようとする。

貴瑚自身も親から虐待を受けて成長していた。高校を卒業後は、継父の介護をさせられ、母親の精神的虐待、肉体的虐待は続いていた。母親が真飛聖だったのだけど、今ドラマでも虐待母の役をやってる・・・宝塚出身で珍しい感じを受けるけど、彼女の演技は虐待する側もされる側も悲壮感が出てる。

貴瑚は介護疲れで虐待され、生きる気力を失ったところで同級生の小野花梨演じる美晴と彼女の同僚の志尊淳演じる安吾に助けられる。安吾の助けで貴瑚は自分自身の人生を歩むことができるようになるが、安吾は貴瑚には「幸せになってもらいたい」と言うだけで付き合おうとは言ってくれない。

安吾は貴瑚に「52ヘルツのクジラ」の鳴き声の入ったiPodを渡す。

貴瑚は会社でのトラブルに巻き込まれたことで、社長の息子の専務、新名主税に見初められる。その息子が宮沢氷魚なんだけど、最初こそいい人なんだけど、次第に貴瑚を束縛するような面が出てくる。そして、友達と紹介された安吾に対して剥き出しの敵意を出す。

安吾は貴瑚に主税はやめた方が良いと伝えるが、どこか依存心がある彼女は聞き入れない。

その関係性は次第にこじれて、主税は貴瑚に暴力を振るうようになる。虐待をされた子供が大人になると今度はDV被害を受けるということがあるらしいが、その典型的な関係を安吾は心配したのだろうが、どこかに弱さが残る貴瑚には伝わらなかった。

そして、安吾がトランスジェンダーであることが主税によって安吾の実母に伝えられる。安吾の隠したかったこと。

母親はそんな自分の娘を受け入れられない。トランスジェンダーの問題まで入ってくるとは思わなかったのだけど、最初に社会で鳴き声をあげていたのは安吾だった。そして、安吾は同じように鳴き声をあげていた貴瑚に気付き、彼女を助けようと努力した。

が、彼自身を助けてくれる人はいなかった。

貴瑚は安吾を失い、やっと自分の生き方をしようと移住し、ムシを助けようとしていた。ムシの鳴き声を聞こうとした。

弱さを助ける連携が社会でもっと広まればいいと思うが、自分がその立場になった時に助ける側になれるか?と言えばできないと思う。自分もどこか52ヘルツのクジラ状態であったように思う。誰か気づいてと思っている自分が居たと思う。

私も助けてもらった側ではあるのかもしれない。が、助ける側になれる自信はない。他人と関わることは怖いと思う。

でも、もし近所で虐待されていたら、通報はしてしまうかもしれない。その行為もその家族にとって良いことなのかわからない部分は多いが、親が最後の人間らしさを失わないように。子供が親から虐待されていいはずは100%ないと思っているから。

子供は親がいなくても虐待されてない方が人間形成的には良いし、虐待された子供は親になってまた虐待してしまうと言う悲しいループが起こらないとは限らないから。

ムーブメントになって欲しい映画だけど、見て欲しい層には届かないのかもしれない。虐待とかをするような人はエンタメからかなり遠いところで生きているように思うから。

【映画 ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦】音駒目線の展開は『THE FIRST SLAM DUNK』のような展開かな

アニメを見始めて

コミック発売当初は多分20巻くらいまでは購入して読んでいた。でも、本屋さんがなくなってしまったことで購入を続けることはしなかった。

内容もほとんど覚えてない感じだったから、 Netflixでアニメで見始めた。

まだ、セカンドシーズンだったけど、まぁ映画を見る予習には十分だったかな。

天才セッター

原作のメインは烏野高校バレー部で、天才セッターの影山と小さなエースの日向翔陽を中心とした話で展開しているのだけど、バレーボールってことで対戦チームの中にもきちんとメインキャラを作っている・・・そう、登場人物が多くてついていけなかったような気もする。

「もう一回がない試合」

この言葉はほんとに最初の頃に、翔陽が練習試合で負けたときに「もう一回!」と言った言葉に対して、「練習試合だからもう一回はある」という流れで、実力的に自信を持った頃から、いつか「もう一回がない」試合をしたいと願ったことが叶った結果だ。

宮城と東京。それぞれで代表にならなければならないし、トーナメントで戦える確率だってほとんどない。でも、それが叶った試合があったことを、原作を読んでない、アニメも到達してない自分は見る前に知ることが出来たわけで。

まぁ映画に行くのはほとんどがアニメとか原作を見ている人なんだろうな。

公開2週目のレイトショー、20代くらいの男性、女性が多かったな。

バレーボールのアニメって昔の「アタックNo.1」くらいしか知らないわけで。そんな中で「ハイキュー!!」を読み始めたのだけど、アニメになるとやっぱり迫力とかがすごい。

速さとか汗とか音とか・・・昔のアニメのようなあり得ないような攻撃じゃないようなリアリティを感じる展開のような、やっぱりあり得ない展開のような・・・

でも、今の全日本男子の西田選手とかを見ていると翔陽的なジャンプ力を感じるからあながちすごいとも思わないけど、影山や研磨のようなセッターが現れたらいいなと思う。

研磨タイプのセッターはほんと怖いと思う。

研磨目線の内容でなかなか自分から燃えないキャラが「楽しい」と言うのは青春だなって思ったね。研磨に見事なまでに動きを止められた翔陽はそれでも腐らないで、自分のできることを探す。うーん、身長が低い人の方が努力がすごいわ。

自分が原作を見ていない20巻分の成長がほんと凄すぎました。音駒高校側の感覚と同じだった気がするわ。最初の頃は・・・って。


今回、イオンカードのミニオンズのイオンシネマ優待で「特別鑑賞シネマチケット」で鑑賞をしたのだけど、ポップコーン+ドリンクSサイズ付きで困ってしまった。

イオンシネマにはアップグレードシートがプラス500円で座れるのだけど、こちらにはドリンクがついてくる。うーん。ドリンク2つも飲まないでしょ。

かなり映画には行っているけど、2回目か3回目のポップコーンを食べたわ。

ポップコーンの良さがまるでわからないのでした。

【映画 ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦】音駒目線の展開は『THE FIRST SLAM DUNK』のような展開かな

アニメを見始めて

コミック発売当初は多分20巻くらいまでは購入して読んでいた。でも、本屋さんがなくなってしまったことで購入を続けることはしなかった。

内容もほとんど覚えてない感じだったから、 Netflixでアニメで見始めた。

まだ、セカンドシーズンだったけど、まぁ映画を見る予習には十分だったかな。

天才セッター

原作のメインは烏野高校バレー部で、天才セッターの影山と小さなエースの日向翔陽を中心とした話で展開しているのだけど、バレーボールってことで対戦チームの中にもきちんとメインキャラを作っている・・・そう、登場人物が多くてついていけなかったような気もする。

「もう一回がない試合」

この言葉はほんとに最初の頃に、翔陽が練習試合で負けたときに「もう一回!」と言った言葉に対して、「練習試合だからもう一回はある」という流れで、実力的に自信を持った頃から、いつか「もう一回がない」試合をしたいと願ったことが叶った結果だ。

宮城と東京。それぞれで代表にならなければならないし、トーナメントで戦える確率だってほとんどない。でも、それが叶った試合があったことを、原作を読んでない、アニメも到達してない自分は見る前に知ることが出来たわけで。

まぁ映画に行くのはほとんどがアニメとか原作を見ている人なんだろうな。

公開2週目のレイトショー、20代くらいの男性、女性が多かったな。

バレーボールのアニメって昔の「アタックNo.1」くらいしか知らないわけで。そんな中で「ハイキュー!!」を読み始めたのだけど、アニメになるとやっぱり迫力とかがすごい。

速さとか汗とか音とか・・・昔のアニメのようなあり得ないような攻撃じゃないようなリアリティを感じる展開のような、やっぱりあり得ない展開のような・・・

でも、今の全日本男子の西田選手とかを見ていると翔陽的なジャンプ力を感じるからあながちすごいとも思わないけど、影山や研磨のようなセッターが現れたらいいなと思う。

研磨タイプのセッターはほんと怖いと思う。

研磨目線の内容でなかなか自分から燃えないキャラが「楽しい」と言うのは青春だなって思ったね。研磨に見事なまでに動きを止められた翔陽はそれでも腐らないで、自分のできることを探す。うーん、身長が低い人の方が努力がすごいわ。

自分が原作を見ていない20巻分の成長がほんと凄すぎました。音駒高校側の感覚と同じだった気がするわ。最初の頃は・・・って。


今回、イオンカードのミニオンズのイオンシネマ優待で「特別鑑賞シネマチケット」で鑑賞をしたのだけど、ポップコーン+ドリンクSサイズ付きで困ってしまった。

イオンシネマにはアップグレードシートがプラス500円で座れるのだけど、こちらにはドリンクがついてくる。うーん。ドリンク2つも飲まないでしょ。

かなり映画には行っているけど、2回目か3回目のポップコーンを食べたわ。

ポップコーンの良さがまるでわからないのでした。

【映画 夜明けのすべて】多くの人が他人の障害に寛容な社会であって欲しい

朝ドラの二人

「カムカムエブリィバディ」が終わってもう2年も経つ。その最初の場面で夫婦役だった二人が映画初共演ということで、作品の内容はあまり良く知らないままに観に行った。 三宅監督がラジオに出演されて、それを聴き流していたのだけど。 10年前は「まれ」で共演した二人がしばらく映画でも共演する状態が続いたけど、今回の作品はそういう感じではないな。

同じ女性ではあるけど

男性監督が積極的に「生理」という題材を取り上げるのはとても良い傾向のように思う。私の時代は男子には「生理」については伝えない社会だったように思う。それが良かったとは思えない。知らないから余計知りたいと思うし、勝手に妄想が膨らんで女子を揶揄うといった行動もあったのだと思う。

よく生理前はイライラすると文字で見るけど、自分はそういう感じはあまり感じなかった。ただ、生理自体は誰にも相談できずにずっと悩んでいたと思う。

今回の上白石萌音演じる藤沢さんのPMS(月経前症候群)のような人は私の過去の周囲には居なかった。だから、あそこまでの状態になってしまう人がいるのか!?とかなり衝撃を受けた。

いきなり人が変わったように押さえ込んでいた気持ちが爆発する。

まぁ自分も怒るときっとそんな感じにはなるのだろうけど、誰でも彼でもってわけではない。彼女は、日常では大人しいと思われるタイプの女性だから、知らない人はかなりビビるレベルで驚くと思う。

入社したばかりのまだ人間関係も出来てない状況で不安とストレスがかかる場面で抑えきれずに爆発する。同僚に居たら、どうする?と思う。私はきっと関わらないようにしてしまうかもしれない。もう他人に対して干渉するような部分はなくなってきてしまったから。

彼女が転職した先は、そんな他人の弱さをみんなで少しずつ補うような会社。

そこには松村北斗演じる山添くんがやる気なさげに働いている。

山添くんがある時、炭酸のキャップを外すと、いきなり藤沢さんにキレられる。

PMSの彼女には何かきっかけがあれば、それまで積もっていた鬱積が噴き出すようになってしまっているのだろう。

それでも、彼ら以外の存在が彼らを見守る。

当事者だけにしないことが大切だということを教えてくれている。

零細企業だからできることなのかもしれない。社長が自分の弟と作った会社。大きくするとかではなく、弟の夢を叶えようとしていたのか?そんな弟が突然いなくなり、社長にも穴が空いている状態。

山添くんは突然パニック障害になったことで、この会社に転職していた。

パニック障害の山添くんとPMSの藤沢さんは互いに干渉しすぎることなく、補い合う関係になっていく。

山添くんは藤沢さんの発作が出る兆候を感じて彼女の発作が出ないように自然に接する。そうすることで彼女もストレスを感じないことで発作が抑えられる。

抑えるという表現が正しいのか?

パニック障害の山添くんは早期で元の会社への復帰を目指すが障害は思うようにコントロールが出来ないわけで。

パニック障害で引きこもりになっている人がどのくらいいるのだろう?

社会はそこまで寛容になれてはいないし、自分が知らないことを知ろうと思わない人が大多数だろう。私もかなり軽度ではあるけど、パニックを起こすと過呼吸になる。

まぁ過呼吸がひどくならない程度に落ち着けるようになってきたけど。

五体満足なんて表現は不適切なんじゃないかと思うけど、一人で生きることが仕事ができることができる状態でいられることは奇跡なのではないだろうかと思う。

何かが少し違っただけで生きづらいものを抱えていた可能性もあるわけで。

まぁ自分にもHSPだなってところはあるけど、今はそれを認識して対処してどうにかなるし。PMS、パニック障害はほんの少しの症状だろうけど、世の中にはもっと目に見えない症状で苦しんでいる人がいるということを知っておきたいと思った。

【映画 ゴールデンカムイ】実写映画化は山﨑賢人

これもシリーズものだよね

ゴールデンカムイって漫画が刊行されてからまだ10年くらいなのね。

もっと昔からある作品なのだと勝手に思ってたのだけど、内容もあまり知らない状態で映画館に行ってみた。

さすがに男の方が多い作品だった。

山﨑賢人は実写映画でどこまでいくんだろう?

山﨑賢人を知ったのは朝ドラの「まれ」だった。そこから彼は止まることもなく、いろんな作品に出演し、主演になっていった。

だから、その前に出演作とかは知らなくて、この前WOWOWで「麒麟の翼」を観ていて、「え?これ、山﨑賢人だったの!?」ってなった。まぁ「え?これ、菅田将暉だったの!?」もあったのだけど。

とりあえずこの12年は実写映画と言えばってくらいやってる感じ。

  • Another
  • 麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜
  • リアル鬼ごっこ3
  • 今日、恋をはじめます
  • L・DK
  • ヒロイン失格
  • orange
  • オオカミ少女と黒王子
  • 四月は君の嘘
  • 一週間フレンズ。
  • ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章
  • 斉木楠雄のΨ難
  • 氷菓
  • 羊と鋼の森
  • キングダム
  • ヲタクに恋は難しい
  • 劇場
  • ゴールデンカムイ

これ以外にもドラマもあるし、すごいな。 「キングダム」を観た時、「あぁこれが山﨑賢人の代表作になるんだろうな」って思ったけど、「ゴールデンカムイ」もまた違う意味ですごい。

両方とも戦闘シーンがたくさんある。キングダムは多くの人・馬の迫力がすごい。が、「ゴールデンカムイ」は冬の北海道の雪原が過酷そうだ。。。

さて、ゴールデンカムイに戻そう。

内容を知らなくて、最初のシーンが誰が誰だかわからなくて、山﨑賢人って初見でわかるような強烈なイメージがないから、「今回はこれが山﨑賢人?」な状態で見始めた感じ。

脚本が黒岩勉さん。まるで裏切らない。原作を読んでないけど、きっと原作ファンの人にも納得のいくような内容なのではないだろうか?

まぁ冬の北海道が舞台ってことだけでもスケールが大きい。

1905年くらいの日露戦争のシーンからで、なかなか日露戦争の様子を見たことがなかったのだけど、日露戦争って結局日本が勝ったってことなのか?

そこから、戦後ってことでのどかに砂金を探す山﨑賢人演じる杉本のシーンになるのだけど、そこからがまぁ激しい。

アイヌ民族の財宝、盗んだ和人、網走刑務所などなど。たったの2時間で情報がありすぎ。

しかも戊辰戦争で死んだはずでしょ?な土方歳三まで登場してくる。土方歳三が舘ひろし。なるほど。

配役が「なるほど」って感じだった。

唯一の女性として出てくるアイヌの女性アシㇼパ役の山田杏奈が色が白く、っぽい!って思った。セリフとしたら、一番多いんじゃないか?アイヌ語を説明するようなセリフが多いし。

このシーズンではあっという間に怪我をして離脱した感じだった眞栄田郷敦とか。それでも重要な役なんでしょ?

矢本悠馬演じる白石が・・・クスっとポイント。面白いわ。

二階堂兄弟って誰!?って思ったら・・・柳俊太郎の二役だったのか。そっか。

一番、印象的だったのは前頭葉がなくなったという設定の鶴見役の玉木宏が不気味すぎ・・・こわいわ。

あと、クマとか狼とかリアルで怖かったわ。

アニメは第5期までってことだけど、さて、映画はどこまでいくのだろう?漫画のどのあたりまでの内容がこの作品に詰められていたのだろう?

山﨑賢人の30代は「キングダム」と「ゴールデンカムイ」って感じか?

【映画 窓際のトットちゃん】感想。原作を読んだのはいつだろう?

1981年発行

小学生時代に発行され、瞬く間にベストセラーとなった作品だったわけで。当時、図書館に毎日通っていた私が読まなかったわけがないはずで。

でもね・・・ほとんど覚えてないわけで。

裕福な家庭の子

原作を読んだ時、黒柳徹子さんのことは知っていた。

当時は「ザ・ベストテン」全盛期。この人の自伝なんだってことは認識していたが、裕福な家庭な子という感じは受けなかった。

映画では、やっぱり「絵」を通して、トットちゃんが当時としてはかなり裕福な家庭な子供であることが認識出来た。

小学1年生のトットちゃんが5年生になるまでの5年間だったんだね。

その間に日本は戦前から戦中になっていく。

戦前。彼女は一人っ子で両親の愛情を一身に受けた少女。

今だったらADHDですね。とかって分類されたのだろう少女。教室で落ち着いていられない彼女は「トモエ学園」に転校する。大井町線。私の知っている世田谷線のような感じ。

懐かしさもある。絵も「窓際のトットちゃん」のモチーフだったいわさきちひろさんの雰囲気を受け継いだような感じ。

トットちゃんのご両親は厳しさもあるけど、それでもやっぱり裕福な感じで子育てをしていた感じで、どこか「わがまま」な印象を受けたが、それは自分が大人になったからか。

自分がトットちゃんと同世代の時には感じなかったような感情が様々あった。

同級生の泰明ちゃん。小児麻痺がある彼に興味津々で「どうしてそんな歩き方なの?」とか。私は、小学生の頃、チンドン屋さんか何かを見て、指を指して何かを言ったのだろう。それを怒られた記憶がある。指を指したことに対しての叱責だったのか。それとも奇異な人に対しての私が発した発言に対してだったのかわからないが、それ以降、そういうことを言ってはいけないのだと学んだ。

差別もしない。区別もしない。それがいいことなのか?と考えさせられる行動をトットちゃんは起こす。

泰明ちゃんが「出来ない」と思っていることに対して、「出来る」を押し付けて行く。今の時代だったら、親が飛んで抗議しそうだが、泰明ちゃんのお母さんは自分の子供が他の子供のように服を汚して帰ってきたことに感動する。

「出来ない」と自分の世界だけで生きていた泰明ちゃんの世界を広げたとは言えるが、一つ間違えばのようなこと。トモエ学園という大きな器の中できっと先生が影ながら見守っていたのだろうが。

トイレにお財布を落としたトットちゃん。先生に相談する前に自分で行動して、トイレさらいを始める。それを見た校長先生は「戻しておけよ」と言うだけでやっぱり見守る。

手伝うわけでもない。だからと言って行動に対して文句を言うわけでもない。こんな大人いる?ってくらい大きい。

でも、先生が発したちょっとした悪気のない発言でもそれはどうなのかと叱責する。

そんな先生の姿が記憶に残っていることが、後年の黒柳徹子さんを形成しているということなのか?

泰明ちゃんが亡くなる。何があったのかはわからない。

その前にお祭りで両親に泣いてひよこを買ってくださいと言う。お祭りのひよこはすぐに死ぬことを大人は知っているから駄目だというが、それに対して泣いてお願いして買ってもらう。

が、ひよこはひよこのままで亡くなってしまう。

この時にトットちゃんはきっと「死」ということを知っていた。だから、泰明ちゃんの「死」についてもかなり深く悲しむ。

これを境に一気に戦中に突入し、トットちゃんにはお姉さんになって疎開する場面になる。

「続 窓ぎわのトットちゃん」が出版されているらしい。

黒柳徹子さんは黒柳徹子さんではあるのだけど、もう一度、「窓際のトットちゃん」から読んでみようかな。

【映画 翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛を込めて〜】感想。GACKT復帰作・・・

まさか続編が作られるとは!

最初の作品も時代背景がかなりぐちゃぐちゃだったりするのだけど、GACKT、二階堂ふみはじめ、他のキャストの振り切った演技でかなり面白いものになっていたのだけど・・・

今回は・・・

千葉解放戦線のイジリ

メインキャストだった千葉解放戦線員だった阿久津・・・

「阿久津はどうした?」

そうだ!阿久津はどうした?

あ!今は映してはいけない人になってる人か。

残念だよね。でも、小沢真珠と中原翔子の二人で物語はすすんだかな?

で、今度は大阪に牛耳られている関西。

琵琶湖ってタイトルにあるのに、行くのは和歌山。

そこに居たのは・・・

おぉ〜!片岡愛之助演じる大阪府知事。しかも神戸市長役で藤原紀香出て、夫婦共演しつつ、実生活と混在したようなセリフとか。。。

京都市長役の川崎麻世もなんか作品で見るのは珍しく感じてしまう・・・。

で、今回のヒロイン?は二階堂ふみの百美ではなくて、滋賀解放戦線の杏。スタイルが良すぎて・・・GACKTの隣で引けを取らない感じで。

最後は、通天閣がミサイル化するとか・・・その迎撃が行田タワーとか。

確かに。埼玉にタワーないよね。

行田タワーのところで田んぼアートが見られるんだ。

7月の蓮の時期にしか行ったことがないし、タワーに登ろうと思ったこともないから知らなかった。

前回の方が多分キャストは豪華だったなぁ〜と思うけど、関西事情はきっと大きく逸れてはいないのかなと。

第3弾まであるとしたら・・・今度は九州とか?

【映画 首】感想。なるほどね。

本能寺の変

「ビートたけし」と「北野武」が混在している作品。

30年も構想を練って北野組総動員って感じの豪華な面々。

戦国時代は首を取ることに必死だったのか?

発想は面白い

加瀬亮演じる織田信長が多分、今まで演じられてきている織田信長の中で最悪な人物像だと思う。

あんなにリスペクトされてないお館様っていただろうか?

主演は羽柴秀吉のビートたけしさんなの?

雰囲気的には西島秀俊さんの明智光秀かなって気がしたけど。

まぁ最後まで残ったのは結局は秀吉になるわけか。

秀吉、家康の順に天下人になった経緯は、嘘か真かって感じだけど。

でも、秀吉が懐に草履を入れて温めたって話は・・・家康だったの?でも、結構笑ってしまったけど。

西島秀俊さんがここに来て、なぜにこんなにゲイの役が続いているのだろう・・・。まさかのまさかで遠藤憲一さん演じる荒木村重と深い仲とか・・・「え〜!!」って感じしかなかったわ。

まぁ蘭丸が寛一郎でやっぱり織田信長の相手とか・・・

まぁ女性が出てこない映画だったわね。そういえば。

出てきたけど・・・一瞬だったし。柴田理恵さんだった?違うかな・・・

まぁ配役がなんか納得で特に木村祐一演じる曽呂利はほぼ、本人的な感じの扱い。あの時代に「芸人」って言葉はあったのか?

弥助が副島淳さんで、あの時代に海外の人が身近に居た?って感じだったし、本能寺の変で明智光秀が織田信長を討ったは史実としてあるけど、織田信長の首は発見されていないというのも一応、歴史で教わったような・・・

が、まさかあんな展開だったとは?とまぁなくはない話しかもしれないなと。

明智光秀においても同様。結局は村人にとって首なんかよりも装飾品の方に価値があったわけで。

まぁ、首がはねられるシーンばかりで首を「とったぞー」って掲げるシーンばかりなわけだけど、まぁよく作ったなって感じになってしまった。

ライトな解釈な戦国時代って感じかもしれない。