テレビ以上の迫力?
スクリーンで観るとやっぱりね、迫力が違う。
でも・・・
迫力ありすぎなところも。
3組の家族の形
アフリカ・サバンナ。
広いなぁと思ったら、そこに多くの動物がひしめきあってた。
そしてライオンの家族。
ウィリアムと名付けた生後2ヶ月の雄ライオンの成長でライオンの家族がまとめられていた。
まず、ライオンは完全に男女で役割が違う。
雄は雄らしく
雌は雌らしく
ってことなんだな。きっと。
ライオンの世界でLGBTは起こらないのかな?
その家族であることを受け入れることが生きる術なんだろうな。
ウィリアムは小さい頃は兄弟と仲良くじゃれあう様子が描かれる。
でも、食は残酷と思ってしまうことと紙一重。
まぁ人間も肉食だから狩ってないだけで同じではあるけど、さすがにそのまま食べるシーンのオンパレードは見るに堪えない。
観たくないシーンがちょっと多かった。
生きるために必要なこと。
それを子どもたちに伝えるにはいいのかもしれない。
テレビでもあんなに捕食シーンを流すのかな?
映画だから?
大切かもしれないけど、やっぱり難しいな。
ウィリアムが4ヶ月くらいになると兄弟は雌が飼ったものを食べるようになるが、ウィリアムはまだ出来ない。
ちょっと気弱なイメージの編集。
2歳頃になると雌のライオンは狩りの練習を始める。
狩りは雌の仕事で、家族で連携で狩ることが大切。
でも、最初に食べるのは雄ライオンって解せないけど。
雌が狩りをしている間、雄ライオンはゴローンと伸びて寝ている。そして雌の狩りを眺めている。
雄の役割って何?って思った頃にやっと役割が出てくる。
雄は縄張りを守るために夜に見回りを行い、家族の安全を守っているってことらしい。
あんな広いサバンナでもやっぱり過ごしやすい場所というものがあるのだろう。
ウィリアムは4歳頃まで何もしない雄ライオンでのんびり過ごしていたが、家族の他の大人の雄ライオンから追われてしまう。
自分の家族からの旅立ちということなんだろうな。
他の兄弟ライオンと3頭で路頭に迷いながら自分たちの縄張りを探す。
が、そんなに甘くない。
しかも狩りの練習もしてないウィリアムたちは狩りもなかなか出来ない。
ハイエナ状態でおこぼれを探し回る。
イボイノシシが穴の中で身を潜めているのを見つけたものの、結局逃げられてしまう。
さすがに彼らも危機感が出てきてやっと狩りに成功する。
が、そこは他のライオンの縄張りであり、威嚇される。
狩りが成功したことで少し気が大きくなったのか立ち向かうも大人の雄ライオンにはまだまだ敵わない。
その中で兄弟ライオンとも散り散りになってしまう。
1〜2年後、1頭の兄弟ライオンとまた一緒にさまよっている。
雌ライオンの集団と偶然出会う。本来居たはずの雄ライオンが病気で死亡した直後で雌ライオンとしても自分たちを守る雄ライオンを探していたのだろう。
追い返されることはなかった。
近い場所で様子を見る。
雌ライオンとの距離も徐々に近づくが、雌は強かだ。
ウィリアムと隣の縄張りの雄ライオンを戦わせる。
そして持久戦に持ち込んだことでウィリアムが勝利し、やっと自分の縄張りを得る。
ライオンも大変だね。
雄ライオンは自分の家族を持つ前に亡くなることの方が多いらしい。
まぁ狩りできないからね。
もう一組のライオンの家族はシングルマザー。
しかもナイラという母ライオンと子供ということで狩りが大変だ。
子供を残して狩りに行けずに連れて行くが、子供はじっとしておらず中途半端な狩りで逃げられてしまう。
ナイラの子供は雌雄関係なく狩りの練習を行い、家族でどうにかしようと頑張る。
ナイラにも縄張りはなく、暑い日に休める木陰も水飲み場もない。
それでも耐えて水飲み場で水を飲んでいるとその縄張りのライオンに追いやられてしまう。
そういうことなんだ。
人間社会のようにお金でどうにかってことじゃなく、強いものがいい思いをする仕組みって・・・
ナイラは失敗が続く中で、子供の行動を観察する。
そして、子供の動きを把握し待ち受けることに成功し、やっと狩ることが出来る。
ふう〜大変だ。
最後はマダガスカルのニシローランドゴリラの家族。
パパ・ジャンティと子供のドド。
ドドは野生の世界で生き延びられるの?と思うのだけど、片腕の肘から先がない。
母ゴリラを他の雄ゴリラが奪いに来た時にドドに対しても攻撃をし、片腕を失っていた。
研究者たちはそんなドドを遠くから見守る。
「きっと長くは生きられないだろう」と思いながら。
それでもドドはそれから3年立派に成長していた。
野生の世界で何が起きているのだろう?
パパ・ジャンティの存在が大きい。
ニシローランドゴリラの雄って200kgにもなるほんと大きなゴリラなんだけど、顔は優しいし、男前。
お尻がカッコいい。
そして木の上の方の葉っぱを食べる。
大きな体でヒョイヒョイ登っていく。すごいな。
木の実と葉っぱであの体を維持していることにもかなり驚いた。
ドドはいつも地面にいた。
それでも脇には木の実を抱えている。
パパが木の上から木の実を落としていた。それを拾って食べることでお腹を満たしていた。
四つん這いで歩くわけではないけど、腕で支えて歩くゴリラ。ドドは歩くスピードが遅いが、パパはそんなドドを気遣う。そんな気遣いは家族全員に行き渡り、自然にドドを気遣うとは違うけど、見守る雰囲気が出来ている。
すごいなぁ〜。人間は見習うべきだわって思う。
そして成長したドドは片腕で器用に木に登ることも出来るようになっていた。
これからもっと成長した時に野生の中で片腕がないことは本当に大変だろうけど、無事に一生を終えて欲しいと思ってしまった。