消えた天才 ★一流アスリートが勝てなかった人大追跡SP
今年の3月、ついこの間まで「山の神」と崇められたくらいの男が引退した。
東洋大学在学中、箱根駅伝の5区で記録を出し続けた人。
今は富士通という会社で何をしている?
今の生き方が素晴らしい
テレビは途中から見たのだろうか?
最初から見たわけではないのだけど、彼の今を追った映像はとてもいいと思った。
富士通という会社の陸上競技部に入るということで入社した。
アスリートで入社した人間がアスリートとしての価値がなくなった時に会社にとどまれる人。
入社して5年目の春、彼は新たな部署に配属される。
それは、アメリカンフットボールチーム「富士通フロンティアーズ」のマネージャー。
大学生時代は人間恐怖症。
そりゃあそうだろう。
箱根駅伝のときだけいきなり騒がれる。
盗撮される。
でも、彼は大学時代とは別人のように明るい人になっていた。
アスリートを早々に引退したことについては後悔はないと。
その言葉が凄すぎる。
「後悔って今が充実していないから、あの時ああすればという選択を後悔するけど、今は後悔することもないくらいの充実をもらっている」って。
広報としてマネージャーとして時に自分からファン交流をし、写真撮影に応じる。
自ら「写真撮りませんか〜」と声をかける。
彼の本当の姿がやっと出てきたということなのだろうか?
1年生当時の柏原選手って明るいイメージだったけど、上になるにつれて口数が少なくなってマスコミ苦手って感じになっていったけど。
でも、彼の生き生きとした堂々とした生き方にこれからのアスリートの人の向かう道として多くの人が見習えるんじゃないのかと思う。
ただ真面目な人間。
だからきっと山の神になり、今は与えられた仕事を真面目にすることでチームからも必要とされているのがよくわかる。
これからの彼に期待したい。
表舞台に立つことはなくても彼は彼しかいないのだから。