見た目以上にハード
まず第一になぜそんなに「正座」をしていられるのでしょうか?
増田四段が「正座していて腰が痛くなる」と仰ってましたが、それ以上になぜ「正座」をしていられるのかを聞きたいわ。
最初の将棋教室ってまだ机に椅子じゃない?いつから畳の上に正座し始めるの?
ルールにあるわけではないのに
別に「正座すること」はルールでも何でもないらしい。
将棋のもつ
「伝統」「格式」「美風」
を受け継いでいるということなんでしょうね。
うーん。
確かにね、袴に椅子はおかしいと思うんですけどね。
単に「将棋」ということだけじゃなくても「正座」をするお仕事はあるわけで。
それ以外の感心ポイント。
まず、「負け」を自ら認めること。
これってさ、大変だよね。ひふみんが引退最後の対局で、その一言の前にいろいろ済ませてから言って去っていったことを見ても負けを認めることは理屈じゃないんだろうなって思う。
最後の対局だったから余計にそうなのかもしれないけど。
これだって精神的にハードなことだよね。
持ち時間5時間ずつの対局だったら休憩を1時間半としても11時間半は最低出来ちゃう。
その後も秒読みでどこまでも出来ちゃう。
すごい世界だ。
順位戦なんて6時間ずつで午前様当たり前って感じなのかしら?
しかも途中で千日手になったらそこからやり直しだろうし、それがどの場面でも必ず終わりにしなきゃいけないって・・・嫌だ。
「明日にしようよ」って言いたいわ。
遊びで始める将棋なんだろうと思うんだ。誰もが。
家族や近所の教室に入って、勝つことが楽しいってことで始めるのかな?
そうして頭角を現すと奨励会ってところに入るまでも各地のイベントとかに行くわけでしょ?
奨励会に入るまでにきっといろんなことを教わる。
相手に対する礼儀や礼節。また負けることを認めること。
などなどかしら?
それでも「尊敬」します。
今、いきなり「時の人」となった藤井四段に対してどう思っているのだろう?と思うところがあります。
棋士とは言え人間ですからね。感情というものがあると思います。
特に努力が実らない人にとっては面白くない存在じゃないでしょうか。
それでも対局の解説では皆さん大人な対応をされていると思います。
そう、大人の対応なんだよね。
結局、中学3年生ってことに対する畏怖もあるでしょうし、驚きもあるでしょうし。
藤井四段の謙虚さとかも関わっているように思うところもあります。
最近のニュースではやっぱり「時の人」をCMに起用したいとオファーが殺到しているという。
それでも本人含め周囲がしっかりしているなぁって思う。
そんな「時の人」に乗ることなく、地に足をつけて「将棋道」を突き進むように仕向けているように思う。
まだ中学生だから大人次第でどうにでもなる。
羽生三冠も中学生棋士でデビューしてCMに出ているはず。
それでもスーパースターのまま今日があるわけだけど、それでも将棋以外の活動をすることを面白く思わない人もいると思うし。
師匠がこの人で良かったねって記事を見つけた。まず、数年前からやっぱり有名人だったようでイベントへの招待もあるようだけど、イベントで人気を得るのではなく、勝つことで将棋を普及していくということを本人に話したとか。
師匠はいわば、将棋の親の存在。杉本七段もプロの棋士。その傍ら弟子の指導をする。
中学生だからテレビ出演も対局以外は受けないようにしているのだろう。
昨日のNHKのような密着は異例だったのだろうなぁって思う。
それでも生放送でも杉本七段が代わりにすごいご出演されているように思う。
ただ褒めるのではなく、藤井四段のエピソードを披露してくれる。
2015年度には降級となってC級1組になってしまっているが、藤井四段の成長と関係があるのだろうか?
藤井聡太を弟子入りするとき、彼をプロ棋士にできなかったら責任を取って棋士を引退する覚悟を持っていたと語っている。 by wikipedia
そんな師弟関係があり、ベッタリとした関係ではないが、しっかりとした「絆」を感じる。
NHKスペシャルで珍しく勉強会の映像が出た。普段着で二人で盤上で指している。
またパソコンの導入なども現代っ子の藤井四段は興味も早いうちからあったのではないだろうか?
それでも杉本師匠はパソコンの導入はプロになってからでもいいのでは?ってことで本来持っている勝負師としての感覚を磨くことをさせてきたと言う。
それがきっと良かったのだと思う。
将棋教室もされているということで普及に力を入れていることを感じます。
他にもお二人お弟子さんがいらっしゃったのですね。
女流棋士の室田伊緒女流二段
中澤沙耶女流1級
まだまだきっと目指せ!藤井聡太!で教室に才能のある子供が来て伸びていくのでしょうね。
杉本師匠は村山聖さん世代なんだぁ。そっか。同じ関西だもんね。
杉本師匠の「夢」は「名人タイトル獲得」
とりあえずの覚悟責任であった「藤井聡太をプロ棋士にする」がコンプリートした今、杉本師匠がまた藤井聡太四段とともに強くなるのではないだろうか?
若いエネルギーを吸収することが出来れば可能じゃないだろうか?
どうしても若さの方が上昇はしやすそうな感じを受けるけど、それでも29連勝をする棋士を育てたのは紛れもない杉本師匠なわけで。
彼の努力、才能はあったのかもしれないけど、それを信じて正しい道、最短で成功する道へと導いた力はすごいと思う。
もし他の方のお弟子さんになっていたら、どうなってた?
わからないけど、この記録はなかったのではないだろうか?
そんな気になってきた。
たくさんお弟子さんがいる門下になることも勉強にはなっただろうが、マンツーマンに似た形での指導が合っていたのではないだろうか?
個性がすごかったというエピソードがある藤井四段が今や負けをきちんと認めただ、強くなることだけを見据えているように思えるし、杉本師匠もそうさせていると思う。
この二人の進化と他の棋士たちが楽しみだ。