28連勝でも
特に浮かれる様子もなく、淡々と「運が良かった」と言ってしまう彼。
しかも自然体だし、嫌味がないし、子供らしさ?もないか。
彼の強さは何によって支えられてるのだろう?
見守られている
今まであまりご家族の言葉とかが出てくることってなかったと思うのだけど、今朝はお母さんの言葉が出てきていた。
「お疲れさまでした。連勝というより目の前の一局を…といつも思っていましたが、それが28まで続いたことはとてもすごいことだと思います」
この母にこの子ありみたいな感じの言葉だなって思う。
「本人にとってどうしたらよいかは考えますが、押し付けにならないようにしたいと思っています。私のイメージではなく、本人が思うことを尊重し、応援しようという気持ちです」
親もとても自立が出来ていて、子供の成長をきちんと自分のことではないところで見られているんだなぁって思う。
以前は親が敷いたレールを何が何でも走らせなきゃって親子関係が増えている感じがあったけど、最近は子供がいろんなものに興味を持ったらまずはやらせてみるって風潮になってきてる?
とても素敵なお母さんだなぁって、ただそれだけだな。
子供の成長をしっかりと見守り必要なことを与えて、与えすぎていない。
家族に将棋する人が居たのかと思いきや、お祖母さんが「スタディ将棋」を与えたらのめり込んで自分から将棋教室へ行きたいという流れになったって・・・
その将棋教室もあいさつや礼儀というものをきちんと教える場所だったことが今の藤井聡太四段の礼儀正しさに繋がってるんだろうなって思う。
ただ強ければいい
そんな棋士にはきっと魅力はないだろう。
中学三年生、それなのにしっかりとした受け答えをし、発する言葉は謙虚。
連勝記録を重ねても周りがどんなに騒いでも自分の道をきちんと進める人間性が本当にすごいと思う。
師匠の杉本七段に対しても今や技術指導なんてされている時間もないのだろうけど、それでも存在は大きいのだと思う。
師匠というより一人の棋士として興味があった」
こういう姿勢を出せる人もそうそういない。どうしてもプライドとかが邪魔して素直な言葉を出せない人が多い。それでも藤井四段の周りにはこういう人が多いんだな。
だから藤井四段もいつでも自然体なんじゃないかと思う。
誰も年齢やプライドやを感じさせない。ただすごいことはすごいと認められる大人に囲まれているから。
技術どうこうは(自分から言う)必要はないので、遠くから見るだけ。毎回言っているが『いつも通り落ち着いて』」
今は彼には何かが憑依しているような快進撃で突き進んでいる。
ミスがない、隙がない手だと言われている。
それでもルーキーイヤーが過ぎて考える時間が訪れた時に迷いが出て来るのではないだろうか?
そんな時にきっと師匠の存在が必要となる。
まだ10代。勝っているうちはそれを信じればいいけど、負けてくると何を信じて良いのか迷いが出てくる。
その時にきっと師匠の存在が生きてくる。
ここまで勝ってしまうのは怖くないのか?と凡人は思ってしまう。
それでも藤井四段にそんな気負いはなく、普通な感じだ。
今日もきっと学校に行って普通に授業を受けているのだろう。
彼はどこまで行くのだろう?
将棋界ってもっとドロドロしたものがあるのかと思ったが、藤井四段に対するコメントはどれも社交辞令もなくなぜか彼の雰囲気のままに流されているようなコメントに感じる。
まぁ一様に脱帽ってことなのか?
次の10代対決が案外おもしろいかもって思う。
楽しみだ。