【不能犯】感想。松坂桃李の狂気の演技が最近多い。

人間は愚かだね・・・

この1年、人間対特殊能力の構図の映画が多かったように思う。

松坂桃李も最近はただカッコイイという役ではないものが増えてきている。

沢尻エリカの美しさ

沢尻エリカのこの10年。もったいないなぁってすごい思う。

今回の役は「正義」

悪の松坂桃李演じる宇相吹正はマインドコントロールで人を殺す能力を持つ。

世の中にあふれる「殺して」の思いに邪念がなければ代行する。

方法はマインドコントロール。

相手は思い込みだけで死んでしまう。

その思い込みをさせられない相手が唯一、沢尻エリカ演じる多田友子という刑事。

多田は自分の正義で人を更生させることに生き甲斐を感じている。

宇相吹の犯行。

それは常識ではあり得ないことということで「不能犯」という扱いになる。

常識的に考えて実現が不可能な行為とされている。

様々なパターンで人が死んでいく。

最初は取り立て屋に対する行為。

ハチに刺されて死ぬ。身体には何も毒物が見つからない。

防犯カメラにも顔を向ける。

多田の先輩に矢田亜希子演じる夜目美冬。

宇相吹を任意で取調中に夜目も彼のマインドコントロールにかかってしまう。

依頼をしたのは誰?

怪しい感じで鑑識河津をやってる安田顕。彼が宇相吹に依頼した背景にはキャリアの女性刑事ということで鑑識の自分を下に見ているという気持ち。

また、河津の息子が電車で痴漢行為をしたことを見たということで息子を責め立て自殺においやっていた。

そのことを気にしていた夜目は、宇相吹のマインドコントロールによって手首を切って死んでしまう。

同僚に全裸を見られて死んだことを喜ぶ河津。それを邪念とみた宇相吹。

河津が夜目を殺すようにと言う言葉を吐くところで仲間の中に移動させていた。

そして河津もまた宇相吹のマインドコントロールによって階段から落ちて死んでしまう。

そして存在として新人刑事に新田真剣佑。多田に更生させられた元不良の間宮祥太朗にその同僚の今野浩喜。

主流の話は宇相吹なんだけど、それ以外にも連続爆破事件が起こる。

そのあたりに関わっているのが間宮祥太朗だろうなぁと思ったらビンゴで、新田真剣佑の行きつけのラーメン屋さんを爆破し、新田真剣佑は一命を取り留める。

まぁ間宮祥太朗は安田顕路線でいけると思うね。

ほんと怪しい演技が似合ってる。

イケメンってことだけど・・・

宇相吹を止められるのは多田で多田が彼を殺すことだと言う。

でも多田にはそれが出来ない。

彼女の優しさは正義なのか?

自己満足の優しさで犠牲が多く出る。

彼女のちょっとした優しさで死人が出る。それでも多田には宇相吹を殺すまでの行動にはなれない。

最後は、間宮を殺す依頼を受け、連続爆破をしかけた爆弾で死ぬ。

最後まで多田は「私は正義であなたを殺す」って・・・

どこまでクサイんだ。

でも、沢尻エリカが清純派って感じでいい。

彼女の空白になった20代がもったいないとホント思うけど、今年ももっといろいろなことをやったらいいと思う。