鎌倉には本当にありそうな物語
初めて、劇場で予告を見たときにはあまりトキメキがなかったのだけど、何ヶ月も観ていたら気になる作品になっていた。
堺雅人はこういう旦那さん役がいいな。
強い役より優しい役がいいと思う。
鎌倉に住んでみたい
まず、堺雅人演じる先生と高畑充希演じる亜紀子が新婚旅行から帰るシーンから。
湘南を車で走るシーンはとてもいいなぁって雰囲気。
そのまま鎌倉の大仏の隣を走っていたんだぁって感じで。
今や住みづらい街になってしまっている鎌倉だけどいつか住んでみたいよね。
先生の住まいはとても歴史を感じるもの。
鎌倉だと普通なのかもしれない。
そこに妖怪が普通に生活している。
開けてはいけない納戸には趣味に鉄道モノレールがたくさんある。
そこに130歳になっている家政婦のキンが登場。中村玉緒がすごい似合ってる。
痩せちゃった感じだったよね。
物語のクライマックスにむけ、死神の存在が当たり前になる。
安藤サクラ演じる死神はとてもいい。
「死」について重くならずに受け止められる雰囲気がある。
編集者の堤真一演じる本田が突然の病に倒れそのまま死んでしまう。
死神に命の猶予を申し出るが、システム破綻で家族からの供給になってしまうこと。
または記憶を他の妖怪に転移させることなどで本田はガマガエルに転生する。
ガマガエルの本田は家族の幸せを祈りつつ、市川実日子演じる妻に言い寄るムロツヨシの同僚が許せない。
ガマガエルの姿ではどうしようもできない歯がゆさ。
他の人に取られる嫉妬。
いろんな感情に振り回される。
そんな中、亜紀子の魂が霊体になってしまう。
身体から抜け出てしまった亜紀子。身体が見つからないまま先生の寿命を使うことを拒み、自ら黄泉の国へと行く。
先生は亜紀子の身体を探し出す。
なんだろう・・・妖怪の警察がすごすぎる。
カッパなんだよね?大倉孝二さん。
要潤は狐だし。
先生は黄泉の国へ行くことを決心する。
いいなぁこんなご夫婦って思うわ。
天頭鬼に捕らわれている亜紀子。
黄泉の国で先生は両親と対面し、誤解していた両親について改める。
三浦友和さんが若いんですけど。鶴田真由も。
が両親って・・・って感じ。
黄泉の国は想像の世界。
そんなこんなで亜紀子の救出に成功する。
最後は田中泯さん演じる貧乏神に対しても「神様」としてお客様として扱った亜紀子の優しさが無事帰還になったと思う。
泯さんの最後の去り姿がさすが!って感じでした。
ってことで、エンディングの宇多田ヒカルの「あなた」に泣きそうになったわ。
「あなたしかいない」
そう言いたいよね。