【コーヒーが冷めないうちに】感想。戻りたい過去はありますか?

朝ドラ女優揃い踏み

主演が有村架純で脇に波瑠。

それに薬師丸ひろ子が居て、吉田羊、松重豊と豪華。

そして「あの日に帰れたら、あなたは誰に会いに行きますか?」

と言われると考えてみるが、特になし。

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雰囲気のあるカフェ

とてもいい雰囲気の喫茶店が舞台だ。

そこには店主と有村架純演じる数(かず)がいる。

喫茶店「フニクリフニクラ」

ある席に座ると望んだ通りの時間に戻れる。

でも、ルールもある。

  1. 過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない。

  2. 過去に戻っても、喫茶店を出る事はできない。

  3. 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。 コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。

  4. 過去に戻れる席には先客がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。

  5. 過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会う事ができない。

人は過去に戻りたいと思う時に思うことは未来を変えたいってことなんだろうか?

それでも「ある席」には石田ゆり子演じる謎の女が常に座っていた。

波瑠演じる清川二美子は1週間前に戻りたいと言う。でもその席に座るには?

二美子は直接席に座っている人の肩を叩こうとする。

そうすると・・・

お店全員が水に潜ったような状態になってしまった。

石田ゆり子は見えている「幽霊」ってことらしい。そして、ルールを守らなかった故に過去の時間軸に留まったまま、現在の時間軸に戻れなくなっている。

その幽霊がおトイレで席を立つのを待つしか無いと言われ、待つことにした二美子。

そしてずっと見ている大学生の伊藤健太郎演じる新谷亮介と吉田羊演じる平井八絵子。

伊藤健太郎って初めてお見かけする俳優さんだけど、これから出てくると思う。うん。

二美子は1週間前に幼馴染の林遣都演じる多五郎とけんか別れをしていた。

その時に戻りたいと言う。多五郎は仕事でアメリカに行ってしまっていた。

「過去に戻っても何も変わらない。」

改めて聞いて考え込む二美子だったが、やっぱり未練がある別れ方をしたから戻ることを決める。

  • コーヒーが冷めないうちに飲み干すこと。

これが最後のルールだ。

二美子はキャリアウーマンという役柄だったようだけど、男に対しての演技が「サバイバルウエディング」の黒木さやかと被るんですけど。

なんだろう?

波瑠って可愛げのない女の役が多い?素直になれないというか・・・。

二美子は過去に戻って、多五郎から甘いセリフを求めるが、そういうタイプじゃない。

しかもキャリアウーマンってことで自分から折れない。そしてまた一方的に話す展開になったが、多五郎の話も聞く。

そこでコーヒーが冷めそうになり飲み干して戻る。

過去は変えられないけど、未来は自分次第でどうにかなるということに気づき、やっと素直になってアメリカまで会いに行くとLINEする。

「待ってる」

やっと思いが伝わった瞬間だろう。

喫茶店には常連客で薬師丸ひろ子演じる高竹佳代が何かをしている。

バスのツアコンだったということで資料をまとめているらしい。

でも、少し様子がおかしい。

夕方になると夫役の松重豊演じる房木康徳が迎えに来る。夫婦なのに、「高竹さん帰りましょうか」と他人行儀だ。

佳代は認知症を患っており、夫婦という概念もなくなっているため混乱するらしい。

房木は看護職員に転職しており、その流れもあるらしい。

松重豊さんが優しいのよ。ほんと。そして薬師丸ひろ子さんがきれいなおばさまになってくれてて嬉しいわ。

まぁ一番驚くのは石田ゆり子さんだけどね。

私よりも年上には見えない。

なぜシワもシミもないのだ?

は、置いておいて・・・

佳代はたまに素に戻る。そのときには「夫に渡したくて渡せなかった」と数に話す。

数のことも毎日会っていても新しく入った方という認識だ。

誰にでも訪れる可能性がある病気。

切ないね。

房木が佳代が寝た後に喫茶店を訪れる。

そして佳代が渡そうとしていた手紙を過去に戻って受け取る。

過去の佳代は夫が未来から来ていることに気づく。そして自分の病気のことも知っているから「忘れちゃうんだ。私。」と再認識。

「そんなことないよ」と笑顔を作るが、「うそが下手ね」と見破られてしまう。

いいご夫婦だなぁ〜。

そして手紙なんてもらったことないからあるなら頂戴と言い、受け取って現在に戻る。

そこには自分の病状を告げられない苦悩がバースデーカードに書かれていた。

そして自分が夫のことをわからなくなったら別れて欲しいと。

「最後まで夫婦でいたい」

混乱させないようにと旧姓で呼ぶようにお願いし、夫婦であることを強調しなかったが、そこからまたプロポーズし直す形で夫婦だと諭す。

幸せだね。

大学生の新谷くんは数を意識する。数は新谷くんの大学の学園祭に行ってみる。

数は「友達くらい作りなさい」と言われていると言い、まずは友達からスタートし始める。

吉田羊演じる平井八絵子は旅館の跡取りになりたくなくて家を飛び出してスナックをやっていた。喫茶店に妹が姉を探しに来るが、隠れる。手紙を置いていくが読まない状態だった。

妹に旅館の跡継ぎを押し付けた罪悪感はあるが、自分がすることへのためらいがある。

突然妹が交通事故で亡くなる。

八絵子は妹が来た日に戻りたいと言う。

が、謎の女は空気を読まないから席を立ってはくれない。

そこで店主と数で協力してトイレに行くように仕向ける。

ずっと見てきていた光景。だからなのか水中メガネも持参だ。なぜか過去に戻る瞬間が水中なんだよね。

そして妹と再会。妹の本音は姉と一緒に旅館をやりたいということだった。

未来は変わらない。

それでも妹に事故に合わないようにと注意をするが本気にしてもらえず、現在に戻る。

状況は何も変わっては居なかった。

それでも妹との約束は残っていると実家の旅館を継ぐことになる。

新谷くんと数の距離が縮まる。

新谷くんは店主に謎の女と数の関係を聞く。

このあとは・・・結構肝ですが。

コーヒーを淹れられるのは代々時田家の女性であった。そして数が五代目で謎の女が四代目で数の母親だった。

数は自分が淹れたコーヒーで母親が戻らなくなってしまったことで、自分がコーヒーを淹れなければと後悔していた。

新谷くんとの間に赤ちゃんが出来ても数は素直に喜べない。

お母さんが彷徨っているのに自分だけ幸せになっていいのか・・・

新谷くんは考えた。

行きたい時間は過去だけでなく未来でもいいと言うことに。

そしてふさぎ込む数に「明日の朝8時にお店に行って」と伝える。

この後の件がまだ繋がらないのだけど、そこには未来から来た娘が数にコーヒーを淹れようとしていた。

数は母親が居なくなったのは8月31日だと言うが、娘の未来は「12月24日です。」と。

過去に戻るとそこには幼い自分と母親の姿が。

幼い自分は母親が戻ろうとするのを泣きすがっていた。それを振りほどけ無いまま時間が経過してしまったのだ。

父親のところに行っていたと思っていた母親が実は自分のところに来ていた。

夢だと思っていたことがほんとにあったことだということを知る。

そして母親がまずコーヒーを飲み干し、数はアラームが鳴り響く中で母親にすがる。

でも、現在で待つ人のことを思ってコーヒーを飲み干す。

幽霊の母親の姿が見えなくなった頃、数は出産する。

名前は娘が自分で「未来と書いて”みき”」と言っていたとそのままになる。

そしてエンドロール。

未来が成長していく。

そして未来が中学生のある日、数にコーヒーを淹れてもらう。

それは過去に戻って数にコーヒーを淹れるためだった。

ってさ、新谷くんのあの行動はどうやったの?な感じなんだけど。

松重豊さんの優しさがとても印象的だった。

あんな喫茶店が近所にあればいいなって思うけど、現在でいいやと思うのだった。

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