20年という月日を越えて
テレビドラマをアニメ化する。
「君の膵臓を食べたい」もなぜかそういう流れになるらしい。
いい原作は実写映画でもアニメでもいいものはいいということになるのだろうけど。
最後はなずなの母親についての長々とした感想です。
ドラマは小学生?映画は中学生
アニメ化する際に、年齢を引き上げたということが書いてあった。
どっちでも結局同学年の男女の成長差というものを大いに感じるのだろう。
女子はいつの時代もきっと男子よりもませている。
「ませている」という表現が正しいのかどうかわからないけど。
このアニメは「なずな」という女子中学生を好きな男子中学生二人という構図。
女子中学生には母親が駆け落ちして出来た自分の存在だったり、その駆け落ちまでしたはずの父親が自殺していること。それから1年くらいで再婚しようとしている母親の存在から逃げようとしている。
なぜ母親は子供のことより自分のことなのだろう?
まぁ自分の幸せがなきゃ子供は愛せないのだろうけど、なぜ計画性がないのだろう?
という問題はいつの時代にもあるものなのだろうな。
でもこの再婚相手、最悪だと思うぞ。
義理の娘を取り戻すためとは言え、同級生の男子をいきなり殴るってどうさ?
特にいらなかったんだろうなってシーンは典道の両親のシーンだろうか。
普通に幸せな家族って構図。母親の尻に敷かれながらも母親に付き合う父親は平凡だけど幸せの構図に見えた。
なずなとの対比だったのだろうか?
そんな普通の家庭で育った典道にいきなりなずなのような女の子に「かけおち」を迫られたら・・・
なずなの「助けて・・・」の声に耳をふさいでしまう典道。
劇場には多くの同じくらいの男子から大学生くらいの男子が居たけど、彼らはどんな気持ちで観ていた?
「典道、しっかりしろよ」なのか?
「そうだよな?困るよな?」か?
おばさん目線はそんなことを考えてしまった。
なずなのドキッとさせられるようなセリフに赤面する典道。
男女の成長差を感じた。
短編ドラマをよく90分アニメにしたなぁってくらい。
でも、おばさんが見るには耐えられないかな展開が。
ネタバレブログには大人に観てもらいたいとしたけど、それはあくまでもストーリーに対するもの。
子供は大人が思ってるほど子供じゃないし、意思もある。
もっと尊重すべきだって言う思いになるかなって言う淡い期待。
私は妻になることはしたけど、母になることはしなかったし、考えられなかった。
結婚はしたけど、他に遺伝子を残し成長させられるというものを出来ると思えなかったから。
自分は仕事をしたかった。
それが大きかった。
今は仕事も子育ても両立してなんてカッコイイ世の中にしようとしているけど、そんなに甘くないでしょ?
先日も何かの記事で「子供の病気の欠勤で会社をクビになりそうだ」とあった。それが違法かどうかってことだったけど。
私は20代に一緒に仕事をしていた人がシングルマザーでちょうど子供が保育園だった。
まぁ仕事してなかったよね。
普段だって17時には帰るわけで。
私はその作業を一人で背負ってましたよ。
毎日深夜ってこともあったわ。経理的なものの決算期ね。
結婚相手には「家に大黒柱は二人いらない」とまで言われたけどね。
それでもその会社がブラックだとは思ってないけど。
でも、そんな勤務形態で言うことだけ言ってお金もらってて、いい気持ちになると思う?
仕事している方としたらね、一緒には仕事したくなかったわ。
そんなこともあって仕事を選択して子供を放棄したって言うことかな。
まぁそれで良かったと思うけど。
子供が熱を出す。それは子供なりにいろんなストレスを感じてるからでしょ?
幼稚園生で熱を出してってあまり聞かないんだよね。
まぁ親が家に居るわけだし、時間も短いし。
シングルマザーで仕事しなきゃはわかる。でも大体シングルマザーになる人って無計画出産が多いよね。
その一瞬の快楽で自分を地獄へ落としてるって思ってしまう。
そんな部分も子供はこのアニメで考えて欲しい。
そういう教育がない日本だからこそ必要な材料なのかもしれない。
無節操に子供を授かってしまう。子供を授けてしまう。
その罪の深さを。人の幸せを無節操に操っていいわけがない。
この親は別に裁かれることはない。娘の心をボロボロにしてもそれは親子関係がどこかで破綻するだけでそれは数年後になるのだろう。
典道はどうだろう?
自分の幸せを噛みしめることができるだろうか?
ごく平凡な家庭で育っている自分を感謝して欲しいね。
それは他人同士が一緒になって築き上げた成功例なんだから。
打ち上げ花火が丸だろうが、平らだろうがそれはあまり意味がない。
それを誰とどこで見るかなんじゃないか?
私はビルの上から下に花火を見た時、丸だったかな?
アニメについての感想・・・
最近の日本のアニメの完成度はすごいものがあると思う。
特に「水」のリアルさがある意味すごいのかなって。。。
今回のアニメとしてはなずなや典道の「目」がとても印象的だ。
一昔前のアニメ的な感じもするけど。
それがどこか懐かしい感じで良かった。
海辺の景色も好きだ。
でも、電車や車、灯台にいきなり「リアル」を持ってきた。
最初は動画にアニメをコラボしてるのかと思ったけど、とりあえずアニメだった。あまりにもリアルすぎだ。
それが合わない。
どうにもこうにも違和感がありすぎる。
なずなの親の乗った車はまだ良かったけど、それ以外の車は撮影したものじゃないのか?
それが流行りなのか?
学生アニメってことで去年の「君の名は。」と比べられるのだろうけど、アニメの完成度は「君の名は。」だと思う。
光の使い方に違和感があるとは言え、バランスが良かった。
これは・・・何を狙っているのだろう?私にはわからないし、受け入れられなかった部分。
他の人はどう思うのだろう?
音楽はとても効果的だったと思う。
クラスでそんなに目立つ存在じゃなかった感じのなずながいきなりアイドルになろうかなと歌い出すのはビックリだけど、まぁそんなものなんだろう。
広瀬すずの「瑠璃色の地球」はとても良かったと思う。
カラオケレベルで。
主題歌の「打上花火」DAOKO×米津玄師はフルコーラス初めて聴いたけど、サビ以外もいい。
DAOKOの挿入歌「Forever Friend」もとてもアニメの世界観に
合っていたと思う。
あと西野カナの「if」がエンドロールにあったんだけど。
それでも新しいタイプのアニメだからきっと人気になると思う。
広瀬すずのなずなは良かったし。