【映画 ロマンスドール】感想。どの夫婦だって、正解はわからない

ロマンスドールって聞こえがいい

最初に「ロマンスドール」って言うタイトルを見た時は、実は性具の方とは思ってなかった。

まぁ確かに性具が出てくるのだけど、偏見を持つようなものでもなく、現実世界として今やアートの世界だなと。

ほんと職人さんがすごい。

結婚前の撮影作品ね

蒼井優の結婚前と結婚後で出演作品とか、役に変化があるかどうか、それが実は一番心配ではある。

彼女の良さはキレイな身体のラインとギリギリの大胆さだと思うから。

それが女性目線でも厭らしさを感じないのだけど、彼女の目の動きが一番印象が強い。

感情を目で表現するって感じだよね。うん。

この作品の監督さんがタナダユキ監督ということでカタカナだったけど、「え?女性の監督さん?」的な感じ。

作品を観る前にあまり情報を得ないで行って、エンドロールで驚くパターン。

でも、女性監督ならではのスッキリとした感じなのかなって感じもする。

もし、男性目線で男性が必要とする性具を用いたものだとどうなったのだろう?

蒼井優の胸はまるで画面には登場しない。

それでも、ドールの型取りで想像が増す。

観覧していた年齢層、男女比も様々だった。案外私くらいの年齢の方が多かった。しかも女性。男性も居たけどね。

でも、これにエロスを感じられる男性が居たら、それは想像力がかなり豊かよ。

さて、これは結婚前の作品ねって思えたひとつは、共演者。

おっと、ピエール瀧さんが出ておるじゃないですか。

まぁ舞台挨拶などで、高橋一生に蒼井優をススメていた共演者とかって記事も見てたから、その前だったのかって思っていたけど。

でも、あの役はピエール瀧じゃなきゃダメだって思えるわ。

まぁ10ヶ月くらい経過しているから、ピエール瀧がなんだっけ?くらいの状態にもなってるし。

結局、撮り直した作品って・・・なんだったの?

高橋一生と蒼井優の距離感が一気に縮まる。

そこには渡辺えりだったり、きたろうだったりというベテラン俳優が絡む。

妻に内緒にしている仕事の業種。

忙しさから家庭がおざなりになり、帰宅拒否症となる夫。

妻に待たれるのは夫にとっては「恐怖」なのか?

時事ニュースとして東出昌大も「帰宅恐怖症」だったなんて記事があるが、妻は家事が仕事で、その仕事場に夫が来るって感じになるのだろうか?

我が家も多分、私がちゃんと家事をしていた頃、夫はそんな感じだったと思う。

私は専業主婦ではなく、仕事をして帰宅後すぐに料理をしておくが、連絡もなく、食べないことが続き、私はそういうことを止めた。

まぁ会話も止めて夫婦としてのすべてを止めているのだろう。

夫婦=セックスすることって概念は、まぁ結婚1日目からなかったから、夫婦ってなんなんだろう?とは日々思っているが。

哲雄役の高橋一生は不器用だ。でも、型取りのバイトで来た園子演じる蒼井優に一目惚れし、付き合い、そのまま結婚する。

仕事の内容はやっぱり言えずに居たわけで、それでも会社ぐるみの付き合いで良くばれないものだと思っていたが。

仕事場の先輩金次役のきたろうさん、まりあ役の渡辺えりさん、社長役のピエール瀧さんがやっぱり、別のストーリーを作る。

先輩の金次さんが急逝し、哲雄がメインでドールの造形をすることになり、誰にも相談できない中、偶然ゲームセンターで知り合った女性と浮気をする。

園子は話をしたいとメッセージを送っても帰ってこない哲雄を諦め、外泊する。

そこでやっと向き合う。

が、そのときには既に遅い。

それでも、やり直すことにした二人。

仕事のこともきちんと話した哲雄。

園子まで居なくなり、哲雄は園子をドールにしていく。

でも、ドールも精巧すぎるのはNGなのね。初めて知った。

自分とそっくりのドールが大勢の見知らぬ人間に弄ばれると思うのはどうなんだろう?と思うが、園子自身は「世の役に立てば」的な・・・

高橋一生、こういう優男役がやっぱりいいなと。