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1年の成長がすごすぎる
去年の全豪オープンは4回戦敗退。
サーシャ・バジンがコーチになって1ヶ月後、まだ何も起こらない。
でも、きっとこの時期は二人の信頼関係構築途上だったんだろうね。
最初の結果は3月「インディアンウェルズ・マスターズ」優勝という形で現れた。
幼さがなくなった
つい1年ちょっと前の彼女はぽっちゃりした感じで恵まれた体型ではあったが、まだ絞れてない印象があった。
そして喜怒哀楽があり、ネガティブ思考で一度落ち込むと勝手に落ちていくそんなイメージだった。
爆発しても持続しなかった感じ。
コーチとの出会い。
いろんなタイプのコーチが居ただろうけど、大坂選手にサーシャコーチは適任だったのだろう。
タイミングもほんと良かったし。もし、サーシャコーチが就任してなかったら。
いつかは4大タイトルを穫れる選手かもしれないけど、ベスト10に入る選手でも4大大会で全員が優勝できるわけじゃないから、いつかはって選手だったかもしれない。
昨年の9月、「全米オープン」で優勝。
いきなりセリーナ・ウィリアムズに勝ってしまい、全世界を驚かせた。
そしてブーイングの中での表彰式でなおみスマイルがなく、謝罪から始まったスピーチは悲しいものになってしまった。
あれから4ヶ月。
直後も日本に戻ってバラエティ番組などにも出演し、疲労が限界までいって大変だっただろう時期もきっとあったのだろうけど、年明け早々、結果を出してくれた。
「全豪オープン優勝」
連続での勝利って本当にすごいことなんでしょ?
今日の決勝、サースポーのクビトバ選手のサービスに苦しめられながらも第1セットはタイブレークを一方的な感じでポイントを重ねて取った。
第2セット、チャンピオンシップポイントが訪れた。
彼女はちょっと気が緩んでしまったのか?
クビトバ選手が意地を見せたと言う方がいいのかもしれない。
その意地にちょっとついていけなかった。
前の大坂選手だったらここで終わっていた。でも、今日は、ちょっと涙が出るシーンもあったが、イライラが持続することもなく、切り替えがほんと素晴らしすぎるくらいすごかった。
自分に何を言い聞かせていたのだろう?
私はテレビに向かって
「大丈夫、大丈夫、彼女のサービスよりあなたのサービスの方が上回ってるわ。」って言ってた。
第2セットはクビトバ選手の意地で取り返されてしまう。
第3セットも最初はなかなか流れを戻せない。それでも我慢をしているのがわかる。
チャレンジも2回失敗。
それでも徐々に流れが変わってきたタイミングでのチャレンジ成功で完全に彼女のペースになり、優勝。
ウィニングマッチポイントの彼女は喜びを爆発させることなく、全身で「ほっとしていた」感じだった。
怖さからの開放って感じ。
クビトバ選手の粘りってある意味怖いよね。
これであれよあれよと世界ランキング1位。
今後の彼女に求めること。
今のままの素直ななおみで居てほしい。
彼女を見ていると日本語が片言だけど、考え方や思考は日本人的だなって思う。
感謝すること、謙虚であること。
親のしつけが良かったのだろうなってほんと思ってしまう。
まだ21歳。これからもっと自我が芽生えてしまう。その時にいろんな声も聞こえてくるかもしれない。
それでも今のままの大坂選手だったらマスコミは味方のままだと思う。
伊達選手はどこでマスコミを敵にしてしまったのだろう?
観客を敵視してしまったのだろう?
そしてテニスを嫌いになってしまったのだろう。
一番いい時期の引退。それはテニス以外のことを知らなかったことが原因だったんじゃないかって思う。
大坂選手はコートの中とコートの外できっちりと顔が違うし、いろんな人への感謝を忘れない。
忘れない自分でいようとしている。
それをいつまでもいつまでも慣れることなく続けていってほしい。
おめでとうございます。