ドラマをアニメにする
1993年に放送された「If もしも」の中の短編テレビドラマ。
一般的に、アニメを実写映画化って流れだけど、これは逆。
元のキャストのイメージがアニメにも反映されている。
岩井俊二の出世作
1990年代中盤から岩井俊二さんの名前はかなり知名度が上がった。
中でも「Love Letter」は中山美穂と豊川悦司でとても切ないラブストーリーだった。
そんな彼の名前が映画館の予告にあった。
それが「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
ドラマは見た記憶は実際のところない。
でも、当時の映像を見ると山崎裕太がかわいい。。。なずなの奥菜恵は子役扱いじゃなかったんだ。
でも14歳なんだよね。デビュー2年目での出演だったんだ。
だから、アニメのなずなも原点は奥菜恵なんだろうなぁって思う。
普通は出来た作品に声をあてていくってことなんだろうけど、今回はまず声ありきからの作画ってことだったらしく、広瀬すずの声のままになずなが完成して、エロいなずなになったらしい。
まぁ中学生の設定にとりあえず高校を卒業した広瀬すずだからね。
広瀬すずがデビューした頃だったら、また違うなずなになったのかしら?
DAOKO×米津玄師(ダヲコ×ヨネヅケンシ)による主題歌「打上花火」も良すぎる。今、いろんな番組で使われているけど、今後ずっとかかり続けるなぁって思う。夏になると。
ネタバレになります。
広瀬すずが声を担当したなずな。
なずなは身勝手な母親のために夏休み中に引っ越しをすることになった。
なずなは自分の1日を菅田将暉が声を担当した典道と宮野真守が声を担当した祐介に託した。
プール当番でプールにやってきた典道と祐介。
そこになずなが寝ている。
二人が50mの競争をすることに。祐介は勝ったらなずなに告白するという。
そんなことは知らないなずな。
典道は負けてしまう。。。
なずなは祐介に「一緒に花火に行こう」と誘う。
でも祐介は怖気づいて約束をすっぽかす。そこへ典道を行かせて自分が行かないことを言わせる。
典道はそこでなずなが母親から逃げて助けを求められても何も出来ない自分に「もしも・・・」と自分が50mで勝っていたらどうなっていたかを考え、「もしも玉」を投げる。
時間が巻き戻り、50m競争の場面になり、勝負は典道が勝つ。
なずなは典道を花火に誘う。
なずなが来る時間、なぜか祐介が典道の家にいる。祐介に知られたくない典道はなずなを自転車に乗せて走り出す。
なずなは「かけおち」をしたいと言い出す。
二人は駅のホームで電車を待つ。
なんかさ、電車がリアルすぎてこのアニメに合っていない。
車も・・・何のこだわりなんだろう?
リアルな部分とアニメの部分の融合がありすぎて違和感。
電車の到着とともに母親が再婚相手となずなを引き戻しに来る。
助けを求めるなずな。
何も出来ない典道。
中学生の男子が突然大人の登場で何が出来る?って感じ。
勇気を持って再婚相手につかまる典道。でも、殴られてしまい、なずなは連れて行かれてしまう。
典道は途中で祐介たちと合流する形になって気まずい雰囲気。
そのまま打ち上げ花火は横から見たら丸いのか、平らなのかを展望台に見に行く。
しかしそこで見た花火は丸くなかった。
典道は「これは違う世界だ」とまた「もしも玉」を投げる。
それは・・・
なずなを親から助けて電車に乗るというものだった。
駅のホーム。連れ去られるなずな。殴られそうなところを避けてなずなの手を取って電車に乗り込むことに成功する。
なずなは水商売でもしようかと言う。駄目だったら、アイドルになると。
そこで松田聖子の「瑠璃色の地球」を歌い出す。
この場面に合ってる楽曲だなと。まぁ広瀬すず、悪くはないが、歌手になるレベルではないかな。。。
しかし途中で電車に乗っているところを祐介たちに見られて後を追いかけられる。ついでに親にも見つかることになり、次の駅で降りて逃げる二人。
展望台に上がり、二人で見る打ち上げ花火。
それもまたちゃんとした花火ではなかった。
二人を追い詰める祐介。祐介に押されて落ちる二人。その時に典道は再度「もしも玉」を投げる。
誰にも見つからなければ・・・
車内のシーンに戻る。
無事、二人は見つからずに済む。
でも、そこはまるで違う世界になっていた。
なずなは「典道君と一緒ならどんな世界でもいい」という。
海に入ってるなずな。
それを見ている典道。
でも、花火師が「もしも玉」を打ち上げる。
ここまでのいろんなシーンが「もしも玉」と一緒に降り注ぐ。
「次はいつ会える?」
なずなの現実を見た発言。
夏休みが明けた。
なずなの居ない教室。
いつの時代も振り回される子どもたち。
親の幸せが最優先なのはわかるが、子供は従属物ではないことをいつの時代も忘れられてしまう。
大人に観てもらいたい。
公開初日。
男子の数が圧倒的に多かった。
そうなんだぁ〜。
逆におばさん一人は厳しかったかもしれない。