【映画 カツベン】感想。活動弁士、たった100年前のことだけど初めて知った。

大正から昭和へ

大正8年生まれの人が100歳の時代。

その頃の映画は無音ということではなく、無音に弁士という職業の人がリアルアテレコしてたって、実は知らなかった。

成田凌初主演作

最近、よく見かける俳優。なんか危ない役どころが印象的だったりするのだけど、デビューして5年くらいなのか。

先日、やってたさんまさん役だったり、最近主演として目立ってきている。

顔はいい、そしていろんな人になりきる。

そのままの役が今回の染谷俊太郎そのものだったんじゃないだろうか。

幼少期の俊太郎は悪ガキだ。それでも活動弁士に憧れ、栗原梅子役の黒島結菜と一緒に潜り込んで見たりしている。

さて、エンドロールに草刈民代さんのお名前があったのだけど・・・どこに出てたのだろう?

活動写真の中だったのか?

リアルで女性ってあとは、青木館の青木豊子役の渡辺えりとタチバナ館の橘琴江役の井上真央くらいだったと思うのだけど。。。

今回の井上真央が子役時代の井上真央が居た感じがした。

彼女が最初にクローズアップされた「キッズ・ウォー」の時のような強い女性。

キッズ・ウォーの茜が大人になったら・・・って感じの雰囲気だった。

悪女いいと思うんだよね。結婚もいいかもしれないけど、彼女世代が次々と結婚・妊娠してて今、枯渇してる感じを受けるのだけど。しょうがないのか。

さて、音尾琢真が安定の悪人役。現代で「仁義なき戦い」を撮るとしたら、誰が出る?と思ったら、音尾琢真入れなきゃ人数が足りないよねって思うくらい、TEAM NACSに所属しているのが不思議な感じだわ。って音尾琢真が出演している作品ってほとんど観てる。

音尾琢真ファンだったの?私?

って、出ずっぱりなんだわ。ヒールが。

先月の「ひとよ」が珍しくいい人役で驚いたくらいだけど。

青木館のスター弁士が高良健吾。高良健吾と伊勢谷友介の雰囲気が似ているなぁと思う。

インテリ系の美男子ね。

で、ちょっと気弱な青木屋の館主が竹中直人。渡辺えりと竹中直人が夫婦なんて、ほんと素敵すぎだわ。

元スター弁士の山岡秋聲役が永瀬正敏。スターだった山岡に憧れた俊太郎ではあったが、安田に騙されてニセ弁士として活動する羽目に。

そのニセ弁士一味を追う刑事が竹野内豊。ルパン三世を追うとっちゃん風。

青木館の楽士も個性のぶつかりあい。

田口浩正、徳井優、正名僕蔵。最近、正名さんがこういうところに入ってきたね。

正名さんのイメージはドラマHEROの守衛から事務官に出世するというすごい出世した人って感じから。ショムニにも出てたみたいなんだけど・・・記憶にない。

それに小日向文世さんが居て、成河がいると。って、成河って誰?って感じなんだけど、すごい良かったと思う。舞台が中心の俳優さんなのか?

周防監督の作品、実は観に行くのは初めてだったりする。

Shall we ダンス?

って23年前なんだ。もっと前だと思っていた。が、そっか、そのくらいか。

昔の活動写真というものの撮影風景にあ、山本耕史が監督役で出てて、若手の映画監督役に池松壮亮が居て・・・すごい贅沢だわね。ある意味。

活動写真はほんと太陽の力で焼き付けていっていたんだとか、フィルムをつなぎ合わせて作ってたんだとかいろいろ勉強になった。

そして、弁士という人は一人何役もやって一人前。

昔から人気はあったんだね。

まぁ最後は音尾琢真演じる安田に追われる俊太郎と言う構図と、それを追う竹野内豊演じる熱血刑事っていうドタバタだった。

ペダルのついてない自転車で逃げる俊太郎を追う、荷車付きの自転車で追う安田。

なぜか人力車で追う熱血刑事という笑いしかない感じで。

楽しいしかない映画でした。