【映画 さよならまでの30分】感想。今の20代のいいとこどりの俳優陣

歌唱シーンに感動した

カセットテープを今の若い人はどう見るのだろう?

ほんとに初期の頃のウォークマン?いや、ウォークマンはもっとカッコよかった記憶が・・・それは後期なのか?

カセットテープが今やTDKの独擅場のようなものになっているが、また流行るのか?

もう二度と

もう二度と

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ただの青春映画以上に感動した

新田真剣佑と北村匠海の共演した映画「OVER DRIVE」「十二人の死にたい子どもたち」と続き、3作品目。

毎年1作品ずつ共演しているものの、そこまでの印象はない。

二人共主演というわけではなかったからだと思うけど。

それでもこの作品、W主演でとても良い。

二人の役のイメージは新田真剣佑は今作のように明るい陽気な役が多い。北村匠海はちょっと暗い影を感じるような役。

それでも、今回の作品は北村匠海の二役がかなり良かったと思う。

北村匠海、このあとがすごいことになってるな。主演作品がどどどーんと続くのね。

まだどんな作品なのかわからないけど、楽しみだわ。

「君の膵臓をたべたい」で初めて存在を知ったけど、そこから格別に俳優になってきている。

この作品は大学生のバンドってことなのか?

北村匠海演じる窪田颯太のある種、就職活動というものをどう思ってる?ってシーンから始まるわけで。

オトナになってわかることは、正直者が全てではないということ。

正直なことを知りたいと思っているわけではない。少しの脚色をするくらいの必死さを求めたいと思っている部分はある。

ただ不器用な自分アピールよりはずっといい。

「私、不器用なんです」と言われても採用する側は「じゃあ君をどう扱えばいいのですか?」ってことになる。

仕事ってある意味チームプレーだったりもするから、「いや、自分ひとりがいいんです」が通用するような会社はそうそうない。

特に大学生が就職活動先にするような会社にはないのではないだろうか?

だったら起業して勝手にしてろってことになるわけで。

と、まるで本作とは関係のないところで盛り上がろうとしてしまった。

この映画はそうじゃない。

基本的には新田真剣佑演じるアキの陽気さに振り回されながらも音楽を追求したバンドの話。

颯太の父親が筒井道隆だったのだけど、若かった頃の面影がない。観ててまるで気づかなかったわ。

父子家庭だからなのか?って感じにもなるが、母親を亡くした後の自分が難しいかったってことなのだろうが。

アキは何事にも前向きで物怖じせずにこじ開けていく性格ではあるが、メジャーデビュー直前でアキは交通事故でこの世からいなくなる。

その後、颯太が偶然見つけたカセットをオンするとなぜかアキが颯太の身体に乗り移れるという、ややこしい関係。

他人をよせつけない颯太がいきなりアキという真逆の性格に人格を乗っ取られる。

アキは颯太の姿のまま昔の彼女に会いに行く。

そこで自分のバンドが解散していることを知り、バンドのメンバーのところへ颯太の姿で乗り込む。

突然、知らない人間が自分たちを振り回してくる。

そしてバンドのメンバーは私の好きな俳優陣だったわ。

正直、上杉柊平と清原翔って・・・雰囲気が似てない?

って二人を同一人物だと思って勘違いしていたこともあったりなかったり。

そして、「まれ」弟、葉山くん。葉山くんもいろんな映画に出てるイメージ。

そんな3人とちょっといつもと違う雰囲気の松重豊にアキの彼女のカナの母親が・・・牧瀬里穂!?って感じで。

筒井道隆と牧瀬里穂の一緒のシーンはないけど、90年代の代表する二人なわけで。

バンドのメンバーがまた活動することになり、颯太になったアキが歌ってるシーンと颯太のまま歌ってるシーンと。

北村匠海はボーカルなわけでしょ?DISH//の。

歌ってるところを観たことがないのだけど、やっぱりアーティストねって思うくらい上手よ。

俳優が歌手の役をするってことより全然上手。

そして新田真剣佑も。

最初は全部北村匠海が歌ってて、新田真剣佑の場面は口パクなのかと思ったけど、違うのか?

新田真剣佑も歌ってたのか?

どっちがどっちかわからないわ。

最後は、颯太の優しさとアキの優しさが混在する。

一人を望んでいた颯太がみんなで奏でる音楽に目覚めた部分も良かった。

まぁ何にしてもこの俳優陣5人の今後の活躍が楽しみだ。