彼はラッキーなんだよ。きっと。
リオ直前の賭博発覚。そして出場停止。
それでも彼の所属先は彼を守った。
その行為の有り難さを彼はしっかりと受け止めた。
もしあの時
もし、あの時賭博行為が発覚せずにそのままダラダラした競技人生を続けていたら、どうなっていたのだろう?
1年で出場停止処分が解除されて自費でポイントを求める生活。
トップまでいった自分がと腐る人もいるかもしれない。
それでも彼は謹慎期間に大切なことを学んだ。
企業選手であることの意味。
自分が競技が出来るのは支えてくれている社員一人ひとりの力があるという事に気づく。
謹慎処分前までは業務に就くことはなかったのかな?
トッププレーヤーだからなぁ〜。どうだったんだろう?
謹慎期間で彼は才能だけでなく、それを活かすための足を作った。
決勝戦はまさに「足」で勝ったのだと思う。
相手の選手が嫌になるくらい拾いまくる。
前後に揺さぶられても対応する。
スマッシュにも対応する。
しまいには相手が自滅する。
桃田選手が強いスマッシュを打ち込んで勝ったシーンはあまりない。
粘って粘って粘って・・・女子の奥原選手以上の粘り。
しかも力みが全然ない。
スッて感じで拾い上げる。
ヘアピンも厭らしい。
腹筋を痛めて痛み止めを服用しての対戦。
だからスマッシュというよりも足を使って勝ったんだと思う。
見てて感動する。
落ちない。
伸びる。
最後はユニホームの日の丸にキス。
ラケットにキスをしたシーンはわからなかったけど、それでもいろんなことに感謝できる選手はもっと強くなる。
オリンピックまであと2年。またマークが厳しくなる。でも、2年もある。
きっと予想を上回る成長で東京オリンピックは楽しませてくれると信じてる。
Final - Kento MOMOTA vs SHI Yuqi - Badminton World Championships 2018