初めての全局集
お値段もかなりいい感じで想像はついておりましたが、箱入りの装丁もしっかりしてまして、開くのもためらいましたが、まさか2冊購入するわけにもいかないので一通り見ました。
折り目をつけないように・・・
村山慈明七段の解説
最初のページに藤井聡太七段の言葉があり、そこに村山七段に序盤の進歩を認めてもらったことを喜ぶ部分があり、こちらまで嬉しくなる。
この本は「全局集」とはなっているけど、平成28年度と平成29年度の重要対局の解説編12局と解説編48局の全59局だ。
平成28年度と平成29年度は83対局しているので、残りの24局が気になってしまう。
そこには杉本先生との対局や南九段との死闘などもあると思うのだけど、選出される基準ではなかったということなのだろうか。
まず、デビュー戦の加藤一二三九段との対局から始まる。
藤井聡太という人の持つ「運」だけでは説明できないものを感じる。
デビュー2年しない棋士が出してもらえるようなものでもないだろうけど。
大橋四段との初めての対局。
澤田六段との対局。
増田四段との対局。
佐々木勇気五段との対局。
森内九段との対局。
屋敷九段との対局。
深浦九段との対局。
佐藤名人との対局。
梶浦四段との対局。
羽生竜王との対局。
広瀬八段との対局。
これらが村山七段の解説付きで掲載されている。
「藤井聡太トリビア」があったら、これらは全て解答できそうな気がする。
そのくらいやっぱり節目となった対局だよね。
解説編には負けた対局もある。
三枚堂四段との対局。
豊島八段との対局。
井手四段との対局。
佐々木大地四段との対局。
稲葉八段との対局。
他にも載せて欲しかったなぁって対局がたくさん(結局、全部欲しいってことになるわけだな)
符号が並んでしまうと読む気も失せるのだけど、実はその場面はこうだったとか、こうだったら実は負けていたとか、こうだったから勝ったとかという解説を読むと数字だけではわからないものが見えてくるような気になってくる。
解析ソフトの数字だけで楽しんでいる自分にとってバイブルのような本だ。
きっとこれから毎年出版されていくことだろうと期待している。
- 作者: 書籍編集部
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2018/06/26
- メディア: 単行本
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