平成の事件は平成の時代で終わらせる
2006年に死刑が確定していた。
今日までの12年。いつ執行されてもおかしくなかった。
それが今日になった。
8時くらいから?
朝8時からの「スッキリ!」で速報が入り、画面が一斉に変わる。
第1報は「死刑執行手続きを開始」だった。
そしてブログを書いている間に「死刑執行」になっていた。
そしてわずか2時間で7人の死刑囚への死刑執行が終わったことが報道された。
平成という時代の象徴となってしまった彼ら。
バブルの街並みに異様な雰囲気の宗教団体。
社会人になり都心へ就職した自分もその団体を見かけることがあった。
突然、街宣車で踊り出すお面を被った人々。
信者は私よりもう少し年上の年齢層が多いイメージだ。
ワイドショーで最初に見たのはまだ「オウム真理教」という団体と結びつきのない報道だったと思う。
「坂本堤弁護士一家殺害事件」
お母さんが必死に行方を探している映像を覚えている。
まさかその行方不明がこんな大きな事件の幕開けになるなんてその頃は思いもつかなかった。
オウム真理教という団体が1990年に衆院選へ立候補する。驚いた。いきなり「ショーコーショーコー」と歌い出す教祖とされる麻原彰晃という怪しい人間。
それを教祖とあがめる若者。
ヨガの教室に入ったらなぜか宗教団体の幹部になってたという意味のわからない状況にも違和感があり、その頃「ヨガ」は怖いものだと思ってたわ。
それでもオウム真理教を報道し、知名度をあげる協力をしたメディアの責任はどう考えているのだろうか?
スルーしていたら・・・彼らはもっと暴走したのだろうか?
洗脳の恐怖
逮捕後の麻原彰晃を見てなぜ人々はこんな汚いおじさんに洗脳されてしまうのだろう?ということが不思議でならなかった。
しかも同じく死刑囚となった方々のほとんどが高学歴であった。
その後、オウム真理教が関わっているのではないかという凶悪事件が増えていく。それでも逮捕できない警察。
1995年1月阪神淡路大震災で混乱して強制捜査が立ち消えしてしまったことが結局、3月の地下鉄サリン事件を引き起こしたとされている。
3月20日。飛び石連休の中の平日だったと思う。
私はその日、旅行先で知人らとそのニュースを見ていた。
もし通勤していてもその頃は新宿へ通勤していたから直接被害に合う可能性はなかっただろう。それでも都心が大変なことになっているという恐ろしさを感じた。
そして広報としてテレビに出続けていた上祐史浩という人間はまだ宗教団体を作ってこの流れを継承している。
5月16日、上九一色村でボロボロの雑巾状態の麻原彰晃がやっと逮捕。
これで一連のオウム真理教の事件が止まった。
それでも後継教団が出来、その中で麻原彰晃を教祖としていることが怖いと思う。
死刑執行されたことで今後は神格化されることが怖い。
人はなぜ他人に救いを求め、自分を失くしてしまうのだろう?
そして自分を失くした6人を道連れに死刑が執行された。
松本智津夫(63)東京拘置所
井上嘉浩(48)大阪拘置所
中川智正(55)広島拘置所
早川紀代秀(68)福岡拘置所
新実智光(54)大阪拘置所
土谷正実(53)東京拘置所
遠藤誠一(58)東京拘置所
7人一斉の死刑執行。
同じ事件の死刑は一斉に執行すべきということがあるらしいが、東京拘置所は3人同時って。
政治との関わり、「なぜ今日なのか?」
いろんなことが適切なのかどうなのかという批判などなどが出てくる。
日本の死刑執行のあり方の問題などなど。
テロリストとの戦いなんだから、一斉執行はありでしょと思う考えもあり、死刑制度のない国からの批判もあるらしい。
それでもそこに入ってしまったこと、実際に手を下したことの大きさ、影響度は死刑執行を取りやめるなんてことにはならないと思うのですけど。