もっとも泣ける感動作
原作の評価が「もっとも泣ける感動作」
泣ける?の意味がわからない。感動・・・原作を読み終えたばかりなのだけど、本を読んでの感動ははっきり言えばあまりなかった。
すべてのピースが最後に合うことにもう一度読み返したいと思ったけど。
映画は?過去と現在と未来と。
どう表現する?
短編小説のような長編小説
いろんな場面の主人公からの手紙。
それに対する回答。
そのやりとりの中に書く人間が入れ替わる。
受け取る人間はそれぞれにその手紙から自分の将来へのヒントを考える。
ジャニーズ、山田涼介ファンの小学生くらいの女の子が数人居た。
彼女たちにこの映画はどう響くだろう。
予想通り、まず最初の相談は過去から未来の「魚屋ミュージッシャン」
林遣都演じる魚屋ミュージッシャンの松岡。
小林薫さん演じるお父さんの優しさ。どこでもいつの時代でもある問題。
実家を継ぐ。
それでも親は子供の夢を応援するって姿が素直じゃない親子なんだけど痛いほど伝わる。
松岡は実家を継がずに音楽を続ける。
そこで慰問に訪れる丸光園。
そこで鈴木梨央演じるセリと出会う。一番泣けたのは鈴木梨央だったよ。まだ幼い鈴木梨央がほんと切なかった。
セリの弟を救うために松岡は死んでしまい、彼が残した音楽でセリは人気者となる。
人気者となったセリを門脇麦がやってる。女子高生からミュージッシャンまで。
「まれ」のオープニングか!って思うようなMVシーンもある。
踊りが上手い。
山下達郎の「REBORN」。門脇麦の方が好きかもしれない。
それでもエンディングのREBORNはずっしりきたけど。
丸光園と山田涼介演じる敦也、翔太、幸平は出身ということ。
ナミヤ雑貨店と丸光園は西田敏行演じるナミヤのおじさんと丸光園の創業者暁子さんがかつて駆け落ちをしようとしていたことで、見守っていること。
成海璃子演じる暁子が終始見守る。
原作知らない人が見たらどう思うのだろう?感じ。
ナミヤのおじさんは死ぬ間際に33年後の未来からの手紙を受け取る。
そこには自分の相談内容でその人がどうなったかが記されている。
最後の手紙は敦也が自分たちの「今」を知るために入れた白紙の手紙。
あの長編をわずか2時間でいろんな部分を出すのはきっと限界がある。
山田涼介目当てだと2時間のうち、30分も出演しないけど満足するのか?
時間軸のこととかに触れられないから、ほんとこれを初見するとどう思うのだろう?しかない。
尾野真千子演じる「迷える子犬」は尾野真千子が19からを演じている。
まぁオーラなし化粧がすごい。
でも、やり取りを信じ、成功を収める。
しかし、最後に丸光園の存続に関係する問題で敦也らが彼女の家に強盗に入ることから実は始まる。
強盗に入った敦也らが身を隠したのがナミヤ雑貨店だった。
そこに舞い込む手紙に幸平が返事を書きたいと言い出す。
が、手紙を書いたことのない幸平。それを翔太が助けながら忌憚ないことを書く。
しかし、それは世の中甘くないということを訴える内容だ。
「魚屋ミュージッシャン」「迷える子犬」はそれぞれに自分の生きる道を探す。
最後の手紙。
それは敦也が確認で出した白紙の手紙。
自分たちが襲撃した相手が迷える子犬だと気づいた翔太幸平は屋敷に戻る。
敦也はなかなか動けない。
牛乳箱を開けると過去から届いた手紙が。
そこには白紙であったがために自分がどの道に行けばいいのかわからないことをずばり言い当てられている。
そして、白紙なのだから自分の道を作ればいいと。
それはあまりにもその現状に合っていた。
そして3人は警察に事情を聞かれている迷える子犬の元へと行くところで終わる。
3人はそれぞれきちんとした道に進んだことを1カットずついれられて。
泣けるシーンはやっぱり松岡がセリの弟を助けて戻らない場面で鈴木梨央が泣き叫ぶシーン。
まだあどけなさの残る鈴木梨央がほんと泣ける。
それ以外は、やっぱり手紙の内容が悩みではあるが、やっぱり甘さがあるものが多いから少し冷める。
西田敏行、小林薫のセリフがとてもいい。
多分、本で読むよりも心に響く。
本を読んでから映画を観ることをおすすめする。
そうしないとかなりこんがらがる。
ある程度、1980年と2012年という時間軸であること。
2012年の12月20日にナミヤ雑貨店に居た3人の元に届いた1980年代の手紙。
2012年12月20日に出した手紙は1980年12月20日に届いているということ。
昔の古き良き街並みがいい感じがする。
山田涼介じゃなくても良かった。
もったいないかもしれない。
貫一郎は初めてにしてはすごくいい。原作に合ってる。
村上虹郎はUAの雰囲気がありすぎる・・・