【「昼顔」と「あなそれ」】「昼顔」の方が共感できるし、移入しちゃう。

映画 昼顔

どちらも「不倫」なんだけど

人が踏み行うべき道からはずれること。特に、配偶者でない者との男女関係。

by Google

この定義ってそもそもおかしくない?だったら、婚姻関係前の男女関係もだめってことでしょ?

と、Googleで「不倫とは」と入れた最初に出てきた文言に物申す?

潔白な人から見ればどっちもどっちか

「昼顔」を観るつもりはなかった。だから公開初日に行かなかった。

それでも観ておこうと昨日行ってきた。

行って良かったのだろうか?

それはわからないのだけど、それでも上戸彩の演技には引き込まれたし、共感できた。

「私達、会っちゃいけなんだよね」

「話してもいけないんだよね」

「だから、これは独り言」

自分がしている行為に後ろめたさを一応は感じている。

それでも自分の気持ちを抑えることが出来ない。

「あなそれ」はそれが見当たらない。

美都は自分の感情が先走り、正当化しているように思える。美都はどうやったら涼太が自分のことを嫌いになるかとかって自分は何もしないで相手の気持ちが変わってくれることを願う。

まぁね、それはそうなんだけどさ・・・って思ってしまう。

いくえみ綾の作品はちょっとこう素直じゃない女の子が描かれる。

それが「あなそれ」でもそれを感じる。そう、私はいくえみ綾作品は読めない。

だから、「あなそれ」も波瑠さんも東出昌大もすごく見たいし、仲里依紗の演技も好きなのになかなか見られない。

セリフに拒絶しちゃうんだよね。

「昼顔」

紗和は何もかも捨てて出直す。ドラマのあらすじを読んだ。お互いの家族の前で北野は「彼女がどんどんその気になって困った」と言うことを言っている。それに対して紗和も「こっちだって」とどこまでが本音で建前でがわからない。

表情がないからね。

そんな文字だけで見たら縁が切れてせいせいしたという関係がまた新たな展開に向かう。

上戸彩の艶っぽさが本当にヤバイ。

北野が自分のものになった後の不安と戦う表情、乃里子と隠れて会ってる、笑っているところ見た絶望感。それを言い出せない。

北野はオーナーとの仲を突っかかる。

お互いが近くなったことで束縛したいのか?お互いが裏切りの上で成り立った関係を信じきれないのか。

私もエンディングパートナーとの関係性にこの1年翻弄された。

まだ家族がいる。

私はそれに戻す方がいいという思う気持ちがどこかにある。

彼が幸せだったらそれでいい。

自分の中の自分はそう考えている。でも、自分の中の違う私は彼のいない人生は考えられないと言う。

その鬩ぎ合いでこの1年自分でも信じられないくらい疲れた。

嫌われた方が楽になるんじゃないかと喧嘩をふっかける。

あっちは私を嫌いな要素がないと言ってくれる。

私は今の関係性がどうあればいいのか今の寂しさも彼に負わせようとしていたのかもしれない。

彼が私のそばから居なくなって1ヶ月になった。

前回は自分でもわからないくらい大変な感情の起伏があった。落ちるところまで落ちてた。

あぁまだ人を「好き」だって気持ち、虚無感を感じる自分が居ることにも気づいた。

私は別に彼が離婚しようと婚姻関係を続けようと気にしないことにした。

先月の阿川佐和子さんの結婚の記事が大きかったかもしれない。

結局、こっちが一方的に思っていてもどうなるかわからない。

それなら時の流れに任せてしまえばいいと。

紗和を見ててもそう思った。

紗和が離婚した時期には北野は離婚を出来なかった。妻の執念がまだ残っていた。特に負けることの出来ない妻は自分が捨てられることの方が許せなかったんだと思う。

時期が来た。

乃里子が離婚に応じてくれた・・・

はずだった。

書類はどこへ行ってしまったのか?

指輪以上に気になった。

書類が提出されない限り、北野の遺体は妻の元へ帰る。自分のところには何も残らない。

でも

ただひとつ、乃里子が望んでも与えてもらえなかった命を授けてもらえたのかもしれないが、それを女手一つで育てるのはどうなっていくのだろう。

私自身もあと少ししたら独りになる。

その後は誰とも入籍をすることはない。

エンディングパートナーは隣に居てくれれば幸せではあるが、同居する想定はない。

お互いが自分らしい生き方をし、その中にお互いの存在が少しあればいいと思っている。

私は彼のお金で生活をしたいとは考えていないから。

誰かに頼って生きる人生をやめたい。それでも精神的な部分で彼が存在することは大きい。

だから帰り際に送ったメッセージ


私より
1日だけで
いいから
長く生きて
ください


今朝彼から返答が来た    


1日長生き
頑張ります


それだけで幸せかもしれない。

私達の関係はそんなもの。

その後質問で


事故ったらどうしよう?



事故った瞬間に私に念を送って
私が死ぬまでウェイト



頑張ります


こんな関係がずっと続けばいいと思ってる。

10年前の自分だったら自分のことだけを考えてきっと彼の近くで生活を始めていてさっさと壊れていたかもしれないし、壊していたかもしれない。

でも

壊したくない。

今はそういう行動に現実的には出来ない。

それは将来のためのいろんな時間だと思う。

紗和のようにもしかしたら手に入れなければ北野はどこかで生きてくれてた方が幸せだったんじゃないのか?とも思ってしまう。

誰かの上に立った幸せ

そうなのかもしれない。

それでも結婚後に知り合う人の数は山ほどある。それでもその中に一人道を外してまでも愛おしく思ってしまう相手と会ってしまったら。

去年、再会しなかったら。

お茶で終わらせたら。

いろいろ考える。

それでもB型人間がまた自分を選びに来た。

それを幸せと思ってしまった。

いつまで生きる?いつまで生きたい?

未来のことなんてわからない。