公開初日なのに
半年くらい前から予告を観て、門脇麦主演ってことでちょっとだけ興味があったから行ってみたのだけど、いいとか悪いとかじゃなくて、
ターゲットはどこ?
な感じしかない。わざわざ観たいと思う要素がなさすぎないか?
貴族には貴族の悩みがあることを知る
近年、上級国民という言葉が世間的に言われ、自分たちとは一生すれ違うことのない階層があることは知っている。
門脇麦演じる榛原華子は松濤育ちのお嬢様。
27歳で結婚を前に彼氏と別れるところから話は始まる。
家族の会食。タクシーの運転手のセリフじゃないけど、そんなところで食事をするなんてことはそうそうない。友達の結婚式くらい?な感じ。
移動はタクシーが当たり前の華子。
そして上流家庭の姉に篠原ゆき子。「相棒」で顔なじみになったこともあって存在を感じる。
開業医の一番下ということもあるが、お見合いを勧められるがままにお見合いをし、現れたお相手はかなりの変人。
お嬢様は世間知らずでもあるという普通の展開。
そして婚活スタートするが、自分とレベルが違う場所や人はやっぱり無理なわけで。
そんな中で紹介されたのが高良健吾演じる青木幸一郎。
一目惚れの華子ではあったってことだけど、幸一郎に女性の影を感じ、ずっと同じ学校で過ごしてきた石橋静河演じる相良逸子に相談する。
逸子は上流階級育ちとは言え、箱入り娘ではないからか、考え方が自立している。
石橋静河いいわ。うん。
門脇麦もね、マナー頑張ったんだろうなぁ〜ってくらい、上流だと親が当たり前にマナーは身につけているのだろうから、よほどのことがなければマナーが出来てない人間になることはないんだろうけど。
水原希子演じる時岡美紀とどう交わるのだろう?そんな感じで観ている感じ。
美紀は受験を頑張って慶應義塾に入学する。
地方出身ということだけど、魚津?あぁ行ってみたいと思う景色。
お正月、帰省する。散々、上流階級の家族を観せられていて突然、一般家庭。
そんな感じだよねな感じになる。
父親からは「女だったら料理くらい」ということを言うが、予告では流れていたセリフというかナレーションは本編にはなかったような。
もっと田舎は窮屈だって描写かと思ったらそんな感じでもなかった。
でも、高校の同窓会ではやっぱり都会へ行っていることもあって壁はあるよね。
自分も高校の同窓会とか行きたいとも思わないし、行ったら馴染めないだろうって思ってる。
美紀と華子の接点は?
美紀は慶應義塾に入学し、同じ授業を幸一郎も受けていてノートを貸していた。
が、父親が無職になりお水のバイトもしていたが結局は中退をすることになったわけで。
お水のバイト先に幸一郎が来たことがきっかけで幸一郎の「都合のいい女」になっていた美紀。
幸一郎も美紀は結婚相手としてはまるで見ていない。
幸一郎は上級国民ということになるのだろう。上流階級よりも上ということになるらしい。
逸子経由で美紀と華子がつながることになるが、美紀は幸一郎にはもう会わないと約束する。
上流家庭同士の結婚。
何不自由なく見える人たちにも結局は悩みはある。
華子は何も聞かされないことや自分の存在意義などに疑問を持ち始める。
上級国民に嫁いだ自分。波風立てずにと母親に言われたもののやっと自己が芽生える感じ?
タクシーの中で美紀を見つけ声をかけ、彼女の家に行く。
そこで見た景色に東京で生まれて育ったのに知らない景色があることに気づく。
美紀は自分の田舎も親のトレースみたいな人間ばかりだ。上流も同じだねと言われる。
トレースの人生を良しとできる人が幸せなのか?
自分でレールを敷ける人生が幸せなのか?
それはきっと人それぞれなんだと思う。
華子は歩いて帰宅する。そして楽しかったことに気づく。
華子は「離婚したい」と言い出し、お姑さんに叩かれる。
上級国民を裏切る行為は許されないんだろうな。きっと。
だから上級国民は上級国民で血を濃くしていくから世間とは感覚がズレるのだろうな。きっと。
1年後。運転する華子の隣に逸子。
逸子のマネージャーのようなことをしていると生き生きした様子の華子を見つけて声を掛ける幸一郎。
結婚が幸せだと言われて育ったとしてもそうじゃないと思わせてもらえる出会いが出来た方がよっぽど幸せだと思うよ。
親は自分をトレースすることが幸せにしないと自分が幸せではないことに気づくわけでそうは出来ないってことの繰り返しなんだろうなぁ〜。
慶應義塾に大学から行こうとする人って何が目的なんだろう?
もうさ、内部と言われる上流国民が居て、階層が違うわけで。
違う階層の人脈を作れるわけでもなく、慶應義塾じゃなきゃ出来ないことってあるの?
ってことしか思わなかった映画でした。
だからね、ターゲットが不明なのよ。
何が幸せ?ってことの追求なのか?こんな階層があるんだよの表面化なのか?
すごく難しい。