【蚤とり侍】感想。朝からちょっとエロ過ぎだったが、最後は感動なのか?

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蚤とり侍

時代背景がわかりづらい

まぁエリート侍の小林寛之進を阿部寛がしているのだけど、「真面目」って役がすごくピッタリとしている。

しかも早々に寺島しのぶ演じるおみねに「下手くそだ!」って言われちゃう・・・

でも、最後は泣く。

うーん。な感じ。

脂の落ちた感じ

斎藤工が出ているのに、体当たりの役が阿部寛と豊川悦司というちょっと脂が落ちてきた年齢のお二人。

でも、しっかりと身体が締まっていてカッコイイ。

時代は江戸。

まぁ時代も人も知らないのでちょっと困る展開なんですけど、結局、まずあるのは老中田沼意次(桂文枝)の規制緩和から流れている話だったらしい。

その辺りは歴史で・・・覚えてない。

最初の辺りにジミー大西が出てきてたりしてたかも。

寛之進は越後長岡藩の勘定方書き方のエリート藩士という役。

その寛之進がなぜか歌会の場で藩主牧野備前守忠精の松重豊に突然左遷を命じられてしまう。

松重さんの藩主もとてもいい感じ。

清廉潔白な寛之進に与えた仕事は「猫の蚤とり」

そして、江戸の貧乏長屋に住むことになります。

きっと一般的な侍にとってはプライドを傷つけられることなのでしょうが、「殿の命令なら」と言う寛之進はあまり意に介してない様子。

そして「蚤とり屋」さんを訪れる。侍の格好のまま。

驚くよね。町民も。

そこにいる蚤とり屋の夫婦が風間杜夫と大竹しのぶ。

いい雰囲気だわぁ〜。

「猫の蚤、取りましょう〜」を陽気に言う練習。

何をする仕事なのか?

寛之進はわからないまま、町へ出ます。

従業員?全員で町を闊歩して「猫の蚤、取りましょう〜」と連呼する。

え〜そんな世の中なの?

ってことで寛之進は亡くなった妻とそっくりな寺島しのぶ演じるおみねから声がかかる。

おみねはお殿様の愛人らしいのだけど、全然かまってもらえないと、寛之進を押し倒す。

なすがままの寛之進。

勝手に気持ちよくなっている寛之進に要求するものの何もされないことにおみねが一言。

「下手くそだ!」

男性としては・・・一番傷つくんでしょ?

まぁ妻が居たという設定ではあるけど、何もしないタイプだわね。

頭でっかちの。

でも、真面目な寛之進は殿の命令をきちんと出来ないと困ると悩む。

そこに見るからにプレイボーイ風の清兵衛のトヨエツを助ける。

清兵衛は寛之進を食事に誘いそこで自分の身のうちを打ち明ける。

清兵衛は小間物問屋「近江屋」の入り婿。そして妻は前田敦子。すごい設定。

でも、前田敦子合ってる。和服いいかも。顔のパーツが寄っていることも日本人的だからね。

清兵衛の告白が面白すぎるんだけど。

うなぎ定食を食べているところで大声で言う話でもないだろうって話を言う。

まぁ何のことはない、夫の浮気を出来ないように妻の監視が厳しいって話で、なんと大事なところに「うどんこ」をまぶされているってことだった。

なのでしたくても出来ない。

寛之進にうどんこを持ってきてほしいと頼む。寛之進は「女の悦ばせ方を教えてほしい」と頼む。

両者の思惑が一致し、まずは清兵衛の作法を間近で見る。

あり得ない設定だけど、今よりも情報がない時代で出来ない人はほんと出来なかったんだろうなって思う。

勤勉さが取り柄の寛之進は早速おみねの元へ。

おみねは寛之進の豹変に悦ぶ。

ただ、寛之進、途中で流れを忘れてしまって突然フリーズ状態。そこから空想の中でなぜか4人でやってる様相になっていく。

そして寛之進も一人前になった頃、清兵衛がふんどし一丁で寛之進の元へ来る。

浮気がバレてしまった。

なんとうどんこに塩がまぜてあったということで追い出されてしまう。

清兵衛も蚤とり屋でお世話になることに。

さて、一番の男前だろうと思う斎藤工はなんと寛之進の住む貧乏長屋のお隣さん。そこで寺子屋をして貧乏生活をしている。

お金を取らずに近所の子供に読み書きを教えることでまぁ貧乏だな。

そんなときに猫と一緒に残飯を漁る。そこで猫に引掻かれてしまい、高熱を出してしまう。

しかし、お金のない人々に医者は来ない。

清兵衛は近江屋の医者を連れてくると出ていったっきり戻らない。途中でお殿様の馬にぶつかってしまっていた。

待っても戻ってこない清兵衛。

斎藤工演じる友之介は父から「これだけは売ってはならない」と言われている刀があった。

そこには1000両の価値があると書かれていた。

寛之進はそれを持って伊武雅刀演じる医師の元へ。

医師は寛之進の気持ちに打たれて友之介を救う。

おみねのところに意次が来る。そこで藩主がわざと寛之進を左遷したことなどを聞く。

意次は自分の身が危ないことを言い、おみねにも伝える。

意次の失脚により寛之進は「蚤とり」の罪で捕まってしまう。

それを見守る長屋の人々。そこでやっとかっこいい友之介が出る。

そして寛之進は藩主の元へ。

寛之進は藩主に対しても「蚤とり侍」であったことを恥じない。町民と関われたことに感謝する。

藩主は寛之進の心が自分から離れることに悲しさを感じたのか?

寛之進に越後長岡藩を任せると言う。

おみねが現れ、一緒に行くことに。「下手でもいいか?」と聞く寛之進にフリーズするおみね。

まぁ最後はね、涙なんだよ。

案外。

ポロってくる感じ。

まぁ下手な人がいないことがまとまりのいい映画なんだと思う。

朝から見ちゃいけなかったかもしれないけど、まぁ「娼年」とはまた違った「性」を見られたかな。

トヨエツがいいの。ほんと。色っぽいし、艶っぽいし。