【映画 旅猫リポート】感想。福士蒼汰と猫の関係が泣ける

想像はしていたけど

夏前から予告に流れたきた映画。

この手の人生最後に旅をする犬系はあったけど、猫は初めて観るかもしれない。

猫があそこまで思い通りになるということがすごいかもしれない。

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宮脇悟という役の人の人生

福士蒼汰演じる悟という青年の人生があまりにも悲惨だ。

それでも「猫」が居たことで救われることにもなる。

大人になった悟が小学校時代の同級生の山本涼介演じる幸介を訪れるところから物語が始まる。

飼い猫の声優を高畑充希演じたななを連れている。それはななのお見合いでもあった。

悟の事情で飼っていられないことで知っている人に引き取ってもらいたいという気持ち。

それでも幸介は奥さんが実家に帰ってしまい、猫につられて戻ってこないかと思っていた。

猫の本音が出る。

ななは二人の小学校時代の猫「はち」に似ていた。

そこから子役の二人の場面に変わる。

はちを見つけた幸介。それをあとから来た悟が飼いたいと言うが、幸介は「自分が先に見つけたのだから自分が飼う」という。

でも、幸介の父親は猫を飼うことを許さなかった。

まぁ一番キライなタイプの父親像だったな。

そして悟はなぜか幸介とはちを家出させて説得させようとするが、失敗し、悟が飼うことに。

悟の両親は「カバでもワニでも何でもいいから」という感じのいい家族。

悟の小学校の修学旅行。準備をしない悟を怒る母親役の木村多江。そっか、そんな年齢か。

お父さんがこっそり悟に「お母さんに仲直りするにはお土産だ。あぶらとり紙が喜んでもらえる」と伝える。

修学旅行でお土産を探しているところに突然担任の先生が悟をどこかへ連れて行ってしまう。

取り残された幸介。

自宅へ帰ると、「悟のところに行くから支度をしなさい」と言われ、両親は喪服姿だ。

悟の両親は自動車事故で他界してしまった。

一人残された悟。

お通夜の席で幸介は悟が買いたいと言っていた「あぶらとり紙」を渡す。

そこでやっと感情が戻った悟が泣くことができる。人間、突然過ぎると感情がどこかへ行ってしまって泣けないことってあるよね。

その泣く演技がすごかった。

小学6年の悟の引き取り問題。

施設にいれるという話で落ち着こうとしたところで、母親の妹の法子役の竹内結子が「私が引き取ります」と名乗り出る。

自分たちでは引き取れないと言っているのに、法子の申し出にも難色を示す親戚。

よくあるよね。こういう光景。自分が無理ならそれ以上は干渉しなさんなって言いたいわ。

しかし法子は仕事柄転勤が多く、はちは引き取れなかったようだ。

幸介に写真を撮ってもらって、悟は言う。幸介は奥さんと新しい猫を探したほうがいいと。

そして次の見合い先に向かう。

が、向かおうとしていた相手は子猫を拾ってしまったから難しいと連絡が。

そして高校の同級生のところへと向かうことに。

そこは大野拓朗演じる杉と幼馴染で妻の広瀬アリス演じる千佳子の経営するペンションだった。

高校時代の出会い。

テストの朝。川で動けなくなった犬を助けようとしているのを見かけた杉と千佳子が助けて仲良くなった。

とても明るい千佳子に悟は行為を寄せるが、杉は幼馴染であるが、やはり好意を持っていたから気が気じゃない。

でも、悟と杉は親友となる。

夏に旅をするためにお金が必要だという悟。バイト禁止の高校のためどうしようかと悩んでいると千佳子の家のお茶畑を手伝えることに。

それは手放してしまった「はち」に会いに行くための費用だった。

が、その前にはちは交通事故で死んでしまう。

バイトをする必要がなくなったと言う悟に「きちんと行ってお別れをしてこなきゃだめ」と千佳子に言われる。

お土産には京都の「あぶらとり紙」を買ってきて喜ばせる。

杉は気が気じゃなくなり、自分の気持ちを悟に告げる。そして悟は「遠距離恋愛になることが決まっているのに恋愛なんてしない」という。

そんな間柄だった二人との再会。

杉の飼い犬はななを受け入れようとしない。ななも戦闘モードだ。

お見合いは失敗し、ななはまた悟と一緒に旅を続ける。

叔母の法子は福岡に引っ越していた。

そこでななを受け入れることに決まる。

結局は悟もななも別れられない。

法子のところへ行く途中に一面に広がる菜の花畑でななを見失い、パニックになる悟。

でも、ななはいつも悟の近くにいた。

そして悟の両親の墓参をする。そこに大きな七色の虹がかかっている。

「ななの虹だね」

悟は余命1年の宣告を受けていた。

そして法子に感謝を伝えるが、法子は後悔をしていた。

両親を亡くし、引き取る日、法子は悟に重要なことを伝えていた。

「両親はあなたと血縁関係はない」

初めて知る事実。12歳の少年には厳しかっただろうなぁ〜。

そしてその成り行きも悲しかった。

それでも、悟を自分の子供以上に愛し育てた両親と血縁関係がないのに引き取ってくれた叔母と。

悟は入院する。

ななを置いて。

ななと離れて元気のなくなる悟にななとの面会が許される。

面会に訪れたななは帰りに法子の元から脱走し、野良に戻る。

元々は野良猫でツンデレで悟をカモに餌をもらっていた関係だったのだけど、ある日、交通事故に会い、悟を呼んだ。その思いが通じて悟に助けられたことが縁で悟の猫となった経緯がある。

悟のお散歩に合わせて姿を現す。

徐々に衰弱していく悟。

いよいよというところで悟のところに行こうと自動ドアをこじ開けようとしているなな。

もうね、駄目だよね。

涙止まらない。

看護師さんに「他に会わせたい人がいたら」と言われる法子はななを連れて病室に戻る。

ななも一生懸命に悟の手を舐めるが苦しまずに逝ってしまう。

ななは法子の家に戻った1年後。ななのお見合い先の友達が集まって悟のことを話している。

悟という青年は生い立ちも幸せとは言いにくく、引き取ってくれた両親から12年愛されながらも早く別れてしまう。

そして自分もきっと癌だったのだろう。

悲しすぎる運命。

それでも猫の本音がとても小気味良い。

必死さと。

福士蒼汰の喪失感がいい感じかもしれない。

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