【花戦さ】ネタバレ野村萬斎池坊と生花の迫力を観に行くべし!

花戦さ

池坊の生花の迫力を感じる

公開初日、平均年齢は60オーバーといったところだろうか。

落ち着いた雰囲気の客層だったわね。

野村萬斎目当てだろうか?

生花目当てだろうか?

織田信長から豊臣秀吉へ

野村萬斎演じる池坊専好が花を通じて祈りを捧げるという単純なお話。

でも、野村萬斎さん、私よりも年上なのですが、とてもお若い役どころって感じなのですが、どれだけ修正してるのぉ〜ってことが一番気になってしまいました。

まずは専好が織田信長にいけばなを披露することになる。

当時の織田信長は天下統一の真っ盛り。他の池坊の人たちが嫌がったために専好になったという経緯がある。

専好は誰のお屋敷に行くのかも定かではなく、テーマが「松」ということだけ。

でも、途中で織田信長を「昇り龍のような人」と言われ、それを「松」で表現する。

いけばなという世界とは無縁だから余計、そのすごさを感じる。

映画というスクリーンいっぱいに広がる世界はほんとすごかった。

そこには後にキーになる人物が揃っている。

まず、佐藤浩一演じる千利休。

佐々木蔵之介演じる前田利家。

そして市川猿之助演じる猿こと豊臣秀吉。

中井貴一の織田信長もなかなかの迫力だった。

昇り龍のいけばなは織田信長の評価を得るが、その直後、枝が折れてしまう。かなり危ない雰囲気。

でもそこを猿が助け舟を出すことで難を逃れる。大変だねぇ〜この時代。何かって言えば、首はねられちゃうんだから。

そこから10数年が経つと専好は池坊の執行となってしまう。

それまで自由に生けていた世界から少し違う世界に戸惑う専好。

あるとき、川で祈っていた少女が生きていたことで面倒を見ることに。

森川葵演じる「れん」である。

最後まで身分を明かさなかったために蓮の開く音で生きること。絵を描くことを始める。

その力強い絵には悲しい過去があった。

専好について花を取りに行く。そこで専好から「れん」と名前をつけられる。

専好も「れん」の存在でまたいけばなに対しての自分を取り戻す。

その取り戻したいけばなを通りすがりの千利休が見つける。

千利休は自分の庵へ招待する。

専好は実は記憶力がないらしく、何も覚えていない。それでも、千利休の施しを受けて、感情が休まる。

専好と利休は友好な関係を築いていく。

しかし、利休は時の権力者、豊臣秀吉に疎まれ始める。

金の茶室を作らされ、大お茶会を催すものの、専好と利休の自然な茶道、華道の力の前に屈辱感を覚える。

そこに吉田栄作演じる石田三成があれこれと千利休を貶める。

うーん、吉田栄作、いい年齢の取り方して久しぶりの登場で嬉しいけど、役どころが嫌〜。

石田三成の策なのか、利休は自決する。

また専好の幼馴染の高橋克実演じる吉右衛門までが豊臣秀吉の下のものに殺されてしまう。

「れん」の親はかつて秀吉に殺された絵師だった。そのことで「れん」も追われて自決してしまう。

ここまでされて専好はどうするのだろう?

いけばなに対しても「仏もおらぬのか」と倒してしまう。

そこで和田正人演じる池坊専武に「花に罪はありませぬ」の言葉に気付かされる。

そこで、専好は前田利家を通して豊臣秀吉に花を献上できるようにとお願いにあがる。

池坊ではそれは死にに行くことではないかと反対をされるもののみんなでお経を唱えて念をいれる。

いざお披露目の際には、豊臣秀吉はそのいけばなに圧倒され気に入る。

そこで専好は「どのお花がお好きですか?」と尋ねる。

秀吉は「どれも美しい」と返す。

それに対して専好は「れん」の描いた4枚の絵を見せる。それは「猿」を描いたものだった。かつてこの絵を描いた絵師を殺害していた秀吉は狼狽える。

しかし、前田利家が助け舟を出す。「せめてお答えを」と。

秀吉は改めて猿の絵を見る。

そこで自分がそれまで表現されていたことと同じ形容が出来ることに気づく。

そして前田利家が改めて「お館様もおっしゃっておった」と親高様のお言葉を思い出させる。「上に立つものは茶道、華道を嗜んでこそ・・・・」みたいな。

平穏は日々が戻る。

河原でかつて「れん」が倒れていた場所に花を生けてお経を唱えて目を開けると生けた花が変わっていた。。。

池坊は未だに続いている。

エンドロールには45代ってことだったけど、すごいなって思った。

いけばなの世界って全然わからないけど、それでも続いているものの力って改めてすごい。

当時にこの表現力があったのか。

当時の方がもっと表現力があったのではないか?

全然わからないけど、華道に興味をもったわ。