【映画 最初の晩餐】感想。うーん、なんかデジャブ感のある作品

ストーリーも知らなかったのだけど

実は予告でも観てなくて、「戸田恵梨香」出演ってことだけで行った作品。

まぁキャストは申し分なく、久しぶりの窪塚洋介。カッコいいわ。

あ、「最初の晩餐」のポスターの窪塚洋介を窪塚洋介だと気づかずに気になっていたのはある。

お通夜から始まるストーリー

今日、もう1本「閉鎖病棟」を観るつもりでいて、最初がどっちかも気にせずに座ってて、最初のシーンが病院で、誰がどっちに出てるのかもあまり気にしなかったら、最初混乱してた私。

最初のシーン。病院の食堂でのびたラーメンを食べるシーンから。

染谷将太が普通の青年役っていうのもちょっと不思議な感じだったけど、戸田恵梨香と兄弟役って・・・

この映画の主演は染谷将太なんだね?

染谷将太演じる東麟太郎と戸田恵梨香演じる美也子、そして父が永瀬正敏。

麟太郎が7歳のときに父が再婚した相手が斉藤由貴。うーん、合ってる。他にこの役が出来る人って誰だろう?

その息子のシュンの大人が窪塚洋介で青年期が楽駆(らいく)という役者さん。

私は多分、初めて知った役者さんだけど、まだデビューして間もない感じなんだろうね。

今後が楽しみな感じ。

お通夜から故人を偲びながらって言うことで強い姉の印象として「台風家族」と被った。

しかも「台風」もちょっと影響しているし。

麟太郎が7歳、美也子が11歳。突然出来た義母と義兄。

7歳の男の子はすぐに馴染むが17歳のシュンと11歳の美也子はギクシャクし、美也子は「ママの作った味噌汁じゃなきゃ」とまで言い出す。

白味噌と赤味噌の違い、具材の違い。

それが「家の味」なんだろうけど、それでも女の子は容赦ない。

思春期になった女の子とかの継母に軽い気持ちでなるとお互いに不幸になる。

私の姉もそうだったんだろうなと今になると思う。私が8歳、姉が12歳のとき、養女になった。

養子縁組をするご夫婦は大概が子供が出来ないという場合で子供に対しての気持ちは大きいのだろうけど、夢ばかりが大きい気がする。

そして前の親の記憶もある子どもに自分たちを押し付けて結局、破綻する。(正直、破綻して良かったと今になれば思うのだけど)

私の後輩は、中学生になって養子縁組をされて、結局逃げ出したと言っていた。そっちの方が気の毒だ。

まぁ養子縁組と子連れ再婚だとまた違うのだろうが、子供にしてみたら複雑な心境には違いないだろう。

そして、詳しいことも「子供だから」と伝えられず、いきなり「家族だから」で片付けられてしまうのだから。

子供は子供でいろいろ感じているし、考えていると親は思わない。

親は「子供のため」と言いながら、自分の欲が先に立つ。

お通夜の場からのスタートということで、姉弟と義母なんだろうなということはわかる。

そして、姉は義母に対してあまり良い印象を持っていないということも。

読経の場でひそひそ話してる姉弟って嫌だわ。

しかも姉の勘ぐりで「遺書」を読んでたと言われ、場所もわきまえずに「遺書!?」と大声をあげるとか。

まぁなんか常識というものがちょっとずれている感じは伝わってきた。

お通夜の通夜ぶるまいに何も届かない。キャンセルを受けたと言う。

キャンセルをしたのは義母であった。

そして義母は「遺言だから」と言って「目玉焼き」を振る舞う。

一同あっけにとられるが、その意図を麟太郎が気づく。父が初めて作ってくれた目玉焼きだった。

そこから目玉焼きにまつわることが回想される。

最初に家族5人で対面した日のこと。

次に出てきたのが「味噌汁」

それがシュンと美也子でもめたものだった。

家族を結ぶものが「食べ物」で、それでも家族になっていく。

家族になってきたと思った矢先、突然兄のシュンが家を出ていってしまった。

それから一度も会ったことのない姉弟はシュンはもう兄ではないと思っていた。

義母は自分の息子のシュンには会っていたのだろう。

なぜあの日、シュンが出ていったのか。

お通夜が終わる頃、シュンが息子を連れて登場する。

窪塚洋介・・・変わらないなぁ〜。

何も知らない姉弟にはわだかまりがあるが、それでも父が最後に食べたという「すき焼き」を一緒に食べる。

その夜、義母が初めて家族について姉弟に告げる。

自分とお父さんの出会いからシュンが出ていったことまで。

それは、結婚をし、子供もいる美也子には理解し難いことだった。

それでも家族のことを知らずに家族をしていた二人にとって家族とは?をきちんと知ったことで先にすすめるということのようだ。

翌日、告別式のあと、麟太郎の恋人が訪れる。

わざわざ遠いところを婚約者でもないが来る心境は?と私は思ってしまうのだけど。

まぁ私自身も家族というものがわかっていない。

結婚をしても子供を作らず、夫婦としての体をなしてないような生活であるから。

だからなのか?こういう映画を観ると反発を覚えてしまうのだけど。

それでも斉藤由貴ははまり役で、永瀬正敏がもう死んでしまう役なんだってことに少々ショックだったりもして。

家族ってなんですかね?