【プロのお仕事】スポンサーという存在で商売するということ

プロの世界

「プロ」という言葉にはお金をもらっている人は全て「プロ」ってことになるのかなって気もするけど、特殊技能を売り物としてお金をもらっている人ってことで。

スポーツでも将棋でも団体の存続には「スポンサー」の存在があって成立している。

羽生善治という人

棋士の世界には私と同年代の「羽生善治」と言うすごい人がいる。

永世7冠を獲得し、国民栄誉賞を受賞という快挙をあげている。

私が将棋の世界を知ったのはほんの1年前でマスコミのブームに踊らされた1人であるが、将棋=羽生善治であって、それ以外の人の存在は実はなかった。

昨年末に竜王位になってからの羽生先生は若手に負けないくらいの勢いで勝ちまくり、若手の前に立ちはだかっているこの半年。

ここ1ヶ月くらいはちょっと疲れが見えている感じではあるが、精力的だ。

奥様のTwitterでハードなスケジュールが垣間見える。

タイトル戦をしている最中の日本全国への講演やイベント出演。

これだって、将棋界を思ってのことだろう。

自分の「勝ち」に目を向けたら、「将棋」を指す以外の時間も研究に向けたいはずだ。

今の羽生先生に研究時間はあるのだろうか?

講演に呼ぶ人たちは羽生先生の仕事を理解しているのだろうか?と思ってしまうのだけど、「将棋」熱が高まっている今、羽生先生が動くしかないのだろう。

もう一人のヒーローはまだまだ成長過程であるのだから。

現在の将棋会館は1976年に建てられている。既に42年。老朽化もあるだろう。

そのときの委員長は大山康晴十五世名人。

やっぱり当時の第一人者が表立って寄附を募り、東と西の建設を成功させたわけで。その中でもきちんと成績をあげて、その後会長になっているすごい方。その後継者は羽生先生しかいないって言えば、いない。

そこに「会館建設準備委員会」を設立し、委員長を羽生先生が就任したと言う。

Twitterにある情報によると21年前にも同じようなことがあったが、棋士の中に反対する人間が居て、立ち消えたのだろう。42年目になっているのだから。

どの世界でも「力のあるものは自分のできることを遂行し、力のないものは力のあるものの足をひっぱる」

そんな感じだろう。その当時、初めて7冠を獲得した辺だろうか。

まだまだ老害しかいなかった将棋界で勝手に神輿を担がされて外された感じなんだろうか。

羽生先生婦人のTwitter「Deja vu…」って。

それでも羽生先生はまたそれを引き受ける。

将棋の系統は大山先生から羽生先生に引き継がれているのだから。

そしてそれは、いつの日か今、天才少年と言われている少年が担うことになるのだろうか?

それには同世代でさっさとライバルと呼ぶべき存在が現れないと厳しそうな気もしなくもない。

羽生先生には羽生世代と呼ばれるすごいライバル関係が切磋琢磨することで羽生先生が抜きん出たわけで、独走していたわけではないのだろうから。

渡辺棋王を見ているとそう思ってしまう。

渡辺棋王の年代も渡辺棋王以外では存在せず、ちょっと下になって佐藤名人ということになる。

羽生世代のような厚みを感じない。

それなら、高見叡王世代が将来は面白いことになるのではないのかと期待しているのだが。

まぁそれは置いておいて。

将棋界の存続、永続のためには建て替えが必要となる。

去年の通常総会ではまだゴタゴタを引きずっていてとても「会館建設」なんて雰囲気はなかったのだろう。

それがその後の「藤井フィーバー」という社会現象。そこに将棋界のラスボスの復活!今しかないってタイミングだろうなって思う。

去年、「会館建設」なんて言ったら、マスコミは一斉に叩いたんじゃないか?

それが今は友好的な雰囲気の記事だ。

羽生先生の現在を考えるとそんなお時間あるのですか?って感じだけど、委員会のメンバーには、森内九段、中村王座、久保王将といった同じ方向性を見ていると思えるメンバーだから東京オリンピック頃かその後には何かしら出来ているように思う。

中村王座は中村王座世代のきっと会長になるだろう棋士だし。

これからスポンサー探しに奔走するのだろう将棋連盟。

きっと成功すると思う。

プロとして最近問題となっているのが、プロゴルフの「プロアマ戦」の対応による不適切な対応による処分。

速報では「不適切な行為があった」「ゲストが3ホール目で帰ってしまった」くらいだったが、やっと概要がわかってきた。

そして日本ゴルフツアー機構の抱えている問題も。

日本ゴルフツアー機構も自分たちが存在するためにはスポンサーや協賛企業からの資金がなければいけない。

プロの選手は自分がもらう賞金はどこから出ているのか?それを考えたことがあるのだろうか?

青木功さんが会長をし、石川遼選手が選手会長をして改革をしなければいけないくらいの惨状。

私が知っているJGTOは土日の午後はゴルフ番組。

そこには、青木が居て、ジャンボ尾崎が居て、中嶋が居て。

その後は丸山が居て、田中が居て、片山が居て・・・

今は?

石川遼選手が出てきて、活気が湧いたように思った男子ゴルフも石川選手がアメリカツアーに参戦し、プレーとしては燃え尽きてしまった感じで日本に戻り、成績がパッとしない。

松山英樹選手はそうそうに日本から離れアメリカで活躍。小平智選手も同様。

今の日本を盛り上げている男子プロは?

宮里優作選手の名前がたまにあると懐かしいと思うが、全然知らない。

なぜか。

テレビのスポーツニュースでも取り上げてもらえてないから。

ただそれだけ。

女子ゴルフは逆で韓国の選手が一時期盛り上げてくれていたが、最近は日本の選手も活躍してきている。

スポンサーも豊富だ。

逆に男子ツアーからのスポンサー離れが止まらない状態らしい。

新しいスポンサーのツアーはあまりないのだろうか?

そんなスポンサーを広めなければという危機感を選手が感じていない。

ツアーが減れば収入が減るということになることを認識していない。

45にもなってそんな感じだから衰退させたとも言える。

ファンサービス

これもプロの仕事の大事な活動なのだろう。

プロアマ戦。出られる選手と出られない選手がいる。

自分の練習が出来なくても、コースを周れて手当も出る特権を彼は手放した。

自分の実力に胡座をかいた行動。

かつての輝くを取り戻したい!はいつまでもあるプライド。

森ビルって言えば、大手のスポンサーでしょ。スポンサーの招待客に対しての無礼な行動はやっぱりいただけないだろうな。

ゴルフをしているおっちゃんなんて、みんなオレオレなわけだし。

プロと周れることは一種のステータスみたいな感じなのにまるで存在を無視されたら怒るわな。そんなところに来るアマのおっちゃんもプライド高いんだから。

お金を払う立場ともらう立場なんだから。

片山晋呉選手の成績は素晴らしかった。それをなぜ自分のいる団体に貢献しようとしない?自分のことしか考えてないから起こったことだと思う。

ほんとね、羽生先生の付き人でも1ヶ月させてみたらいい。

自分のすべきことを勝手に理解すると思う。

45のおっさんに誰がなんと言っても変われないんじゃないか?

自発的に感じて考えて行動しなきゃ。

まぁ他人のことを見て、我が振り直せたらいいなと思うのだけど。

今の自分はどうしていけばいいのか。

いい例が出てきたってことで。