ゴッホという名前は知ってるが
私の知識のゴッホという人は「画家」であり、世界的に評価されている人だと言う印象。
多くも作品が晩年のもの。
そしてそれは、受け入れてもらえない自身との戦いだったということを知った。
未来に向けて描く世界
ゴッホの代表作といえば、「ひまわり」くらいしか知らない。
なぜ知ってるかといえば、バブル期に損保ジャパンが購入したとかってことでニュースになったから。
でも、「ひまわり」って言ってもたくさんの作品があることを知った。
損保ジャパンが購入したのは「15本のひまわり」のようだ。
映画の中にはすでに「ひまわり」は壁に掛けられていた。
物語はアルルでの生活、そして療養所での生活から死までだ。
ゴッホという人。自画像のおじさんの印象通りの役者さんが演じた。
突然、牧羊中の女性にデッサンさせろと言うシーンから始まる。
その後は寒い印象のアルルの住まい。
そこで自分が履いていた革靴を脱いでおもむろに描き出す。
私とは見えている世界が違うのだろうと思える表現。
今から130年前。
晩年のゴッホの作風は周囲からは奇異にうつり、そしてゴッホ自身も精神的に病んでいっていったのか?
ゴーギャンと言う画家も名前は知っていたが、まさか一緒に共同生活をしていたとは知らなかった。
それでも、お互いの目指す方向が違う者同士が一緒に居てうまくいくはずもなく、ゴーギャンは田舎のアルルの生活も苦になりパリへと戻ってしまう。
そして耳を切って引き留めようとしたというゴッホ。
そして精神病棟へ入院をさせられる。
そこからアルルへ戻ろうとした中で、冒頭のシーンを起こす。
突然声をかけられた女性にポーズを依頼したもののそれ以上を要求し、また戻される。
それでも退院することとなり、牧師さんと話をする。
牧師さんもゴッホの絵画を侮辱し、見ると不愉快になると言う。
それでもゴッホは「自分は未来のために描いているのかもしれない」と予言をしている。
何より驚いたのはフランスの当時の拘束具。今もあんな感じなのか?
日本でもそうなのか?
本当に精神病だったのか?
それでもゴッホの絵の評価があがっても売れることはなかったのか。
映画では最後に住むオーヴェルで銃弾に倒れてしまった。
本当のことはきっとわかってないのだろう。自殺したのか?
誰かに撃たれたのか?
ゴッホの描いた世界と風景が彼の視点で描かれていた。
とてもキレイな景色が広がっており、それを「永遠」と言っていたのか?
彼の作品は弟のテオが尽力してと思ったが、翌年には体調不良で亡くなってしまっていた。
それでも死んですぐに世間は彼の作品を認める。
誰が認めたら世間は認めるのだろう?
同じ作品が時代によって評価が変わり、評価をされない。
驚異的な特異性というものも賛美されたというのがわからない。
そして彼は自分の評価を自分の目で確認も出来ず、売れることもなく貧乏な中で過ごしたわけで。
それでも、もし、存命中に作品が変に評価されてしまったら?
今度は売れる作品を要求され、自分の自由に作品が描けなかったのかもしれないなぁと思ったりして。
世間というものがよくわからなくなったなぁと思う。