【食べる女】感想。食欲と性欲を満たす映画らしい

女の欲望を満たす

「食べる」はご飯を食べるだけではないらしい。

「男」も食べるが含まれているようだ。

まぁそこまでドロドロではないが。

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期待の女優陣

樹木希林さんが亡くなられて、今まで樹木希林さんがやっていたポジションは今後誰がするのだろう?って思っていた。

この数年、樹木希林さんが出ずっぱりなところもあった。

樹木希林さん以外でする方がいないってことが書かれていたし。

この映画を観て思ったのは小泉今日子さんがそのポジションになれるのかもってこと。

年齢に抗わない生き方をされている気がする。

この映画、豪華女優陣が出てるけど、小泉今日子さんは薄化粧。

役柄もあるだろうけど、シワを隠すこともなく、シミはまぁないけど(隠れてるけど)って感じ。

鈴木京香さんと2歳違いだけど、鈴木京香さんの肌年齢は間違いなく何か努力をしている。

映画の本筋と大きく離れたことを考えていたわけで。

まず映画は子役の小学生の女の子が道路で地下の音を聞くシーンから。

その二人がかわいい。

都心では今、「川」の存在を感じることが少なくなっている。

それでも「川」はなくなったわけではなく、地下を流れている。

暗渠ね。渋谷も駅のところには「渋谷川」という川が流れているって・・・。東横線が地上の頃は感じてたけどね。

その音を感じようとしているのだけど、聞こえない。

それを観ていた小泉今日子演じる雑文庫家の餅月敦子は同じように寝転ぶ。

古書店「モチの家」の女主人でもあるって役だけど、どこかキョンキョンっぽい。

服装もハイカラな感じがいい。

大人が子供のように道路に耳をつけているのはかなり奇異だけど、そんな素直さがあることがわかる。

モチの家に人が集まる。

鈴木京香さんは敦子の幼馴染であり、「道草」という小料理屋さんの女将の鴨舌美冬役だ。

その美冬と敦子が料理をしているところに敦子の家のシラタマというかわいい猫を抱いた沢尻エリカ演じる編集者の小麦田圭子が来る。

美しさの共演だわ。

圭子は何もしない。

そして前田敦子演じる制作会社のアシスタントプロデューサーの白子多実子が居る。

敦子の普段の生活の場に女4人が集まって「道草」のようにメニューがある夕食が始まる。

4人の女性がほんとに美味しそうに食べるシーンがいい。

しかもみんな食べ方がキレイ。

食後は女子トーク。

20代、30代、50代の女性なんだけど、それぞれに男性観があって面白い。

もう一つの舞台は「BARロマ」

多美子が行っているBARに山田優演じる茄子田珠美がいる。妊婦役。

でも、スタイルの良さは変わらない。すごく久しぶりに映像に出ているって感じだけどね。

いい感じになってきている気がする。

常連客の一人に広瀬アリス演じる本津あかりがいる。

いつも限界まで飲んで男に振られる人生を語る女性。

「ひき肉だったから駄目だった。塊じゃなきゃだめだ」って・・・。

意味が?なんだけど、これがかなり大切なキーワードなんだな。

隣には勝地涼演じる白石がいる。

私は勘違いをしていたのだ。あかりが酔っ払って帰宅するところで小銭を落とした男性を家に連れ込んでそのままするシーンがあったのだけど、ずっと白石だと思ってた。

暗いシーンだし・・・顔がちゃんと映ってた感じじゃなかったから。

そうしたら笠原秀幸だったらしい。ほんとベッドシーンして、その後また来るのだけどあかりのひき肉料理を食べてさっさと帰ってそのまま居なくなるって役だから認識しきれなかったわ。

白石は・・・なんとBARロマの手伝いのシノザキくんに恋心を抱いていたって。そんな感じだった?

BARロマも暗いし、シノザキくんは後ろの方にいるって感じだったから、誰だったのかわからなかったら、なんと間宮祥太朗だった。

え、間宮祥太朗があんな大人しい感じだったの?な驚きです。

BARロマはLPの宝庫。

そしてオーナーの敦役の真木蔵人と珠子は元夫婦。

真木蔵人が・・・マイク真木にしか見えなかったと言うのは失礼かしら。

元夫婦で3年前に離婚したってことなのに、妊娠している珠子。驚く関係性だけど、珠子は敦の子供しか産みたくないし、敦の家族しか欲しくないって。

いいねぇ〜。

圭子は免許の更新先でユースケ・サンタマリア演じるタナベと出会う。

出会うというか・・・タナベが一方的に思いを寄せる感じ。

数日後にも道でばったりと会ってしまう。

怖いよね。ある意味。

圭子も逃げようとするが、タナベはなぜか「出張料理人させてくれ」と言う。

え、ただのサラリーマンだったの?

料理人なのかと思ったわ。タナベって。

圭子はマンションを買って一人暮らしの女性。

どうやって男性と会ってどうやって付き合うのかも忘れたってことだったのが、まさかの冴えないサラリーマン。

でも、「食べる」ことに目がないのか自宅にあげてしまう。圭子。

怖くないか?ストーカー的な男性に自宅を教えるのはって感じになるが。

タナベは料理を作って美味しく食べてそのまま帰る。

シャーロット・ケイト・フォックス演じたのは何も出来ない主婦の豆乃・リサ・マチルダ。

マチルダは冷凍食品を買う主婦。夫の帰りを待つのだが、夫が池内博之。

最近、また池内博之良く見るなぁ〜。ちょっと見ただけでイメージ強いしね。

全然変わらないんだよね。20年前と。

修治は突然、妻を犯す。

そして翌朝、朝からレンチンしたピザ。

修治はキレる。

「俺は浮気している」と。

マチルダは「何もしなくていいって結婚した」と言う。

でも、さすがに「レンチン」料理しか食べられない日々は厳しいだろうな。お金があっても。

そして家を出る修治。

マチルダも家を出て彷徨う。そこで美冬のお店の前で美冬と目があって泣き出す。

美冬の手料理を食べて感動し、美冬はなぜか敦子のところに下宿させてやってと連れてくる。

一人暮らしで部屋が余っているとは言え突然同じ世代の女性と暮らせるか?

まぁ敦子はそれを受け止める。

敦子の庭には枯井戸があった。それを気にするマチルダ。水が出るかもと業者に見てもらうことに。

猫のシラタマを追いかけて小学生の琴音がモチの家に迷い込む。

そこで見た井戸に興味を持ち、また来てもいい?と聞く。

琴音の友達の優奈の母親がパーツモデル役の壇蜜。

壇蜜も母親役になるのねぇ〜。

夫に出ていかれた女性。ある休日の朝、「ピクニックに行きましょう」とサンドイッチを作り、子供を連れてやってきたのは、出ていった夫の家。

もう別の家族を作っているところに行き、「一緒にピクニックに行きましょう」って。怖いな。

子供の目線も痛いが、戻る夫。

3人でピクニックに行く。

あかりに新しい彼氏。アパレルメーカーの社員の友太役の小池徹平。おぉ〜小池徹平久しぶりだわ。

やっとちゃんとした恋愛になりそうなあかりだった。

マチルダは道草で見習いをしていたが、美冬は「見習いは卒業よ」とお給料を渡す。

そこで「自立」に目覚めやっとモチの家から出ることに。

何か出来るようになるって強くなるってことだね。

マチルダが出ていき、一人に戻った敦子が「新しく下宿人でも募集しようかな」と言うと、優奈が立候補する。

え、優奈一人で?と思ったら家族で引っ越したらしい。

そして最後も道草でワイワイ。そこには白石も。

「気持ちは乙女なんで」ってことで。

ここで隣同士の未来のご夫婦。この映画が縁で結婚までいったってことだしね。

いい雰囲気だったよ。

敦子は新しい下宿人に対して「孫が突然二人できた気分」と楽しそう。

美味しいごはんを食べたあとはみんなでその孫に会いに行こう!と出かけるが、白石はカウンターで寝ていた。

そこに訪れたのがタナベ。北海道に転勤になっていたが、戻ってきたので来たといい、白石と二人でタナベの料理を食べる。

そこに泣きながら「マチルダ、君がいないとだめなんだ」と入ってくる修治。

道草は男性3人で盛り上がることに。

パワーをくれるのは

”おいしいごはんと愛しいセックス”ってくらいパワー溢れる映画だわ。

どの女優もほんとにいい感じ。

でも元気にもなれる。

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