【映画 ミッドナイトスワン】感想。製作がCULEN。結成3年ですごいね。

新人女優さんのそのままの成長

久しぶりに「THE 新人」という感じの女優さんだったけど、それでも、それは役と見事にマッチしていて、演技だったとしたら、すごい。

CULENでキャスティングをした場合、3人それぞれの渚沙さんを観てみたいような気もしたけど、それでも草なぎ剛が一番だったんだろうなって思う。

バレエダンサーとして

ヒロインの服部樹咲さん。

バレエを習うシーンの前からもうバレエダンサーの姿勢なんだよね。

脚の付き方が。

4歳からスタートして同世代ではトップのダンサーってことなんだよね。

あの年齢であそこまでの表現力はすごい。

バレエ経験者ってオーディションだったんだろうね。数百人ってことは。

友達になるりん役の上野鈴華もクラッシックバレエが趣味ってことで納得。

大人の暗と子供の明ってことの対比で、バレエのシーンは欠かせない。

LGBT

私の13年前の職場に渚沙さんに似ていた方が居た。

それでも私は何もできなかった。

その人がやっぱり「怖かった」んだと思う。

同じ年だった。

なぜそう思ったかと言えば、名前が源氏名のような名前だったから。

特に差別をしようとしていたわけではないけど、プロジェクトで寄せ集めの中、仕事で関わりがない関係性で他の人との関わりを持たなかっただけなのだけど。

だから、特に「だから」ってことではなく、他の人と同様だったが、彼女はどう思っただろうか?

私に話しかけたそうな雰囲気は感じていたから。

そんなことを思い出してしまった。

草なぎ剛という俳優さんに驚いた。

率直にきれいだった。

そして、物憂いさが伝わってきた。

一果の母親役が水川あさみ。最初はシングルマザーの苦悩からなんだけどね。

水川あさみ・・・ヤンキーママというか口悪い役が続いてる?

母親ではあるけど、自分自身との向き合い方に失敗して周りに迷惑をかけるタイプ。そんな母親に育てられた娘。

虐待の疑いで一果はなぜか渚沙に預けられる。

渚沙が女性になっていると思ってないのに、男性に預けるという発想もどうかと思うけど。

一果にとって渚沙も一果のことを見ようとしない大人だった。

一果はバレエスタジオを見つける。

「踊りたい」

だけ表面化する。下手な演技の方が難しかったんじゃないのか?

渚沙さんたちの「白鳥の湖」もなかなかのものだと思ったけど。

吉村界人が「あぁ吉村界人だ」って感じだったね。

バレエスタジオで体験で行くと、りんがバレエシューズを貸すと言う。

この流れはその後は妬みになるケース〜?と思ってたら全然違う方向へ向かった。

一果は感情表現がまだまだ未熟でコミュニケーションが難しいタイプだったが、なぜかりんは優しくする。

お金持ちの家。お金がなく、レッスンを続けるのも難しい一果。

りんはそんな一果を撮影会へ連れ出す。

お金に苦労していないはずのりんがどうして?と思うが、それこそが反発なのか。

バレエの先生は真飛聖。

まぁ適任。

変わらずきれいだわ。

先生は一果の才能に魅せられていく。

おねえと言ってしまえば簡単だけど、なんかそう一括にしたくなくなった。

いろんな思いでその世界で生きている。

田口トモロヲさんが・・・あぁそっかって感じだったんだけど、気づかなかったです。

いろんな人の思いが交錯する。

渚沙と一果の距離が縮まる。

が、渚沙の良かれは一果には重荷だったのか?受け入れられない。

バレエは好きだけど、まだ成長しきれてない一果は母親の登場でダメな母親に逃げてしまう。

渚沙は一果に説得力を持とうとしたのか?自分の体の改造をして迎えに行く。

田舎では受け入れられないんだろうな。

「化け物」と非難する。

「インターセックス」を読んで「性同一性障害」というのは頭の中と体の構造のアンマッチだって書いてあって納得したのだけど、アンマッチ状態は本人には苦痛なのだろう。

そしてそれは誰にも理解されない。

「どうして私だけ」

母親であるのに、一般的にきちんとした母親になれない人間と気持ちは「母親」になろうとしている人間と。どっちも尊いんじゃないか?

一果は地元の中学を卒業した。が、おぉ〜バレエの先生が出張レッスンに来てるよ。すごいな。

その甲斐あって海外留学が叶う。

一果は渚沙の元へ。

そこで見たのは「現実」だったのだろう。

なぜ海外での性転換手術が主流なのか?お金の問題なのか?

性同一性障害という病気なのに、国は補助支援をしないのか?

自分じゃなければ誰もその痛みに気づけない。そして想像力の欠如している世の中は自分と違うものは排除しようとしてしまう。

神様の言う通り

ただちょっとだけズレてしまっただけなのに。

この母親はネグレストなんだけど、自分の悲しみや不甲斐なさを子供に当たるタイプで・・・まぁ弱いんだけどね。難しいね。

浜辺で踊る一果。

砂浜でまぁバランスをとってる。ほんとに上手なんだ。

顔もどんどん変わっていく。

まだ14歳。それでも化粧をして大人びた雰囲気まで演じた。

女優としてこの先も続けるのか?バレエダンサーとして役と同様に海外を目指すのか?

何にしてもこの映画が評価されない世の中はありえない。

昨日もかなり入っていた。

この映画でいろんなことが起こればいい。