【映画 本心】感想。もうこんな時代になっているのかもしれない

一般的な独身男性

最初のシーンは、母親の認知症傾向を思わせる場面。

そして工場ではロボットが自分たちの仕事をしている光景。

母親からの電話「大切な話をしたい」

息子は母親からの電話にあまり興味を示さずに友人との時間を優先する。

まぁ一般的な光景だろうな。

リアルアバター

雨の中、母親が目の前で川に落ちるのを目撃し、助けに飛び込む。

そのまま1年寝たままでいたところ、意識を戻す。

今の社会でなくても、たった1年で浦島太郎状態になるのだろうな。

本人は意識がないままの状態だったわけで、目覚めた次の日は昨日の続きという感じなのだろう。

が、意識が戻った瞬間に母親の死と母親が「自由死」を選択していたことを知る。

母親が選んでいたという「自由死」母親が言いたかった本心はなんだったのだろう?を引きづりながら、工場に戻ろうとするが、工場は既になくなっていた。

友人という存在が仕事を紹介する。

それが「リアルアバター」

ウーバーイーツというものがまだ宅配のみではあるが、人にお金で操られているということで言えば、アバターということなのかもしれない。

自分自身、旅をしながら考えたことがある。誰かのために代理で旅をするとかってことを仕事にできないかなと。

それが現実になった仕組みが「リアルアバター」

全てがAIで管理され、格差社会というものがありありと出てくる。

母親を亡くした朔也は全財産をつぎ込んで母親のアバター作成を依頼する。母親が何を思っていたのかを知りたいと思う。

自分の見えている面だけがその人の全部ではないのに、息子は自分が見ていた母親は幸せだったはずだと言う。

そして、母親が隠しておいた過去を知ることになっていく。

リアルアバターの世界は他人の依頼を行うことで評価をつけられるが、どんなに頑張っても満点じゃないと評価値は下がっていく。

代行でレストランで食事をする。。。

お土産のチョコレートケーキを急いで届ける。。。

汗だくの彼を依頼者家族は低評価にする。

他のリアルアバターは依頼者が殺し合いを見たいということで他人を殺してしまう。そんな世の中になっていくのか?

日本の仮想空間の法整備は多分世界的に見ても遅れているのだろう。

ソフトのみが先行に入ってきた時、日本という国はどうなるのだろう?

いろいろな問題が浮き彫りにされている作品ではあるが、「自由死」という選択肢は近い未来に導入されることを望んでしまう。

これもきっと多くの問題があるのはわかるが、必要じゃないだろうか。

【映画 八犬伝】感想。滝沢馬琴と葛飾北斎と

同じ時代の偉人

江戸時代。こんな著名な二人が行き来するようなことがあったことが不思議だ。

葛飾北斎という人は転居癖があったということは知っていたが、47歳の頃に馬琴宅に寄宿していたらしい。

が、この作品はその後ってことなのだろうな。

物語の流れ

滝沢馬琴を役所広司、葛飾北斎を内野聖陽ってことだけでずっと気になっていた。

公開1週間だったが、かなり入っていたと思う。

馬琴が北斎に話す内容が映像で描かれると言う斬新な展開。

二次元の舞台を見ているような少し煌びやかな感じの「八犬伝」なのだろうな。

そもそもで・・・私は「南総里見八犬伝」は読んだことがない。内容もあまりよくというか、全く知らない。

ドラゴンボール的な感じで玉を持っている人間を探して戦う的な。しかも時代背景は室町時代だという。

本で読むよりもいきなり映像化されると内容はすんなりと入ってくるけど、考えているのが47を過ぎた頃から書き始め、28年もかけて完結させたという。

だから、現実社会に戻るたびに登場人物も年齢を重ねていっていた。

息子役が磯村勇人で妻役が寺島しのぶ。

うーん、なんか日本の映画もこういう役はこの人的な感じでどの映画も同じようなキャスティングになってないか?

磯村勇人はサイコパスとか暗いとかって役のキャスティングが多い印象。

寺島しのぶは・・・うるさい奥方。。。

執筆に没頭する夫の妻で愚痴ばかり言っている人物って珍しい感じがするんだけど。

なんか、こういう夫の妻は勝手に糟糠の妻的な物静かな印象になっていたけどね。

そんな母親に病弱になった息子の宗伯は怒り出す。息子が病弱で静かなのは父親のせいだと言う母親に父親の素晴らしさを説く。

父親の執筆の手伝いをしていたが、若くして他界する。

八犬伝の物語はまだ終わっていない。

さてさて、八犬伝の二次元舞台の登場人物は・・・土屋太鳳が伏姫で・・・うん。土屋太鳳もこういう出演が増えてきたよね。八犬伝のヒロインって・・・

伏姫が里見家の呪いを解くために八犬志を生み出したわけだけど・・・

最初に登場した信乃役の渡邉圭祐と浜路役の河合優実。この二人はすぐに誰かわかったけど、他の八犬志はマスクをしていたりして佳久創くらいしかわからなかったんだけど。。。

でも、「綺麗な女性だな」って思ってたら・・・板垣李光人だったんだけど。

一番のはまり役は・・・栗山千明の玉梓だったかもな。うん。合ってる。。。

ってことで、物語は頭にあるけど、馬琴は失明をしてしまい執筆の手伝いをしていた息子も居なくなりって感じだったのに、息子の嫁、黒木華演じるお路が執筆を申し出る。

読み書きも出来ない嫁であったが、彼女こそ、作家の嫁的糟糠の妻で、気難しい馬琴に教えを乞いながら、どちらも忍耐で書き上げたってことで、この作品は後世まで残っているのかもしれないな。

葛飾北斎という人はこんなに話を聞きに訪れていたのだろうか?そして、彼は挿絵を頼まれても下絵は描くもののすぐに破いてしまうを繰り返す。が、彼の絵でイメージは膨らんだりしたのではないだろうかと思う。

あの時代にバケモノのような老人が居て、お互いに刺激をし合って生きていたってことか。

【映画 トラップ】感想。久しぶりに洋画を観たかもな。

予告で気になったんだよね

予告で流れてきた内容がとても気になるものだった。

久しぶりの洋画。怖過ぎる内容じゃないよね?って感じで鑑賞。

サイコキラーは一般人に紛れられるから怪物なんじゃないか?

何がトラップなのか?

溺愛する娘ライリーのために世界的人気アーティストのレディ・レイブンのコンサートに向かう父親クーパー。

素直に喜んでいる娘を見ながらもクーパーは周囲への警戒をする。

コンサート会場とは言え、警察官の数が多いことに気づく。

普通ではない数の警察官。何があるのか?

クーパーは娘のライリーに対して、常識的な行動を行わせることでグッズスタッフに敬意を示され、難なく彼と仲良くなる。

そんな人間に対して、誰も警戒はしない。

スタッフは厳戒態勢の裏側をクーパーに話してしまう。

そして、その厳戒態勢の対象となっているのがクーパーだとは思わない。

コンサート全体がトラップでコンサート会場から出る人間に対して厳重なチェックが行われると言う。

コンサートが終わるまでに脱出方法を考えるクーパーが凄過ぎる・・・

サイコパスときっとこんな人なんだろうって思う。

凶悪な人相な人は誰でも警戒をするが、サイコパスはそんな顔はしてない。他人の警戒をさせない人間だからこそ、サイコパスになれるのだろうな。

クーパーは警察官の意識を他に向けるように模索する。

そして楽屋から直接外に出ればチェックをされないこと知り、娘をステージにあげることに成功する。

無邪気に喜ぶ娘。

コンサートが終了し、楽屋を訪問する二人。レディ・イレブンはトラップのことを知っていて、その状況を確認する。そこにはプロファイラーの存在があり、犯人のタイプを教えてもらっていた。

コンサートが1時間ちょっとあったのだけど、コンサート会場から脱出するまでが20分くらいある。クーパーはどうやって脱出するんだ?と思っていたら・・・

すごい方法で脱出した。

が、レディ・イレブンもかなり頭の良い人間だった。そして責任感の強いタイプだった。

脱出後はクーパーとレディ・イレブンの頭脳戦。

クーパーは家族の前では良き父親であったのだけど、結局は、その仮面はなくなる。

クーパーを追い込みながら捕まえられない警察。レディ・イレブンはどうにか助かったけど、警察ってアホなの?な感じ。

家では子供だけ避難させて妻が一人でいる。警察を配備してあったはずなのに、そこにクーパー。

トラップはコンサート会場から始まったわけじゃないことに気づく。

妻はクーパーの裏の顔に気づき、警察に通報していた。

が、警察はクーパーを捕まえきれず、自身に危害が加えられようとしていた。

クーパーがなぜサイコパスになったのか。小さい頃の母親からの厳しい躾が要因のようで、プロファイラーに母親の影を感じやっと逮捕となるが、結局、警察は甘く最後はどうなったのか・・・

人というものをよく知っているのがきっとサイコパスなんだろうな。

【映画 まる】感想。沢田は当て書きだったのだろうか

キャスティングの妙

綾野剛演じた横山は綾野剛でなくても成立したような気がする。

彼はなんか悪者みたいな声を張る役が多いけど、MIU404の時のような飄々とした感じの方が好きだな。

でも、堂本剛演じた沢田は剛じゃなきゃダメだっただろうなって気がした。あ、でも、香取慎吾でも空気感は似ている気がしたんだよね。

27年ぶりの主演映画ってことだけど、剛って45になったんだね。光一よりはちゃんと年齢を重ねていて良き。光一はまだアイドルができるくらいに保っちゃってる気がするんだよね。

怪しさと納得と

沢田は吉田鋼太郎演じる秋元のアシスタントをしている。

そこには吉岡里帆演じる矢島と戸塚純喜演じる田中が同じくアシスタントをしている。

沢田は作業としてアシスタント業を淡々とこなすが、矢島と田中は不満を口にする。

田中は入ったばかりだけど、思っていたのと違うと言うが、大学院卒だからコンビニとかでも働けないという。

うん。真理だね。

そして、矢島は沢田に才能ありとみて、「このままでいいのか」と問い詰める。が、沢田の回答は「法隆寺は聖徳太子が建てたと思っているが、大工が建てた」と真理だね〜。

世の中なんてそんなものでしょ。誰かの人気に便乗して仕事が発生して。いや、会社って形態そのものがそういうものだ。それが嫌なら自分で起業するだけだろうって思うし、美術家なんだったら、世間に認めされたらいいわけで。

まぁ文句も言わずにアシスタントをこなしていたはずの沢田はなぜか文句を言っていることになり、怪我をして即解雇になる。まぁ大体そんな感じだね。世の中って。

そして、沢田はただアリの行動を変えたかっただけなのか?円を描く。と言っても、キャンパスってあんな感じになっているのねって感じで巻かれているサイズで描く。

それを小道具屋に持ち込むのだけど、その店主が片桐はいりだったことに気づかず・・・誰だろう?って思ってて、エンドロールに片桐はいりの名前を見たけど、「え?どこにいた?」状態だった・・・。ほとんど声張ってなかったよね?

そこからなぜか沢田は勝手に翻弄されていく。

まぁ時代なんて怪しげなアートディレクターに見出されるかどうかで決まるんだね。きっと。

沢田も自分の描いたものが勝手に世の中で高値がついていくことに何かあったんだよね?きっと。飾ってあった画廊に行き、小林聡美演じる画廊のオーナーの若草に自分が沢田だと告げて、契約を結ぶ。

早乙女太一演じる土屋が怪しげなアートディレクターで画廊のオーナーが小林聡美で。アート業界って怪しいわ。

隣人が綾野剛演じる横山なんだけど、壁が薄くて怒鳴り声が響いてて、しまいには横山に壁を蹴って穴を開けられて・・・いや〜怖いわ。

横山はずっと名乗ってなくて、最後の最後に・・・うまい方法だわね。

あ、円を描くきっかけってやっぱり怪しい「先生」役の柄本明なのかな。この年齢の俳優さんが最早柄本さんしか残ってないんじゃないかってくらいご出演されているし、存在感を残している。

アシスタントをクビになった沢田は森崎ウィン演じるモーが働くコンビニで働く。モーもかなり良いことを言う。

昨今の日本なんてコンビニ行ったら日本人より海外のスタッフの方が多いんじゃないかって感じなのに、そのイントネーションをイジるバカって居るのかな?

日本語をマスターしているのってすごいことなんだけど。ミャンマー語話せるのか?って言いたいよ。

森崎ウィンはミャンマー出身ってことでとても上手にカタコト日本語を話しててすごいなって思ったわ。

矢島はアシスタントをどうしたのかは知らないが、アシスタントの仕事を富裕層による搾取だと言い出し、演説を始め、沢田の個展で作品を台無しにする。

うーん。ただの嫉妬だよね?自分の才能のなさ、運のなさに対する。

まぁそんな感じで現代社会のあるあるが散りばめられた作品だなと。若い頃はそんな感じになるよねって感じで見てたかな。

でも、堂本剛自身が醸し出す間とかがとても沢田という人物とマッチしていて違和感ががなくて本当に良かったんだよね。

沢田自体はほんと何を考えているのかよく掴めない感じなんだけど、でも、マイナスな感じでもない思考が良いなぁって。

舞台挨拶付きだったのだけど、堂本剛ってこんな感じだったっけ?ってくらい久しぶりのトークを聴いた気がした。

【映画 若き見知らぬ者たち】感想。実話なの?この社会は理不尽しかないの?

この作品の一番伝えたいことって・・・

この作品は、見ていて気持ちが悪くなるくらいの理不尽に満ちている。そして、最大の理不尽は「神奈川県警」なのではないだろうか。

唐突に出てくる「神奈川県警」

何か引っかかりながらもわざわざ出した意図があったのだろうな。

ヤングケアラー

内山拓也監督作品「佐々木、イン、マイマイン」も観に行った。

こちらもメッセージ性の高い作品だった。

若者

閉塞感

そこに

理不尽

までが追加された作品。

実話ってことのようだけど・・・きっと今もこの瞬間もどこかで苦しんでいる人は少なくはないのだろう。

「誰が助けてくれるの?」

きちんと言葉にできているだろうか?

「ダレガタスケテクレルノ?」

この作品は社会に理不尽を感じてない人間からしたら、矛盾しているように思える。

なぜか最近、こういう若者代表のような役が多いなぁと勝手に思っているが、風間彩人を磯村勇人が演じている。

彼には弟が居て、難病指定を患っている母親がいる。

母親が霧島れいか。彼女もある意味すごいと思う。

難病指定の母親を入院させずに自宅で介護しているのはどうして?

お金がないから。

そうなのか?って思ってしまう。

母親を中途半端に介護しながら働けるわけもなく、母親を専門のところに任せて働けばいいだろう。

そして、父親が残した借金にしても、借金の原因になっているカラオケバーを売ればどうにかなるだろう。

それを思考停止状態で考えないことはどういうことなんだろう?

母親は認知症的な行動で周囲にも迷惑をかけている。

ずっと見張っていられるはずもない。決定権のある人間の思考停止は周囲も思考停止に追い込む。

いや、追い込まれていないけど、結局は聞き入れてもらえないことが続けば何もできない。

彩人の彼女がそんな自宅で同棲をしている日向。岸井ゆきのもこういう役柄が似合っている・・・

日向は看護師をしているわけで、彼らの状況をどう考えていたのだろう?自らそんな状況に入り込んで母親の行動について誰しもが傷つき、徒労感でしかなくなっていて。

母親が汚した台所は誰が片付けるのだろう?

親友の大和が染谷将太。大和は親友ながらに心配をするが、彩人はその心配に対しても何も変えることはない。

徒労感になっている日向を残して彩人は出掛ける。

は?なぜ?

そして、カラオケバーを開き、看板を入れたのになぜ鍵をしない?

だから、酔っ払い客が入ってきて暴れられる。

そこからなぜか連れ回される。

思考停止になっている人間はこういう場面でも何もできない。

まぁ警察に電話をしたところでまともな対応を望めないことを知っていたのかもしれないのだけど。

そして、理不尽すぎる行為によって彩人は殺される。

殺されたのに、死因は何になったんだ?外傷だってあっただろうに事件にもならずに終わる。

なぜ親友の大和は店に行ったのに、何かあったことに気づこうとしない?弟も試合が終わった後に、お店行っているよね?

彼は理不尽すぎることで殺されたけど、まぁその他大勢にもその死を考えてもらえなかったってことか。

弟が自分の力で地位を掴んだわけで、兄のような選択をしなければ良いと思う。

ヤングケアラー問題は難しい。ヤングケアラーというか、老老介護にしても家族間介護問題はどの年代だってある。

入院して対応をしてもらえるものと入院させてももらえないものと。

夫婦間だった同じだろう。パートナーが介護することが普通な世の中なのか?うーん。難しい。

日本アカデミー賞で主演男優賞候補作品にはなるんだろうな。

【映画 Cloud クラウド】感想。ところどころで意味不明

サスペンス・スリラー

黒沢清監督と菅田将暉主演と言うことだけで見てみようと決めたから、内容はあまり良く知らないままだった。

最初は、菅田将暉演じる吉井の虚無感な感じと暗さが何かを連想させる感じはあったけど。

登場人物がわからない

まず吉井は表の顔としてクリーニングの工場勤務をしている。その上司と思ってたら社長が荒川良々という関係性で、社長は吉井を買ってリーダーになるようにお願いするが、それを固辞するって展開。

吉井の裏の顔は転売屋で医療器具を3000円で買い取って20万円で売ることに成功する。

それでも、これは3000円でも引き取ってもらわなきゃと思った側の努力が足りなかったんじゃないか?って思うだけなんだよね。40万円で売りたかった。でも、売れ残ってしまった。廃棄になったらお金がかかると言うのを嫌がって3000円で売却をしたわけで。

そしてまた謎女が古川琴音演じる秋子。昭和の雰囲気が・・・でも、車は今の車なんだよね。

で、転売屋の先輩の村岡が窪田正孝で。こちらも・・・怪しさ満載。

って感じで前半は交友関係と言えるのかわからないものが描かれていく。

ある時、道にワイヤーが張られていることに気づく。そこで身の危険を感じたのか?昼の仕事を辞めて引越しを決める。

が、社長は快諾するわけもなく、自宅まで押しかけてくる。こわーーー。

荒川良々がさ、普通の役なわけないわけよ。この辺から彼の持っている怪しさが出てくる。

群馬のどこかの湖畔に引っ越すのだけど、東京の時もだけど、彼はなぜカーテンをしない?

外から丸見え状態ってどうよ?湖畔の家なんて窓が大きいからほんと丸見えじゃないか?

そんな場所に出入りするとすぐに怪しまれるらしい。被害届を出しに行って、逆に扱っているものを見せろと言われるとか。コワ。

偽物のブランド品を売る行為は犯罪です。ってことで、安値で売り出し、自分で都心まで配送手続きに行く。

どういう展開なのかわからなかったのが、湖畔で人を雇う。奥平大兼演じる佐野くん。

佐野くんは何者なのか?とても怪しさしかない。

後ろから転売情報を盗み見るようなことをして「勝手に見ないで」と言われるが、留守の時に、勝手にログインして見てるし。ログインパスワードかかってなかったの?

それを見て「言いつけてやる」と誘うような秋子。下着姿で誘うような仕草をするのだけど、古川琴音だからなぁ。そこまで誘ってる感がないのね。

秋子はそのまま言伝をして家を出ていく。

彼女が望んだものは何だったんだろう?それでも吉井は彼女が必要だったのか?とも思えたのだけど。吉井が必要だったのはあくまでも「商品」で守るものも「商品」

すぐにパソコンを見たことに気づいた吉井は佐野くんを解雇する。が、佐野くんは、意に介さず、「何かあったら連絡をしてください」と言って出ていく。

吉井は自分が誰かに狙われていることに気づき始める。

ネット上では彼のハンドルネームの中の人が誰なのかを追求するスレッドが立ち、襲撃計画が上がる。

その最中に、なぜか突然のように岡山天音が出てくる。誰よ。きみって感じなんだよね。

ネットカフェのトイレでボッコボコにされて、結局は、吉井が安く売った偽ブランドバッグを落札して転売してバレたってことなのか?って推測するのだけど、そのことで、恨みを持つわけで。

そんなさ、本物が安くなってるわけないじゃん。

ってことで、なんかわけもわからないまま、ただ炎上させることを楽しみとしているような人間が集まって襲撃を始める。

その先頭に居たのがなぜか、工場の社長。へ?なぜ?ライフル銃を持って追っている。

そしてその他大勢も追いかけ始めるわけで。

最後は拉致られる。

他の人間はそのまま射殺して処理しているのに、なぜ拉致して場所を変えるんだろう?

何人もいるのに統率が取れてないから、秋子までその場にいる。

佐野くんは松重豊さん演じる無駄遣い的な役の人から袋とPadを受け取り、吉井の行方を探る。

佐野くんは敵なの?味方なの?な感じで・・・最終的には彼は何者でなぜ吉井に近づいたの?なんだけど。

秋子は昭和の雰囲気のまま昭和のような展開だったけどね。

まぁ現代の都心で昭和の色で撮影しているなぁって感じる作品かな。

まぁ菅田将暉演じる吉井の心情って感じはあるけどね。

引き込まれるって言えば引き込まれる作品かな。でも、意味不明な人が多いは、実社会でも同じなのかもしれない。

【映画 あの人が消えた】感想。うーん。こんな配達員は嫌だな。

展開としては良いのかもしれないけど

高橋文哉演じる丸子。4年目の配達員ってことだけど、要領の悪い人間の思考そのもので、見ていてイライラする。

うーん、こんなタイプが自分のところの配達員だったら嫌だわ。うん。それだけ。

途中まで

丸子という人間は自分の損得のためにしてはいけないことをしているんじゃないの?ってことしかない展開。

配達先に自分の推しの作家さんと同名であることで舞い上がり、部屋の中を覗くとかって・・・ありえないよ?

しかも、その個人情報を本人に言って「ファンです」って。

いや・・・どう?怖くない?

しかもそのマンションの構成も知っているとかって言い出すし。

でも、結局2週間程度の知識で全部を知っているとかってないでしょ?

って感想にしかならない。

北香那演じる小宮は、その丸子に推しだということを気づかれてしまうわけだけど・・・

最後の10分くらいまでは・・・我慢。

ただひたすら我慢。

マンションの住民は怪しそうなキャラクターになるよね。

でも、案外人の印象って合っているものだなって感じで。

小宮の小説家としての力はすごいなって感じで。

結局さ・・・中村倫也演じる巻坂は何者?

【映画 スオミの話をしよう】感想。長澤まさみ凄!

三谷幸喜作品だな

俳優陣は豪華。ちょっとした役でもそれなりに著名だから、何か絡むのかな?って思う感じ。

それにしても・・・

3連休の月曜日の昼間の上映に行ってしまい後悔。同じ時間帯で他のシアターで「プリキュア」とか幼児向けやってるし、それ以外にもかなり被ってて、チケット売り場からドリンクコーナーまでてんやわんや。チケット買って30分もかかってやっとドリンクを手にして入場。既に本編始まってたわ。

うーん?

9月になり、三谷幸喜がかなりテレビのバラエティなどに登場して映画の宣伝をしているなぁって感じで。

あまり三谷幸喜作品は観に行くことはないのだけど、西島さんと長澤まさみで面白いのは間違えないのだろうって感じで行ってみた。

最初の5分くらい見てない感じなのか?

どういうシチュエーションなのかわからないが、詩人寒川しずお役の坂東彌十郎と警察官草野圭吾役の西島秀俊、部下の小磯杜夫役の瀬戸康史が何やらもめているようなところ。

そこに寒川の世話役だという乙骨役に戸塚純喜とかとか・・・

とりあえず「スオミがいない」ってことで、警察に捜索願を出して欲しいと言う警察官と「そんな必要はない」という夫って構図だけど、次第に変な感じになっていく。

草野がスオミの元夫であるという。元ではなくて前になるのか。

草野でさえ4番目の夫でその前に三人も夫がいるという。

最初の夫はなんと元夫のところで庭師としてスオミを支えるような感じだったという。それが魚山役の遠藤憲一。遠藤憲一って・・・強面な顔だからなのか?こういう軟弱な役がはまり役というか・・・

そこに、さらに草野の上司の宇賀神役が小林隆。草野の前の夫が宇賀神ってところがどうなの?って感じで。

そこにYouTuberの十勝役で松坂桃李って。ほんと豪華すぎる。

前半はスオミは彼らの過去のイメージ映像になるのだけど、みんなが持っているスオミ像はまるで別人。そしてスオミのそばにはいつも同じ女性がいる。スオミ同様その時その時で違う人間になっている。

最終的には自作自演で詩人夫と離婚してお金をもらって一人でやり直そうとしているってことなのだけど、彼女の幸せはどこにあるのだろう?

それぞれの男性がスオミのことを「愛してた」と言うが、スオミは果たしてどうだったのだろう?

自分の立場で流されてその場限り合わせているけど、そんなのは続くわけがなくってことだなと。

そして、ラスト、エンディングなのか?と思ったらミュージカル舞台風に出演者が踊り出す。え?って感じ。

長澤まさみの声良いなぁ〜くらいな感じで。

この作品、面白いのか?ってことだと随所に笑う要素はあるのだけど、残るのはスオミという寂しい女。誰にも自分のことを理解してもらおうとはせずに自分を隠して一緒にいる。まぁそれぞれの男性に役割はあるのだけど。

そして5番目の夫と離婚して6番目の夫がエンディングでは登場している。その間に5.5番目?的な感じで魔性って言えば魔性なのか?

狂言誘拐ってことで犯罪じゃないか?と思うのだけど、被害届を出さなきゃ犯罪にはならないらしい。

ってことで、うーん?映画館じゃなくても良い感じだったかな。

【映画 夏目アラタの結婚】感想。世間は狭いってことだろうな

原作が

初版が刊行されてまだ5年くらい?終了したのが今年の1月。

それでもすでにアニメ化されて、映像化される。

それだけ内容があったってことだろうな。

配役に納得

夏目アラタ役が柳楽優弥。原作を読んでいないのだけど、夏目アラタは彼しかいないと思うくらい、柳楽優弥が持っている雰囲気がとてもハマっていた。

品川真珠役は黒島結菜だったけど、彼女の今までの作品で一番印象に残る作品になったのではないだろうか。

彼女のこれまでの作品を全部見ているわけではないけど、彼女が演じた役の印象は、キャンキャンうるさい小娘的な。

美人ではあるけど、幼さもある感じがある女優として、彼女の他にも浜辺美波、杉咲花ってところが同系統な感じかなと思うけど、今回、黒島結菜はかなり頑張ったんじゃないかと思う。

夏目アラタが主役ではあるわけだけど、話の中心は品川真珠で、彼女の異常性というところが焦点になるわけで。

彼女が犯した犯罪被害者の少年が夏目アラタ名で文通をし、彼女は面会をしたいと言い出すことから始まる。

少年のためだったのか?彼の興味だったのか?

いろいろな思惑の中、面会をし、少年のために情報を得ようとする中で突然「結婚しよう」と言い出す。

三人の男性を殺害し、死刑判決が出ると思われる被告人に対して。

お互いが腹の探り合いのような場面。

でも、いろいろなことが判明していく。

大人の身勝手の中で生まれた少女。母親からネグレストを受けた少女時代。施設で生活をしていても最後には母親に引き取られる。

そして母親は彼女を残して死ぬ。彼女は一人で多分懸命に生きようとする中で、三人の男性と知り合い、彼女の供述通りであれば死にたい願望の男性の望みを叶えたことになる。

そして、父親とおぼしき人間も登場する。

どこかで「かわいそうな人間」と思ってしまうカテゴリーの人間。それでも彼女が求めていたのは同情ではなかったわけで。

ネグレストを受けていた時に声をかけてくれた人間を待っていたってことか。

親の身勝手。それだけだと思う。生まれた時から親の身勝手に晒された人間がまともに育つことの方が難しいだろうな。

【映画 箱男】感想。「覗き」という行為の最終形?

昭和テイストを残した作品

撮影方法とか撮影場所とかなどがデジタルっぽさを排除したような感じを受けた。原作ができたのが50年も前。高度成長期真っ只中でこの原作はできていた。

でも、それは50年後の現代社会で常態化しつつあるのではないかと思う。

27年前

クランクイン直前に頓挫って・・・当事者たちにとったらとても大変なことだったのではないだろうか。

Wikipediaを見て・・・文学的な推敲が多く、うーん、やっぱりこれは究極のロマンなのか?って気がしてきた。

全自動洗濯機の箱の中で元カメラマンが街中を放浪する。

平成初期くらいまで新宿のガード下にはダンボールハウスが点在していたが、それとは違うらしい。

箱の中から街中を観察し、記録をすることをするものが「箱男」ということになるらしい。

箱男は永瀬正敏。なぜか奇妙なメイクをしている。今は「奇妙」って思うけど、昭和後期だったらビジュアル系ってことになるのか?

その箱男をまた盗撮している人間も出てくる。

ワッペン乞食ってキャラになるのか?それが渋川清彦。なぜか合ってる。

ワッペン乞食が執拗に追いかけてくるのだが、そこにもう一人攻撃をしてくる人物が。あれは空気銃だったのか。

空気銃で逃げる箱男を撃つ。でも、倒れないからどんな箱だよって思ってたんだよね。

それでも、腕を傷つけられたのか。。。

そこに女性が病院を紹介するところから、またややこしい展開になっていく。

人も立ち入らないようなクリニックにいる、医者と患者?

医者役が浅野忠信で患者が佐藤浩一。

とりあえず出演者は豪華。しかもそれぞれがとても演技がうまいからその世界観に引き込まれる。内容は「?」な感じしかない。

そこに若い女性が出てくるわけで。とりあえず若い女性に群がるおじさん構造になっていく。そのおじさん全てが箱男になりたい願望で、それぞれが箱男になるわけで。

あの箱の中でどうやって動き回ってるんだ?膝を抱えた姿勢で動き回っているってことか?

ふなっしーとかみたいな着ぐるみキャラクターと大差ない感じになってきたわ。

女性客って私くらいだった気がする・・・そっか。そうよね。これはきっと男のロマンなんだわ。だって、終始「?」な感じだったもん。

ただ、俳優陣が豪華だったから見終わったけど。