女性社長を受け入れなかったのか?
娘の久美子社長が社長に就任したのは2009年。
お家騒動はその後の復帰となる2015年のこと。
時代の流れと
有明地区が開発されている最初の頃にIDC大塚家具はあった。
フジテレビの本社ビルの向かい側辺りだったか?
まだほんと見るところなんてなくて、会員でもないのに、会員登録してお店に入った記憶がある。
家具の展示場。
百貨店の何倍ものフロアに高級家具がゆったりと置いてある。そんな場所だった。
まぁ自分とは関係のない場所という認識のまま時は過ぎ、4年前テレビのワイドショーが大塚家具のお家騒動を面白おかしく報道した。
娘が父親の会長だった勝久氏を会長職まで退任させたというかなりショッキングな展開。
事の起こりは2007年のインサイダー取引の課徴金納付命令の勧告なのか?
大塚家具は父親が一代で大きくした会社なのに、なぜ娘は自分が代わろうとしたのだろう?
父親は自分の作った会社にしがみついていたのにも関わらず。
富士銀行で働いていた久美子さんはきっと融資先の銀行などから持ち上げられる形で会社を守るために送り込まれたのだろう。
昔の考え方が時代のニーズに合っていないことを認めなかった父親がもし、この判断をすんなりと受け入れていたら?
結局は、女性という立場で父親を追いやる娘という構図を世論は受け入れることが出来なかったのではないだろうか?
娘の社長就任で一時は赤字を脱却したもののそれでも、父親の邪魔が見え隠れするような会社に投資家は見向きもしないだろう。そんな会社に融資先もこれ以上の手助けは出来ないということになったのだろう。
そして、結局は身売り。
なら、最初から身売りしておけば良かったのではないのか?と思ってしまう。
久美子社長が誕生して10年。
大塚家のお家騒動が表に出ただけで誰が得をしたのだろう?
久美子社長になって古い体質を浄化しなければどこも見受けしてくれなかったとも言えるのか?
ニトリ・イケヤのような軽い家具で十分と思える時代に重厚なイメージの大塚家具がどこまで需要を得られるのだろうか?
もし、大塚家具の跡取りが男性だったら?世論は見向きもしなかったのではないだろうか?
長女が父親を弾劾して退任させるという構図は平成という時代においてもかなりショッキングな構図になったから。
それでも、銀行に就職し外の空気を知った人が客観的に取り組んだのだろうが、やっぱり日本で「女性」という地位の低さを物語ったことのように思うのであった。