【映画 凪待ち】感想。素人のクズは見ててイラつくものである。

久しぶりの香取慎吾

白石和彌監督作品。この前が「麻雀放浪記2020」その前が「孤狼の血」

この作品は・・・かなりイライラしてしまった。

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東北の地震でありそうな話なのか?

香取慎吾演じる木野。パートナーの西田尚美演じる亜弓。その娘の垣松祐里演じる美波。垣松祐里はこれからがほんと期待したい女優さんだと思う。

ほんと美人だし、目がキレイ。

ってことで、まずは川崎競輪場からスタート。

人生で競輪だけは行ったことがないなぁって感じなんだけど、木野は競輪にはまっている。

そして同僚と一緒に仕事を辞める。

木野はパートナーの亜弓の実家に行くことに。亜弓の父親の勝美が末期がんの宣告を受けていた。

未婚のまま、パートナーの実家で近所のリリー・フランキー演じる小野寺の紹介の印刷工場で働くことに。

そこの同僚となる二人が競輪の話をしている。どこかで買えるのか?と聞き、一緒にノミ屋に行く。

実家に来る前に亜弓とギャンブル絶ちを約束していたのに、早速破る。

結局、ギャンブルにはまっていく。

美波は大震災の影響で川崎に避難していた。そこでは放射能がうつると謂れのないことを言われいじめられ、不登校となっていたが、久方ぶりの地元の学校には幼馴染の男の子と再会する。

すぐに仲良くなる二人。

母親は金髪の男の子と付き合うことに反対だ。しかも美波のバッグにたばこを見つけてしまう。それは美波が彼から預かったものだったが、母親は心配のあまり娘の言葉を信じない。

そこから何かが崩れていく。

木野には友達と遊びに行って遅くなると伝えていたが、母親には伝えずに、自分のことを信じない母親を困らせようとした娘。

発狂乱になって探す母親。

木野も一緒に探すが木野が「友達と遊びに行ってるだけなんだから」と言っても「自分の娘じゃないから」と余計発狂し始め、「だったら、一人で探すからいい」と言う亜弓を車から降ろしてしまう。

木野は美波を見つけ出す。美波に母親が心配しているから電話をするように促す。

電話をする美波は母親の携帯に違う人間が出て戸惑っている。

亜弓が殺されていた。

自分を責める美波。それを見て自分が怒鳴ったからだと言う木野に美波は「出ていって」と自分のしたことをどこかへやって追い詰める。

亜弓というストッパーがなくなった木野は競輪にのめり込む。

種銭を借りてまでのめり込む。

自分のところに警察が来て疑惑の目を向けてくる。会社ではノミ屋に平然と行く行為を咎められ、殺人容疑の噂や会社のお金がなくなったことを責められる。

それは一緒にノミ屋に行っていた同僚のリークであった。

会社の機械を壊し、退職する。小野寺からの紹介で入った場所でお金を小野寺が肩代わりをしてくれた。

なぜそこまで良くしてくれるのですか?

と問いかける木野に、小野寺は

亜弓ちゃんが一緒になった人だから

と。

亜弓の夢のために貯蓄していたへそくりにまで手を出す。

美波はそのお金を全部木野に渡す。

それを持ってまたノミ屋に行く。負けはどんどん重なっていき、借金が200万に膨らんでいた。

最低としか言えない。

まぁ亜弓の別れた夫が音尾琢真でDV夫ってことで離婚していたが、養育費は支払っていたようで、木野の存在を知り、打ち切る。

まぁ音尾琢真の役って・・・こんな役が多いわね。

それでも木野と美波は亜弓がいなかったら無関係の関係。

そのため、美波は父親の元へ行くことに。

そんな状況でありながら、亜弓の父親は木野を船に乗せる。

そして戻ってきて船を売ったと売った金を木野に渡す。

「これで人生やり直せ」

木野は借金で福島の除染に行かされるところだったが、そのお金で返済を行う。

そしてヤクザ屋さんはすごいね。300万を渡されてちゃんとおつりを渡す。

50万を戻された木野はそのまま全額を1点買い。

そして当たる。

が、ヤクザ屋さんは支払いを拒否する。

勝美さんからもらったお金を結局全額ノミ屋につぎ込んだことになってしまい、自暴自棄になる。

それを止めたのは小野寺だった。小野寺は自分の氷屋さんへの就職を頼んでいた。

まっとうになるのか?

真面目に働きだした頃、パトカーが工場の前に停まる。

亜弓を殺した犯人が急転直下で捕まる。

なんとなく怪しかったんだよね。最初から。

いやらしそうな感じで・・・

信じられるものが何もなくなった木野はやっと女川から離れようとしたところで川崎の同僚の逮捕の報道を見る。

解雇された会社への報復をして同僚をバッドで殴りつけたらしい。

それを見た木野はなぜか電車に乗らない。

行った先は開店前のノミ屋であった。

そこで木野はバッドでモニターや店内を壊し始める。

そしてヤクザに拉致される。

勝美さんは一人で木野を引き取りに組に行く。

組長が命を勝美さんに助けられたことがあるという。

これで貸し借りなしと。

3人で暮らし始めることになる。

ノミ屋の二人がお金を持って来る。前に支払を拒否した300万だった。

それで勝美さんの船を買い戻していた。

やっとまともな人生になれるのだろうか?

それでも亜弓という人がいい人だったからという理由でギャンブル依存のクズな男が助けてもらえるのは素晴らしいとは思った。

それにしてもクズだ。

うーん、これがヤクザならしょうがないよねって思えるけど、一般のクズは見ててイライラしかしないものだ。

香取慎吾が久しぶりの映画というかドラマと言うか。

カレンで作っていたけど、そうじゃない一般的なものとして。

喪失と再生

そっか。女川という土地で喪失と再生を人で再現しようとしていたってことなんだ。

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