【将棋界の麒麟児】最年少タイトルを奪取

4年前

4年前の竜王戦の本戦トーナメント。終盤に突然のように巻き起こった疑惑。

私はその頃のことは実は知らない。

4年前の9月、まず藤井少年の最年少プロが話題にあがったが、それを1ヶ月で違う疑惑で覆い、ワイドショーネタになっていたような。

半年後

その年の12月の終わりに初対局が行われる。

相手は最年長棋士だった加藤一二三九段。

同じ取材陣だったのか?別の取材陣だったのか?かなりの報道陣が取材をしていた。

まぁその頃のことも私はリアルでは知らないのだけど。

翌年になり、春先にこの少年がワイドショーに取り上げられる。

非公開の対局で羽生さんを破ったと。

さすがに羽生さんは知っていた。同世代の星。それでも将棋の世界はあまり知らない世界だった。

20代の頃は、もっとワイドショーネタがあった。

まぁその中心には林葉直子さんが居たのだけど、この辺りは芸能人と変わらないようなワイドショーネタだった。

が、この少年のネタはほんとにピュアですごい記録に対してのものだった。

私が本当に興味を持ち始めたのは多分、羽生さんに勝ったあとにワイドショーで取り上げられてきた時期だ。

5月くらいだった。

その頃は、勝負メシがメインで「何なんだ?この番組は」と思っていた。

そうしたら、先輩棋士がコメンテーターとして登場していて、面白い。

豊川七段だったんだけど。

将棋界っておもしろいってすごい思った。

師匠の杉本八段の話もとても面白く、「将棋」より「人」で興味を持った。

その頃、連盟自体はまだまだ疑惑の終息に向けたいろいろなことがあったようだが、ワイドショーで取り上げられてはいなかった。

結局、連盟の疑惑より未来のある少年の方が視聴者の興味が上回っていたから。

この頃、和解があったとかだけど、将棋連盟の疑惑についてはワイドショーでしていたから知ってはいたけど、和解って言うのはその頃は知らなかった。

その頃からAbamaTVを観るようになり、解説の面白さからはまっていった。

会社にパソコンを持っていき、昼休みに解析したりしていた。

そしてあれよあれよと29連勝を決め、そこから普通は落ちるのだろうと思っていたのだけど、まるで落ちる気配がないまま3年が経過した。

そして最年少記録がかかった土壇場でコロナ禍があり計画が狂いそうになっていたかもしれないが、大人の思惑で過密スケジュールを準備されてもきっちりと結果を出していった。

竜王の最年少タイトルはなくなった。

が、まだ彼が獲得できる最年少記録はある。

将棋連盟の中ではまだ疑惑についてはくすぶるものがあったりするのかもしれないけど、こちら側には見えない。

プロの興行であればそれが正しい。

もし、私がずっとファンだったら、この疑惑でファンを止めただろうなって気もする。

藤井少年の登場がなく将棋のファンになっていたら、私はきっと羽生世代は好きだろう。

今、好きだから。

三浦九段がそんなことを疑われるなんて信じられなかっただろうし、それにまつわる周りの対応に対して勝手に怒っていただろう。

今はそんな雰囲気を感じることはあまりない。

解説にも出てきて楽しく話してくださるし、三浦九段はA級を保持してくれている。

この少年の登場はまさに「麒麟が来る」って感じだったのだろう。

AbemaTVなんかはデビューと将棋チャンネルの開設が同時期で、「炎の七番勝負」が少年の成長にも繋がり、AbemaTVの視聴にも繋がっている。

今やAbemaTVは「藤井チャンネル」化している気もするけど、それに潰れずに応えたわけで。

さて、少年はそろそろ少年から次のステージへ向かう。

どんな「麒麟」になるのだろう?