一般的な独身男性
最初のシーンは、母親の認知症傾向を思わせる場面。
そして工場ではロボットが自分たちの仕事をしている光景。
母親からの電話「大切な話をしたい」
息子は母親からの電話にあまり興味を示さずに友人との時間を優先する。
まぁ一般的な光景だろうな。
リアルアバター
雨の中、母親が目の前で川に落ちるのを目撃し、助けに飛び込む。
そのまま1年寝たままでいたところ、意識を戻す。
今の社会でなくても、たった1年で浦島太郎状態になるのだろうな。
本人は意識がないままの状態だったわけで、目覚めた次の日は昨日の続きという感じなのだろう。
が、意識が戻った瞬間に母親の死と母親が「自由死」を選択していたことを知る。
母親が選んでいたという「自由死」母親が言いたかった本心はなんだったのだろう?を引きづりながら、工場に戻ろうとするが、工場は既になくなっていた。
友人という存在が仕事を紹介する。
それが「リアルアバター」
ウーバーイーツというものがまだ宅配のみではあるが、人にお金で操られているということで言えば、アバターということなのかもしれない。
自分自身、旅をしながら考えたことがある。誰かのために代理で旅をするとかってことを仕事にできないかなと。
それが現実になった仕組みが「リアルアバター」
全てがAIで管理され、格差社会というものがありありと出てくる。
母親を亡くした朔也は全財産をつぎ込んで母親のアバター作成を依頼する。母親が何を思っていたのかを知りたいと思う。
自分の見えている面だけがその人の全部ではないのに、息子は自分が見ていた母親は幸せだったはずだと言う。
そして、母親が隠しておいた過去を知ることになっていく。
リアルアバターの世界は他人の依頼を行うことで評価をつけられるが、どんなに頑張っても満点じゃないと評価値は下がっていく。
代行でレストランで食事をする。。。
お土産のチョコレートケーキを急いで届ける。。。
汗だくの彼を依頼者家族は低評価にする。
他のリアルアバターは依頼者が殺し合いを見たいということで他人を殺してしまう。そんな世の中になっていくのか?
日本の仮想空間の法整備は多分世界的に見ても遅れているのだろう。
ソフトのみが先行に入ってきた時、日本という国はどうなるのだろう?
いろいろな問題が浮き彫りにされている作品ではあるが、「自由死」という選択肢は近い未来に導入されることを望んでしまう。
これもきっと多くの問題があるのはわかるが、必要じゃないだろうか。