今読んだから感じること
この本は谷川先生が5人目の中学生棋士が誕生したことで書き始めたものらしい。
書いていたらいきなり連勝記録を更新したりして「中学生棋士」が「藤井聡太四段」になりそうな雰囲気がちょっとあるけど、それでもいろんな側面を知ることができた。
3度目での会話
- 作者: 谷川浩司
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/09/08
- メディア: 新書
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この本は2017年9月10日発行となっている。
特に「藤井聡太」という名前があるわけでもなかったから?今日まで知らなかったわ。
今日もどういうきっかけでこの本を知ったのか・・・わからない。
それでも谷川先生の本ということで電車の中でダウンロードして一気に読み終わった。
私の谷川先生のイメージは藤井四段が憧れている棋士ってこと。
谷川先生が7月に直に藤井四段のご自宅訪問をしているってことでも驚きました。
自分の弟子じゃない棋士のお宅への訪問ってあるのですね。
7月。
連勝記録が一段落して時間が出来たってことだったのでしょうか。
藤井四段にしてみたら雲の上の人が自宅へいらっしゃるということは本当に望外のって感じじゃないかしら。
谷川先生は藤井四段との最初のことも記憶にあったらしい。
彼が小学2年で引き分けを提案して大泣きされたという場面。
お互いにどういう局面だったかということは記憶には残っていないらしいのだけど、その場面が今まで書かれていたどの本よりも詳細に書かれている。
まぁ当事者同士ですしね。
小学2年ということでアマ初段くらいだと思って飛車角落ちでの指導対局の中で、本当はアマ3段だったということ。
その中で、飛車角落ちで負けるということはやっぱりすごい悔しいことだと谷川先生が書かれている。
そうなんだぁ〜。
まぁその鮮烈なイメージがあったから谷川先生には自分の負けず嫌いとオーバーラップするところがあったらしい。
中には谷川先生が自分とかなり似た部分を書き出している。
両親のあり方、接し方。住んできた環境などなど。
どうしても親の夢にしてしまう中、谷川先生、藤井四段の親がしたことはあくまでも送迎のみでそれ以上は入り込まない。
中学生棋士5人で親が将棋をしたというのは渡辺棋王しかいないということも共通点としてあるのではないだろうかって。
この本は藤井四段が最初はメインで書かれているのだけど、後半はそれぞれの中学生棋士のことを書いている。
中でも羽生竜王については谷川先生にとっての天敵だった存在で7冠を取られるまでとそれ以後の違いなどを谷川先生の視点で書かれている。
加藤一二三先生についても。
一番印象的なのは渡辺棋王の活躍の大人しさ。
もう少し活躍できるのではないか?と若手台頭の雰囲気の中で現在は1冠であり、なかなか2冠以上にならないことにもどかしさを感じているようだ。
合理主義な部分も谷川先生とは相容れない部分があるんだろうな。
9月にもし買って読んでいたら。
9月は「天才 藤井聡太」を読んでいた。
私は谷川先生の本は今読んだから感じることが多い。
この本はあっという間に読み終わる。
谷川先生の藤井四段への期待や愛情をとても感じる。
そして弟子の都成竜馬五段のことも。
関西ということで谷川先生のお弟子さんになりたいと思うことはなかったのだろうか?
それでも杉本先生のお弟子さんになったことで今の藤井四段が成り立っているということもあることを感じる。
詰将棋を作ることを止めさせた。
そんな記事を読んだことがあったが、実は谷川先生に相談して助言をもらっていたらしい。
自分がしないことに夢中な弟子。それは今の時期に夢中になっていいことなのかどうかきっと杉本先生なりに悩んだんだろうなぁ〜。
谷川先生も詰将棋を作ることもすごいらしくそんな部分も似ているのでしょうけど。
それと藤井四段が三段リーグに上がるまでに時間が空いてしまったときには東京に修行に出てきたって話は「天才 藤井聡太」にも書かれていたのだけど、それが実現したのは杉本先生のお人柄があってのことって。
そうだよね。
まぁ中学生棋士が誕生するかもっていう予測はあって興味があったのかもしれないだろうけど、お人柄が普段から良くなければなかなか頭を下げることも出来ないよね。
最近あまりお見かけしないのですけどね。
この本は書籍欲しいなぁ〜。でも置く場所が・・・
まぁ必見です。