鈴鹿央士(すずかおうじ)君って知ってる?
今回の映画は多分、4人が主演。
松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、そして・・・斉藤由貴じゃないね。
その4人目が映画の中でも「ギフト」的な扱いの鈴鹿央土。
すんごいキラキラネーム。
しかも経歴が広瀬すずがスカウトしたって・・・
すごいなぁ〜な19歳。
原作を読みたくなった
小説で国際ピアノコンクールを描いているというのは、どんな映像が見えるのだろう?
原作を読んでないままに、映画を観るとかなりの迫力を感じる。
ピアノをしていないから素直にすごさを感じる。
俳優さんはどこまで練習をしているのだろう?
まさか音とか手のアップとかは吹き替えだよね?
それでも本当に弾いているような迫力を感じるのはすごいと思った。
松岡茉優・・・どうしても演技をしていないときの彼女が苦手で彼女が主演の映画を観ることを多少ためらったのだけど、映画の中の彼女は栄伝亜夜だった。
亜夜は天才少女で13歳で母の死でピアノが弾けなくなり、20歳になって7年ぶりにコンクールの場に戻るというストーリー。
「プロ」を目指す世界はどこもそのことに没頭し、早熟の天才がもてはやされるんだなぁと思った。
13歳までコンサートで弾いていたことが驚きなのに、20歳で再度弾いてみようとしたものの、ピアノとの決別をするかどうかを決めるような決意がある。
そして、ジュリアード音楽院在学中のマサル役の森崎ウィン。
1歳違いの亜夜と小さい頃に一緒に練習していたという仲だという。
28歳。生活者の音楽を表現する高島明石役の松坂桃李。
松坂桃李と森崎ウィンが実際には1つ違いってことに驚き、森崎ウィンが29歳で19歳を演じたことに違和感がなかったことに驚き。
そして明石の元同級生のカメラマン仁科雅美役がブルゾンちえみ。
ブルゾンも女優さんいいと思う。いそうなタイプなんだよね。
どこにでも。
それが必要だし、芸人さんって大根にならないよね。やっぱり話すことを生業にしているって感じがする。
そして、コンクールでも推薦状で参加している風間塵役の鈴鹿央土。
彼が19歳ってことが驚きでまぁ役は16歳。
小説的には塵が最初に紹介されているのだけど、実質彼が主演か?
野性的なピアノってことで木製の音の出ない鍵盤で練習する彼。
結局、プロを目指す、コンクールに出るってところで天才なんだと思う。
1次予選から熾烈な戦い。
亜夜は迷いの中に居たが、明石の2次の演奏を聴き、今すぐに弾きたい!感情のままに眞島秀和演じるピアノ調教師の工房へ。
そこに飛び入りでじ塵も入ってきた。
二人はすぐに意気投合し弾き始める。
ライバルであってもピアノが好きって気持ちで繋がるものなのねって感じ。塵にとって勝つとかそういうのがないのだろうけど。
亜夜も無事二次予選を通過する。
結局、本選に進めなかったのは明石だけだったが、マサル、亜夜、塵には見えている音の世界が違っている。
遠雷に気づき、海の彼方の遠雷を見つける。
あんなところで雷なるか?
本選はオーケストラとの演奏。
指揮者の小野寺昌幸役が鹿賀丈史さん。いいなぁ〜。
重みがあっていい。
そう、若手は若手で頑張ってるのだけど、大人も豪華。
斉藤由貴、片桐はいり、光石研、平田満。
片桐はいりなんて、クローク役なんだけど、存在感があるんだよね。
光石研なんてセリフそんなになかったけど、居たし、平田満の「栄伝さん行きますか?」が子供であっても大人であっても同様の接し方でいいし。
ピアノ演奏はやっぱりちゃんとプロがついてるのね。
そうだよね。
でも、ほんと違和感がないくらいの演技があって良かった。
普段、ピアノ演奏もオーケストラ演奏も聴いてないから全然違和感感じない。
ピアニストは自分の夢のためにいろんな気持ちをクリアしながら成長し、多くの人に感動を与えるのだなぁって思った。
原作・・・ピアノ協奏曲なんかをまるで知らないで読んでどう感じられるのだろう?
ってことで映画で良かったのかもしれない。
鈴鹿央土くん、カッコいい系ではない。
最近のシュッとした感じじゃないけど、子犬タイプで可愛い。
この役柄がハマってしまってるのだけど、今後に期待。
松岡茉優・・・演技はいいのだから、大人になってくれ。盛り上げなくていいから。