メカニックがカッコいい
日本国内をラリー場として本当に撮影しているのだよね?
首都高とかカッコいい。
一番カッコいいのはドライバーになりがちだけど、この映画は「メカニック」
男性が多かった感じがする。
ターゲットは?
この映画のターゲットはどの層なんだろう?
若者の車離れが言われている現代にあの映画はどの年齢層がターゲットなんだろう?
新田真剣佑演じる檜山直純と東出昌大演じる兄の檜山篤洋の兄弟の話が根底にある。
ドライバーの直純は兄がメカニックをしている「スピカレーシング」に所属している。
メカニックの篤洋の言葉に耳を貸さずに対立する日々。
ラリーの花形はドライバーだろうけど、それを支えているメカニックをないがしろにしているように見えてしまう。
そこに直純のマネージメントにされた森川葵演じる遠藤ひかるが配属される。
ラリーも自動車レースについても興味のないひかる。それでも仕事として直純に張り付く。
直純にも相手にされず、メカニックの邪魔になることしか出来ない。
スポンサーのこともあり、スポンサー名が隠れないようにという事にだけ心血を注いでしまう。
メカニックが1秒を削るためにパーツの整備をし、テストを繰り返す。
デザイナー志望の若手には繰り返すテストが理解できない。
それを見たひかるも自身のしていることと重ね合わせて助言するが、それを直純に聞かれてしまう。
直純はひかるに冷たくあたる。
ひかる自身は高校生ゴルファーのマネージメントをしていて、その子が気になってしょうがない。
自分を削るように走る直純を心配する周囲。
直純は約束を守りたいのだと言う。
幼い頃に誓った約束。
お互いの存在がずれてしまっている兄弟。
ライバルチームのドライバーの北村匠海演じる新海はメカニックとも話し合いをして協力していることで成績を伸ばしているが、自分勝手な振る舞いしか出来ない直純はマスコミからも叩かれる。
結果だけを追い求める直純は孤立していく。
その原因は何なんだろう?ひかるは直純に聞く。
直純から出てきた言葉を検索してあることを知る。
直純の想い人は既に亡くなっていた。ボストンへ留学し、そこで銃の乱射事件に巻き込まれていた。
兄弟の不仲の原因は彼女だった。
幼馴染の彼女を好きになった直純は世界一になると宣言する。
世界一になれば彼女が自分を好きになると思っていたのだ。
それでも自分へは向かない想い。彼女は篤洋を好きだった。
そしてひかるもまた篤洋に目が向いていた。
優しい兄にやんちゃな弟。
よくある構図。
ひかるは自分がマネジメントをしていた選手のマネジメントから外されたことを知る。
自分はどこに向かえばいいのか?
その答えが出ずに篤洋に聞く。
篤洋は自分の失敗した過去を話しだす。
ひかるは自分でどうにかしなければとラリーについて勉強を始める。
いろいろなことがいい方向へ向かい出す。
最終戦の北九州の初日、事故で車が湖に落ちてしまう。
篤洋は直純に言っていた言葉を思い出す。「すぐに直すから」
車を引き上げて5分のペナルティを加算されても急いで次の日に間に合わせる。
そして直純へのアドバイスは「攻めてこい」
攻めることしかできないのだからそれにあった仕様に仕上げてドライバーが気持ちよく走れることを優先させた。
そして優勝。
2時間でいろんな想いが錯綜していてひとつひとつが重たくて。
それでも大事なものがあるってことがわかった。
続編あるの?
あっても不思議じゃないけど、この兄弟、カッコ良すぎよ。
森川葵がいろんな顔がありすぎて?まだ彼女の個性がわからなくて誰だかわからなかった。
ラリーのシーンは迫力満点でカッコいい。ほんと。
日本でもラリーってあるの?