1年半前
そう、まだ1年半前のことなんだ。
彼の不祥事が明るみに出てマスコミが総バッシングしていたのは。
それでも彼の1年半が正しい道へ行っていることを感じられたら、マスコミは変わる。
リオオリンピック直前のこと
彼の不祥事が出た時期が最悪と言えば最悪だった。
リオオリンピックの選考直前。
マスコミに出なければ、協会は多少のことは目をつぶって彼をオリンピックに選出したのだろうなと思うくらい、絶対、彼のしていることを認識していたと思うんだ。
若い彼をモンスターにした彼の環境。
強ければ何をしてもいい。
そんな風潮があったのではないだろうか?
練習もそんなに好きではなかった彼が試合に出たら勝ってしまう。
彼に敵う相手がいない。
彼はどこに何を求めたらいいのかわからなかったのだろう。
若いエネルギー。
髪を黒く染めて喪服のようなスーツで出た会見。
直前までが茶髪だったからまぁ不自然極まりなかったけど、そこで彼が言った言葉だったか、先輩が言った言葉だったか「勝つことに刺激を求めた」
だから、彼を1強にしてしまったことがいけなかったのか?
しっかりとした指導者の欠如。
倫理教育の欠如。
社会人スポーツの曖昧としたもの。
彼はNTT東日本の社員なんだよね。
どういう契約は別としても。
普通に社会人していてもたまに道を逸れる人は居る。
でも、アスリートは会社の看板を背負って会社のコンプライアンスを守って宣伝することが仕事なわけで。
今回のことでNTT東日本は彼を解雇することはなかった。
私はそれがとても良かったと思う。
これで彼を見捨てる社会だったら今の彼は居なかった。
世間に対して自分の居場所を見つけることもしなかったと思う。
彼に対するマスコミの報道も彼の「感謝」を伝えてくれる。
どんな場面でも「感謝」がにじみ出てくる。
それは見捨てなかった会社、とりまく環境が彼を育てたわけだ。
遅すぎるけど。
ちゃんとしたことをすれば理解することが出来る。
本当に素直な純粋な人間だなぁ〜って。
2年前の2015年12月に世界一になった記事があるが、それは賞金960万円を派手に使って子供たちに憧れたいと。
ちょっとずれてるでしょ。
今の彼だったらどういうだろう?
そういうことではないことを彼は気づいてくれただろうか?
「バドミントンが出来ることに感謝」
社会人アスリートが絶対に忘れてはいけないこと。
怪我をしても何をしてもそこに自分という存在を居られることに対する「感謝」を常に持ってる選手と持てない選手というものに差がつくと思う。
まぁ一般社会もそうだけど。
とちょっと我が身反省をしておく。
桃田選手。
元々あった強さに芯が出来、気持ちの部分でも「無駄」にすることがなくなり、1球に対する姿勢が変わる。
復帰後4ヶ月、国際大会へ自費で参加し1度の決勝敗退以外全勝。
彼が東京オリンピック代表選考の時には去年の不祥事を誰もが忘れているような人間になっていることを期待している。
彼を取り巻く環境を彼がやっと理解出来たのかもしれないけど。
マスコミは彼の国際大会の結果をきちんと報道してくれる。
やっぱり恵まれている。
そう、報道されること。それはいいことも悪いこともってことで注目されているってことだからね。
日本人で国際大会で活躍しても3行にしかなれない競技、選手もいるわけで。
だから彼は今までの教育が悪かっただけで謹慎期間の1年で再教育することが出来たってことで、オリンピック代表にはなって欲しい。
大体、その頃にはカジノが合法になるんでしょ?
NTT東日本の選手プロフィールの尊敬する人が「田児選手」だけど、今もそうなのかしら?