専門雑誌を読んでも・・・
書店に行くこともないので手に取ったことがなかったというのが一番大きい理由。
でも、今回の号は読まなきゃって思った。
だって、朝日杯の羽生竜王と藤井六段の対局シーンが表紙だから。
ドキュメント
これはいつの笑顔だろう?
記事は『聖の青春』の大崎善生さん。
最終章ってことなんだけど、まいっか。
大崎さんの藤井六段へのインタビュー形式の記事。
まぁこの1年で出尽くしている感もあるけど、また違う視点で質問されているのか、そうなんだぁ〜ってところが満載だった。
そう、東京でホテル生活?って思っていたらお父さんが単身赴任でこちらにいらっしゃるということで、彼にとっては東京でも環境的にはとても安心出来ているって感じで。
お父さんとしては・・・まだ中学生の子供が順位戦とかで午前様って気が気じゃないんじゃないかって感じもするけど。
藤井六段のお父さんの映像が三段リーグ最終日の映像でチラっと出てきていたのを見て、優しそうな人ってイメージを受けていた。
まぁ同年代の人だけどね。
9ページ、上下段でビッシリとまた違う藤井六段の素顔がわかったかもしれないね。
そして将棋の世界をずっと文章にしてきている大崎さんの言葉。
いいなぁ〜。
まぁ今回、ネットで購入したところ、Amazonのプレミア会員なので1年前の「将棋世界」は読み放題ということを知った。
なのでデビュー記事が載っていた2016年11月号から初対局のあった対局が載っていた2017年3月号、4月号、5月号と読ませていただいた。
1年前はまだ将棋の世界を知らなかったから1年前のゴタゴタ含めいろいろ知ることが出来た。
読んで思ったことは、「棋士」という仕事のもうひとつの顔。
文章も書けなきゃなのね。
あと書道。
「棋士」という職業はただ棋力の高い人ってわけじゃないと思った。
あ、あとエンターテイメント性ね。解説という仕事は博士タイプでは面白くもなんともない。
昨日、佐々木六段が時折まだ慣れない解説という仕事で「これってどのレベルで話せばいいの?」って確認していた。棋士目線で棋士仲間との話をしたところでそれは駄目だということは解っていても慣れないことをどう打開しようかと思っている姿勢に思えた。
プロの棋士になれる人。それは、見えている以外の分野もきちんと広げられる人。きっとそういう人しかなれない仕組みになっているのかもしれない。
だってさ、仕事とは言え、自分のことだけを考えていたら解説という仕事を受けないで研究して自分のことに没頭することの方がいいのでは?って素人考えで思ったりするわけ。
でも、みんながそんな考え方だったら成り立たない。
解説はどういう仕組で選ばれているのかな?って思うこともあるのだけど、私は指している姿だけではどんな人なのか?わからないけど、長時間の解説の中で人間性が出てきて、そんな棋士の人の姿を見ることが楽しみになっている。
これでつまらない人ばかり(知らなかった時には頭でっかちの世間知らずの団体と実は思っていました)だったら、きっと見向きもされないよね。
特にこの1年のブームは起きなかったと思う。
藤井六段が強い。
中継する。
先輩棋士の人間性が乏しくて、意味のわからないことばかり言われていたら、将棋を知らない世界の人は観なくなる。
でも、先輩棋士の人間性が素晴らしかったことで藤井六段の活躍が支えられていると思うんだ。
別に放送がなくても彼は勝手に勝っていたかもしれない。
それでもやっぱり中継があるって言う緊張感がいい方向に向かっていると思うから。
そう、「将棋世界」は普段観ることのない棋士の違う能力を知ることが出来る。
記事が読みやすい。
まぁ棋譜の符号で解説が書かれていてもちょっとわからないのだけど、挟み込む感想戦での対局者の言葉や気持ちが書かれているのですごく楽しめる。
解析ソフトだけではわからない人間の感情。
それを知ることが出来る。
とりあえず・・・定期購入かな。
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