箱根駅伝の青山学院大学に見る理想

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青山学院大学は奇跡なのか?

10年前の箱根駅伝。そこに「青山学院大学」の名前はなかった。 関東学連選抜の10区に一人エントリーされているそんな大学だった。

いつ出てきた?

2009年の大会で33年ぶりに参加している。順位は最下位。城西大学が棄権になってるから、最下位というのは正しくないかな?

それでも、順位も最高が18位であとは23位との間を行ったり来たり・・・そんなチームだった。

私も毎年、飽きもせずお正月には箱根駅伝を流してるのだけど、青学のイメージって運動って言うのが全然ないから、「陸上競技やるタイプも居るのね」って本当に思ってた。

結局、指導者なの?

有名な原監督さんは2004年に監督に就任されている。それから4年で初出場。

やっぱり監督カラーに全員を染めないと難しいのかなって言うのが印象。

昔の(今も?)大学の運動部にはカースト制度があるわけでしょ?

今はないのか?

昔、高校の体育の先生が言ってたのが

1年:奴隷
2年:平民
3年:天皇
4年:神

って。。。

まぁここまでいかないにしても中学に入った途端に、なぜかたった1,2歳の違いでひどい扱いを受けたものです(私は・・・受けた記憶ないかな)

そう、そんな状態だから指導者のことよりまず、先輩との関係になるわけですよね。

それをフラットにすることから始めるのって大変ですよね。でも、今の青学はそんな感じを受けます。

4年生が率先して掃除当番をしてという記事もありました。それが記事になるくらい特別なことなんですよね。

大学4年間、同じ陸上部で練習していてもメンバーになれる人間は限られてくるわけです。それでも一人ひとりが自覚を持って取り組んでいるように思えます。

監督のコミュ力

今日見た、東洋経済の記事。

toyokeizai.net

原監督のコミュニュケーション能力って社会人として見習いたいなぁってすごい思います。コミュニケーションというか、セルフプロデュース力かなぁ。

自分だけじゃなく、個々の能力を高めて今までの駅伝選手の大学生とはちょっと違った像を見せてくれているように思います。

この3年、優勝したあとに日本テレビに出演しまくるわけですが、その時の選手一人ひとりの個性がとても光っているように思います。

一時期の全日本の女子バレーの選手に少し被ります。

柳本監督時代、テレビというマスコミをうまく使って選手の個性がよく見えていた時代がありました。その時もやっぱり監督のコミュニケーション能力があるように思いました。

私の頃は、監督の指示に従うこと以外考えられませんでした。でも、一昨年のラグビーワールドカップの時にもありましたが、一人ひとりが考えるチームにならないと強くならない。監督主体のチームではその監督がいなくなるとそのチームはすぐに衰退する。でも、考えることを植え付けられているチームはそれが残るというものでした。

監督というのは職業です。勝つことをさせなければいけないわけです。そこに自分流を押し付けて、負けることはきっと受け入れられることなのでしょうが、自分流以外でやらせて負けたときの責任の取り方というのは、すごく難しいことのように思えます。

選手に考えさせる、それが正解かどうかはいつわかるのかもわからない。

それに耐える忍耐力と器の大きさがなければならないですよね。

それでも、原監督はそれに成功したと言っていいのでしょうね。Wikipedia的には一度退部の危機があったようですが、それを耐えた大学、監督、選手があって今のチームがあるってことなのでしょうね。

そこには原監督のコミュニケーションがあってのことなんだろうなぁって想像しちゃいます。

今の原監督の成功パターンってどの世界、どの競技でも応用は出来ると思うけど、それを成功させられる人はどんな人になるのでしょう。

全日本クラスの競技で一度考えて欲しいなぁって思っちゃう。

マスコミに取り上げられるスポーツにはどうしても目が向きます。でも、そこにはそこに関わる人達の努力があってこそじゃないかと思います。

レスリングの栄監督も原監督と同じようにテレビに出て選手と一緒にバラエティーにも出て楽しませてくれます。今の時代に合った監督像があって、選手の強さが付加されているような気がします。