【ボス・ベイビー】感想。すごい人気で驚いたわ。

対象年齢って何歳以上なんだろう?

朝の映画館。駐車場の入り口で渋滞。え?何が?

11月3日以来の大渋滞。間に合うか?ギリギリ駐車して映画館の階は行列。

え〜。ドラえもん?って思ったのだけど、何やら「ボス・ベイビー」だったわ。

ほぼ満席だった。

家族で観た方がいいと思う。

ボス・ベイビーを観てもらいたい年齢は

かなり小さいお子さんから来ていたように思う。

でも、本編前のショートムービーから本編まで2時間弱。

その前から座っているわけだから子供すごいなって思った。

まず、ショートムービーもほのぼのした感じ。

砂漠?なんだろうなに居る野うさぎ?土うさぎ?自分の餌を確保するのに必死なんだけど、自分も追われる身。弱肉強食の世界がある。

そこに何かのヒナ。

ヒナなんだよね。きっと。

最初はそんなヒナに構える余裕はないうさぎなんだけど、それでも心配で助けようとする。

そして最後にはヒナは大きな鳥に成長し、二人で崖の上で暮らすってストーリー。

絵がいいよね。

そして本編。

子供が多いわりには静かな館内。

「ボス・ベイビー」

これはお兄ちゃんのティモシー・テンプルトン(ティム)が7歳の頃の記憶をたどるところから始まる。

ティムを芳根京子がやっていたのだけど、全然わからない。芳根京子っぽさはまるでない。

ほんと7歳時の男の子になっている。

7歳まで一人っ子で両親の愛情は自分だけに向いていただけに弟の出現というものはきっと受け入れられなかったのかもしれない。

そして、ティムは妄想の世界で生きていた。そしていつものように両親の寝る前の儀式、絵本3冊にハグ5回?そしてティムのための歌。お父さんがティムに言う。「ティム、そろそろ弟がほしくないか?」

寝付くティムは「赤ちゃん」という存在を想像する。

赤ちゃんはどこから来るの?

7歳だといろんなことを知り始めているから想像もするのかもしれないね。

そしてその最初って上の立場はどんな感じだったのだろう?

私は妹。少し年の離れた姉はティムのような気持ちだったのかもしれない。

大人になって結婚が決まったあとに言われたこと。それは「ずっと奴隷だと思ってた」って。ひどすぎでしょ?まぁそんな姉妹関係だったかもね。

そこまで親密な姉妹関係ではなかったし、家族でもなかったのであまりそれを感じたことはなかったのだけど。

ボス・ベイビーはどこから来たの?

赤ちゃんはベイビー会社で製造される。すごいな。コウノトリよりも実質的だな。

そしてそこで赤ちゃんは選別される。

脇をコチョコチョされて笑えば「家庭」笑わなければ「経営」になる。

そして、ボス・ベイビーは「経営」に選別された赤ちゃんだった。

ティムの家にタクシーでスーツにアタッシュケースを持って来た。

両親は玄関で「ティム、見て赤ちゃんが来たわ」と言う。

ティムにしてみたら、タクシーから降りるところから見ていたわけで、想像していた「赤ちゃん」とほど遠い存在に不審者扱いをする。

両親は「赤ちゃん」という存在だけで不信感もなく、お兄ちゃんになれないティムという認識でしかない。

そこからティムの悲劇が始まる。

両親の生活はボス・ベイビーに振り回される。

これを書いた人ってすごいな。赤ちゃんとボスという存在が同意ってことだってことを案に言っているわけで。

ボスというものもこっちの状況お構いなしに怒鳴りまくるって言うのはどの国でも同じなのか?

赤ちゃんは両親を振り回し、ティムへの両親の関心はほぼなくなってしまう。

ティムは赤ちゃんと対峙する。そうすると赤ちゃんは自分のことを「ボスだ」と名乗る。

ティムは赤ちゃんの正体を両親に知ってもらおうと録音をしようとする。

その日は近所の赤ちゃんが集まっていた。

しかしその赤ちゃんは全てが「経営」赤ちゃんだった。

赤ちゃんたちはワンワン株式会社で働いている家庭に配属?されていた。

赤ちゃんは会議を始める。

それを録音しようとするティムに赤ちゃんたちは妨害する。

赤ちゃんたちには実は目的があった。

それは・・・

ベイビー株式会社を貶める存在、それこそが「子犬」の存在だと言う。

日本的には少子化ってことで子犬ビジネスが発展しているってわかりやすいのだけど、アメリカも同じなの?って大人な自分は思ってしまう。

そして

これって子供はどう受け止めてるの?って思ってしまった。

さすがにこの辺の件はちょっとざわついてたかな。

ワンワン株式会社では新しいビジネスを発表しようとしていると言う情報をキャッチしていたもののそれが何かがわからないために赤ちゃんが潜入していたのだけど、情報は誰もつかめていなかった。

その会議も終盤になったところで、親が赤ちゃんを見に来た。ボスから赤ちゃんを演じたボスは思わず本音。「あぁ、恥ずかしい格好しちゃった」

それを録音したティムはそれを両親に渡そうとするが、赤ちゃんとの激闘の末、テープは壊れてしまう。

ボスはティムに自分のミッションを伝える。

そしてティムにもチュパチュパを吸わせてベイビー株式会社に行く。

おしゃぶりをやめるとベイビー株式会社の記憶がなくなってしまうらしい。

って、作られ方が雑すぎだろ。

ボスは自分の目的を伝える。そして目標とする役員の写真を見せる。

そこをボスの上司が通り、期待通りにならないとクビにするところを目撃する。

ボスもその瀬戸際にあった。

ボスは自分はミッションが終われば、家庭からは居なくなる。そうすればティムはまた両親を独り占めできることを言われ、協力することに。

あくまでもボスはレポートを書く。

ティムはまだ「経営」なんてわからないからレポートを「そんな感想文書いてどうするの?」と言う。

そして一生懸命親の資料を探している脇で、パターの練習をするボス。

もうさ、よく居るよねって言いたくなるわ。

途中でひふみんに見えてきたわ。

「仕事参観日」というイベントを知るティム。そこに参加することにする。

しかし、それは罠だった。

仕事参観日にワンワン株式会社で情報をゲットするつもりが、ボスの持っていたスーパーミルクを得ようとしていた、元ベイビー株式会社の役員フランシスが待ち受けていた。

ワンワン株式会社はスーパーミルクを与えて大人にならない子犬を生産しようとしていた。

それを阻止しようとする二人だったが、両親がフランシスに連れられてラスベガスへ連れて行かれてしまう。

フランシスの罠で女装した家政婦に見張られる二人。それをかいくぐってどうにか飛行機に乗り込み、イベント会場に到着する。

そこには発表会で発表している両親の姿。

両親もティムとボスに気づく。

フランシスは両親を閉じ込めてしまう。

それを助けようとする二人。

フランシスはティムに言う。自分がベイビー株式会社を追い出された経緯を。

スーパーミルクによって赤ちゃんの状態で大人を保っている彼らであったが、なぜか老けたフランシス。彼は乳糖不耐症でスーパーミルクを受け付けなくなっていた。

そのため、会社を追い出された。

その仕打ちをティムは理解出来るんじゃないかと言う。

フランシスはそのことから復讐をもくろんでいた。

最後はスーパーミルクに落とされるフランシス。赤ちゃんに戻ったフランシスをフランシスの警護をしていた家政婦が「今度はちゃんと育てる」と言う。

両親の救出にも成功する。

この成功で出世し、上の階のガラス張りの部屋のおまるを手に入れたボス。

ボスのいなくなった家は両親の記憶からボスは消されてしまった。

ティムは・・・消さないようにしたために寂しさしかない。

そしてティムはレポートを書き始めた。

ボス宛に。

ボスに言われたとおり、レポートを書いてみたと。

そして、ボスに提案する。

自主退社して赤ちゃんになって自分の弟にならないかと。

親の愛情を分かち合えばいいと。

自分ひとりになっていた愛情が突然の自分よりも保護しなければならない存在によって自分への愛情がなくなったと感じる長子。

お兄ちゃんになるにはきっといろいろなことをクリアしていかないと突然現れた赤ちゃんは長子にとっては自分から大切なものを奪う憎むべき存在ってことなんでしょうね。

それをどうクリアするか。

お兄ちゃんから受け入れるように仕向けていくかを考えることが大切だと思わせられる映画だね。

この映画の対象年齢って?って本当に思う。

子供に理解できるのか?って思うし、難しい内容。

大人の世界を知らない子供にこのギャップがわかると思えないし。

でも、ドラえもんをしのぐかもしれない人気になるかもしれない。

絵はね、かわいい。

ボスの声はムロツヨシさんで、両親が石田明と乙葉。

フランシスが山寺宏一さん。

とても豪華だし、日本版は成功だと思う。

映画の上映が終わってからも年の離れた二番目の子供を持とうと思った時に一緒に観て説明してって言う流れになるといいのかもしれないなぁって。

そうしないとね、大人になっても関係性がつかめなくなることもあるからね。