【パーフェクトワールド 君といる奇跡】感想。二人でいられるだけの幸せ。

感想が難しい

どうしても障害者という役に対してどう表現していいのか、自分のボキャブラリーのなさに気づく。

現実にきっとたくさんある問題なんだろうなぁって。

泣ける。

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足の動かない演技

岩田剛典演じる鮎川樹こと先輩は杉咲花演じる川奈つぐみの高校時代の憧れの先輩。

岩田剛典、29歳で高校生役をした勇気を褒めよう!まぁキレイなお顔ですからね。。。でもさすがにキツイかなと。

あんなカッコいい先輩居ないでしょって感じ。大政絢もセーラー服で登場してた?全然気づかなかったけど。

杉咲花にピッタリの役って感じがしてしまう。

川奈はインテリアコーディネーターの普通のOL。仕事で見ていた雑誌に鮎川樹の記事があり、鮎川の会社と飲み会があるとのことで高校以来の再会を果たす。

鮎川も川奈のことにすぐに気づく。

明るくカッコいい先輩。笑顔は素敵だけど、突然目の前に車椅子に乗る姿。

固まる川奈。

それでも、憧れの先輩に出会えたことで繋がりを持とうと頑張る。

内気で気弱だった高校時代には告白さえも出来なかったことを後悔していたこともあり、少しだけ大人になった川奈は先輩と一緒に居ることを楽しむ。

二人で食事に行く。

お店の方に手助けをいただいて店内へ。

そこで先輩は川奈に説明する。

大学3年の時に自転車に乗っていて車と接触して脊椎損傷で下半身不随になったと。

そんな告白を聞いても再会出来た喜びの方が勝っていた。

わかるなぁ〜って思う部分もあるけど、現実的にはどう行動してしまるだろう?

そんなことを考えてしまいながらの鑑賞になってしまう。

鮎川の会社の先輩役のマギーから連絡があり、鮎川が入院したことを知る。

病院に駆けつける川奈。

久しぶりに再会した先輩と後輩の間柄で連絡をされてしまった鮎川はどう思っただろう?川奈は心配だから駆けつけて「手助けをしたい」オーラ満載になっているけど、何が正解かがわからない。

鮎川はコンペ作品用の絵を高熱の中仕上げようとしている。

川奈が手伝う。

打ち解ける二人。

同窓会。鮎川と二人で出席した川奈だったが、鮎川は昔の彼女の大政絢演じる美姫先輩と話す。事故の後に別れていた。美姫は「結婚することになった」と報告する。

鮎川が事故の後に美姫のことを思って別れたらしい。

が、美姫に素直になれない鮎川を見た川奈はドライブに連れ出す。

そこは美姫の結婚式の教会だった。

怒る鮎川に川奈は「美姫先輩のためにも先輩のためにもきちんと思いを伝えて」と言う。

鮎川は遠くから美姫に「おめでとう」と伝えることでスッキリし、川奈に「連れてきてありがとう」とお礼を言う。

お茶をしているところで捨て猫を見つけて飼うことにした鮎川。

また熱を出して入院した鮎川の元に母親役の財前直見が。

母親としては地元に戻って自分の近くに居て安心させて欲しいと願うが、鮎川は「自分はたくさんのことを諦めたのだから仕事はさせて欲しい」と言う。

足が動かないは目に見える症状であって、もっと怖いのは合併症などの併発なのだと言う。

痛みを感じないことの怖さなんだろうね。

そういうことを知らなかった。ちゃんと考えたらそうなんだろうけど、考えることも失礼かなと思ってしまう。

20年以上前パラグライダーをしていたことがあったが、目の前で仲の良かった方が墜落して圧迫骨折でだったのか、頚椎損傷だったのか・・・いずれにしても下半身不随になった方がいたが、数年後離婚された。

母親は息子に地元の同じ女の子が居たことを嬉しく思いながらも、親の気持ちはわかりながらも後輩だと言い張る。

川奈は自分の気持ちをしっかり伝えようと退院した鮎川の元を訪れると雨の中、猫を探している。

雨の中、傘もささずの鮎川の代わりに自分が探すと言う。

そして「自分の気持ちも知らないで勝手に決めつけないでください」とハッキリと言う。そして「好きなんです。先輩のこと。」とやっと思いを伝える。

川奈の本気を受け止める鮎川。

「好き」の押し売りなのか?受け止めなのか?

この辺が難しい。「好き」だけではどうにもこうにもって感じになっていく。

お盆休みに鮎川の車で帰省する二人。川奈の自宅近くで川奈の父親役の小市慢太郎と会うが会釈だけで去っていってしまう。

川奈の年頃に親は心配らしい。母親役が伊藤かずえ。財前直見と伊藤かずえも母親役よね。そうよね。同世代なんだから。

川奈は鮎川とお付き合いしていると両親に告げる。

そして、鮎川が車椅子に乗っていることも。

無言で部屋に行ってしまう父親とお付き合いには反対だと言う母親。

「娘の幸せを思う親」

うーん、何が幸せで何が不幸せなんだろう?それをいつまで親が決めるのだろう?

親の気持ちは「別れなさい」の現実に暗くなる川奈。それを感じる鮎川。

「一緒に居るだけで」は難しい。

障害というものは世間の壁になることなのだろうか。

川奈は自分が先輩を支えたいの気持ちを強め、ヘルパー役の芦名星の代わりを自分がすることに。

仕事をしながら毎日鮎川の元へ通いだす川奈だったが、疲労困憊になり、線路に落ちてしまい、足を怪我する。

助けられない鮎川の無念。

救急病院へは川奈の同級生役の是枝の須賀健太が一緒に居る。是枝は川奈の思いを知りながらも「恋愛って頑張るものじゃないだろ?」と言っていて鮎川にも川奈に無理させないでと言う。

須賀健太かぁ〜。茶髪で誰だろう?って思ってた。うん。

言われたらそうなんだけど?そうでもないな。

でも、是枝はずっと鮎川を見ている川奈を見てきているのよ。それってきっと是枝は川奈のことを好きなんだろうなぁ〜。

入院した川奈に寄り添う鮎川だったが、そこに川奈の両親も駆けつける。

「家族だけにしてくれないか?」と鮎川を帰らせてしまう。

後日、鮎川が病院を訪れると川奈の父親に呼び止められる。

川奈の父親は頭を下げて「娘と別れて欲しい」と言う。

それって・・・親のエゴじゃないのか?自分に負い目のある鮎川にとったら自分のために過労で倒れて助けることも出来ない無力さを感じてたところでダメ押しって感じで辛いよね。

「好き」の押し売りをしたのは娘なのに。

それを受け止めたらその親から止められるって日本的なのか?

どうして親は子供をどこまでも自分の占有物的な思考なのだろうか?

幸せと不幸せは誰がはかれるの?

鮎川の姿を見かけた川奈は自分も車椅子になったことで目線が同じことを喜ぶ。鮎川は川奈に「退院したら遊びに行こう」と伝える。

退院した川奈と鮎川は遊園地に。

よこはまコスモワールドだよね。きっと。

観覧車に乗って大切な話をするのだけど、観覧車が止まったまま?

全然動いていないことに気が散ってた私だった。

それでも、鮎川は川奈に「川奈にしてあげられることが少なすぎて辛い。別れよう」と言う。

泣くよね。

さすが「先輩のために」が上手く回らずに迷惑をかけた川奈も「いや」と言いながらもそれ以上は言えない。

別れてしまった二人。

仕事に邁進していた川奈に連絡があり、父親が脳梗塞で倒れたということで実家に戻る。

幸い軽度だったことでそんなひどい状態ではなかったらしい。

そこで高校に行ったりして先輩とのことを考える川奈。

今度はヘルパーから連絡があり鮎川が大変な手術をするという。

東京に戻りたいと両親に告げる。

父親は自分が脳梗塞をしたことで気持ちが変わったと言う。

病院に駆けつけるとヘルパーから手紙を受け取る。鮎川が渡してほしいと託していたものだ。

そこには鮎川の川奈へ対する思いが綴られていた。

いなくなって初めて気づく大切なこと。

手術は無事成功し、二人で思い出の高校の桜の木の下。

そこで「俺とずっと一緒に居て欲しい。結婚しよう」と伝える。

障害はハードルなのだろうか?

杉咲花のウェディングドレスが大人っぽかった。

岩田剛典は車椅子に乗っているとは言ってもタキシード着せたらやっぱりカッコいいわね。

岩田剛典の演技は大変だったと思う。

まず、足に力が入らない演技ってどういうことだろう?ってこと。

意識をしなくても力が入り、バランスを取ることを人間は最優先でしているからこそ、意識してそれをシャットダウンするって出来るのか?

一番最初に車椅子に乗り込むシーンで足がまるで「モノ」になった感じの演技をしていた。

自分の意思ではどうにもならないから手で持ち上げる、寄せる、位置を正しくするとか。

そして筋力がなくなるから自然、足が細くなる。

ダンサーがメインのお仕事なんだよね?パフォーマーって?

あんなに細い?ってくらい細い。

力を感じない。まぁ車椅子生活が6年って言ってたんだっけ?にしては上半身が細い感じはあったけどそれはしょうがないよね。

でも、健常者が車椅子バスケって大変じゃないかな。

結構練習されたのだろうな。

最後は結ばれたわけで良かった良かったなのかもしれないけど、いろいろ考える。

「幸せってなんだろう?」って。

純愛は純愛。泣けたし。

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