【漫画 3月のライオン4〜6巻】零が人と打ち解けてくる・・・

研究会に入って・・・

いよいよ島田八段の研究会に入って、他の棋士との意見交換。

零もやっぱり「一国一城の主」

将棋に関しては誰よりも熱い。

二階堂の気配りにも気づけるようになった

最初の頃よりもいろいろな人と関わることで人間らしくなっていく零。

本来持っている人の良さが出て来るのもこの頃からか?

4巻 C1 五段

まずは島田八段の獅子王戦への挑戦が始まる。

タイトル戦の雰囲気に怖気づく零に対し、二階堂の決意「絶対にタイトルに挑戦する」という決意に零は感動する。

覚悟の違い。

零はどうする?

第一局は島田八段投了。

香子から言いがかりを付けられているところをあかりとひなとももに見られてしまう。

ひなはこっちを見ない零に作ってきたおいなりさんのお重を渡す。

が、ほとんどを香子に食べられてしまう。

香子と零の関係がこの頃はまだ香子に気持ちがある様子だった。

二階堂がC1級に昇級する。

プロになれば同じ土俵に立てば対局が出来るわけでもなく、プロ入りしてからなかなか対局出来ないことを二階堂は残念がっている。

獅子王戦を前に島田八段は零に個人的に来ることを依頼し、零は練習相手を務める。

A級棋士の本気を受け止めきれない零。圧力に押される。

2年生にギリギリ進級できそうな零。先生に感謝する。

高校に編入したことで「何も変わらなかった」と言う零。

成果がなかったと言う零に先生は「働きながら学校にも行って自分で飯作ってゴミとか出して戦ってお金稼いで家賃払って・・・」

「がんばってたよ。オレは見てたよ」

零の繊細な心に突き刺さる言葉。

ひながお重箱を取りに来て、香子との関係を聞く。「義姉だと」説明するが、あかりはそっちのほうがまずいということに気付き、一人暮らしを始めたことを悟る。

第四局の対局を前に島田八段の体調が崩れる。零は食べられるものを持って島田八段の家に向かう。

まずは体調を回復させましょうと言う零の提案は届かず島田八段は零を相手に練習を始める。

零は自分では役不足では?と伝えるが、零の感覚は宗谷九段と似ていると。視点やオールラウンダー、攻守の切り替えの柔軟さで宗谷九段の視点の感覚が掴めると思うと言う。

「将棋のまち天童から名人を」

この言葉のために生きている。藤井四段も東海地方にタイトルをという言葉が根底にある。どの棋士も地元で育ててもらったという感覚があるように思う。

特に地方出身は。

東京と大阪でしか奨励会はやらないとなれば移動にも費用がかなりかかるということだ。

趣味の道楽では続かない世界だ。

零は島田八段とともに第四局の京都へ同行する。

将棋以外のことをしてもらえるだけでもありがたいことだろうと思う。

会長も零の行動に驚く。現代っ子だと人の面倒とかを見ない方が多くなっているということなんだろう。

零はスミス先輩のホテルで泊めてもらうことに。スミス先輩は留守中、いちごちゃんが寂しがってると思っていたのに、世話を頼んだ人に甘えていることを知り、落ち込む。

2日目の朝、スミス先輩に大役が廻ってくる。副立会人から正立会人へ。正立会人の辻井九段がインフルエンザだった。

自分の封じ手よりも先に他人の封じ手開封に立ち会うなんて・・・と悲しむスミス先輩。

大盤解説を任された零。藤本騎竜が島田八段の勝負あっただと決めつけるが零は引き下がらない。

島田八段もその1手に気づかず投了してしまい、宗谷名人に「君は僕を信用し過ぎだ」と言われてしまう。

4勝0敗で宗谷名人の防衛で終わる。

5巻 C1 五段

獅子王戦の山形戦まで戦えなかった島田八段だが、山形の将棋イベントで故郷へ戻ってくる。

が、島田八段は雨男でイベントが屋内に。

人間将棋対決では二階堂五段対横溝七段対決が面白い。

その後、島田八段が作った将棋クラブを含む100面指し。

そこで島田八段の地域への取り組みを知る零。

自分の村から独立する老人を無くす仕組みを作る

すごく大変なことだけど、誰かやられているのかしら?

戻り際、地元のおじいさんに諭される島田八段。

「変わんない。変わらないから、焦るな、開」

そう、見た目年齢高いけど、まだ30代設定のはずよね。

2年に進学する零。担任は変わってしまった。

しかし林田先生は零のことを気にかけ、「将棋部」を作ることを提案する。人数が集まらないため「放課後理科倶楽部」と「将棋部」をまとめた「放課後将棋科学部」を作って顧問となる。

「将科部」の活動は楽しそうだ。将棋の「負け」を認める行為の難しさを痛感する。

名人戦が始まる。

宗谷名人 対 隈倉健吾九段

この二人の対局はある意味すごい。隈倉九段はケーキを直に3個たらいあげ、宗谷名人はブドウ糖の角砂糖とレモン3枚で直に脳へ糖分を補給する。

それを見ていた「将科部」ではラムネ作りが始まる。

みんなと話しながらすることの楽しさに思わず涙が出そうになる零。

将棋会館では島田八段が獅子王戦以降の覇気の無さが話題に。

そこに来た後藤が辛辣な言葉を吐くが正論である。

「島田なんてほっとけばまた勝ちだす」

強い者同士の絆を感じる。

後藤は香子に自分では買いにくいものの買い出しを頼む。

後藤の奥さんは植物状態になっている。

そんな後藤に寄り添いたい香子。

名人戦の後、負けた隈倉九段が旅館の壁に大きな穴をあけていた。

悔しさは努力した分大きいのだろうな。

ひなが元気がない。

帰宅したひなはイジメられた状態だった。

親友のちほちゃんがまずイジメの対象になってしまい転校した。

イジメていた人間がそれを笑ったことに抑え切られなくなったひなが怒ってしまい、イジメのターゲットにされてしまう。

モモが心配するから外で泣くひな。

それを追いかける零。

ひなは言う。

「後悔なんてしない。しちゃダメだ。」 「だって、私のした事はぜったいまちがってなんかない!!」

零の心に突き刺さる。

11年イジメられてきたがそれからも逃げていた零。零はそのひなの言葉に救われた。

「ありがとう 君はぼくの恩人だ」

「一生かかっても僕は君に恩を返すよ」

この言葉の意味をひなはあまり重く感じてはいないが、零はそのまま行動をしていくのだった。

6巻 C1 五段

おじいちゃんは素晴らしい人だ。

自分の感情より先にひなの気持ちを第一に考えて言葉を発する。

「ひな、よくやった」

ひなは自分が悪くないと思っていてもおじいちゃんのこの一言できっと救われたはずだ。

「お前はすごい!オレの自慢の孫だ。お前は何ひとつ間違っちゃいねぇ!!友達を助けたんだ!!胸をはれ!!」

零は零で自分が何が出来るかを模索し、先生に相談する。

零の純真な思いは大人から見ると「そんな大胆な」ってことになるのだけど、ズレまくる教え子にどうしたらいいのかと悩む先生であった。

ひなのことで対局に対しても負けるわけに行かないと真剣になる。

二階堂は意味もわからずだが真剣になった心友に喜ぶ。

あかりも悩む。おじいちゃんのようにひなに言ってあげられなかったこと。それでも本当は逃げてほしかったこと。

零はひなの憧れの高橋くんに休み時間キャッチボールをして欲しいと言ったのか?高橋くんとのキャッチボールが始まる。

それもイジメのネタとされてしまう。

高橋くんも転校したちほちゃんのことを覚えていた。そのことが嬉しいひな。

先生は被害者のひなを呼びだす。協調性がないのはひなだと言ったらしい。

先生が病んでる。

二階堂と零はお互いあと1つ勝てば新人王戦の決勝での対局となる。

二階堂は大阪へ対局に行く。

不安なのかいろいろな研究を確認し始める。それを感じた零が一言。

「二階堂、お前なら大丈夫だ」

零が人を励ますなんて!!!

零は東京で蜂谷五段との対局。

イライラする蜂谷をよけいブンブンさせたと周りから責められる。

そしてお前たちは似ていると言われ、否定する零だが諸先輩たちに

「世界の中心は俺だとか思ってるだろ」と言われる。

新人王トーナメントの決勝に二階堂の名前がない。

何も知らされない零はムカつく。

しかし、大阪の病院に入院したことを知ってしまうが、島田八段は何も教えてくれない。

それでも引き下がらない零。

島田八段からうすうす気づいていたが知らないフリをしていたことを聞かされる。

二階堂の長い闘病生活。

手加減されることは「将棋でまで弱い人間扱いされたらどこでボクは生きて行ったらいいんですか!!」

二階堂は零の繊細な性格を知っていたから知られることを嫌がった。

強くなるにはライバルが必要だけど、知ってしまったら零の手がにぶることになるのではないかと。

対局の棋譜が渡される。

「知ってもなお、二階堂にこんなむごいことができるか?」島田八段が問う。

零はそれに応える代わりに「行ってきます。決勝戦」と決意を新たにする。

決勝は大阪だった。

同じ日、ひなも修学旅行で京都へ。

新人王戦決勝が始まる。

山崎重慶。

二階堂を叩きのめした山崎を許せない気持ちの零。

攻め急ぐ零の脳裏にMHK杯での二階堂の言葉がよぎる。

「もっと自分の将棋を、自分を大切にしてくれっ!」

零は自分ひとりという意識が強すぎて自分で自分すらも大切に出来ていない感じになっている。

それを心配する二階堂。

やっと自分の未熟さを認識する零。無事に勝利を得ることに。

新人王を獲った零は胃薬を持ってひなを探す。

いじめられている中での修学旅行ほど残酷なことはないかもね。

私もある意味、零だった。

特に誰かと隣の席になることなくって感じ。

いじめられてるとかじゃないのだけど、私が馴染まなかったのだろうと思う。

自分が女の子なのか男の子なのかその中間的な感じだったから。

だから零の成長がとても嬉しいのかな。自分のことのようで。

私も小さい時に両親をなくしていてその後の生活は全然違うけど、きっと普通の一般家庭のそれとは違うんだろうな、きっと。

一人で何をしていたとかって言う記憶もないのだけど、別にそれが寂しいとかつまらなかったとかもないな。

無視されてたわけでもなく、ベタベタした女子を出来なかっただけで。

ま、そんな中学生時代だったような気がする。小学校からか?

だって、身長は頭一つ違うし、勉強もできたし、運動も出来たし。

同じ年の男女含めて馬鹿にしてたのかもしれないな。自分が。