【映画 ノマドランド】感想。この女優さんすごい

ノマドとは

数年前、初めてこの言葉を知った。

「ノマドする」って。

「ノマドって何?」って思ったら、まぁオフィスを持たないで自由に仕事場所を求めてるって言われて、「あぁそういうのっていいな」って思ってたけど、そんな仕事結局出来ないんだけどね。

人生においてのノマド

アメリカだから出来るの?

2008年のリーマン・ショックからのサブプライムローン問題とかっていうのが根底にある話しなんだよね。

高齢者が家を手放す。そしてその人達は車中生活者になった。

ホームレスとは違う。ハウスレス。

主人公のファーンは一人、寒いところから始まり、心情を表すような感じで表情とリンクして暖かい場所へと行く。

日雇いの仕事。

Amazonでの仕事はクリスマスの日雇いだったのか。

フランシス・マクドーマンドという人のドキュメンタリーなのか?って思ったんだけど、一応、女優さんが演技してたってことに驚いた。

ドキュメンタリーだと思ったもの。

フォーンは夫が全てだったの?

一人車上生活を続け、最初は他の人とも少し距離をおいているような感じ。

それでも同じ境遇の人との関わりで少しずつ心を開いていくのがわかる。

がんを告知されながらも一人車上生活をする人に助けを求めたことで交流が始まる。

その後、男性のアプローチを受けるが、結局は屋根の下で寝る生活にはなれない。

「あぁいいなぁ〜。」

私もこんな生活出来るだろうか?

数年前、知人が軽自動車を改造して1年だけそんな生活をしていた。

車の屋根にソーラーパネルを設置して、車の中で仕事をしながら、駐車場で生活していた。

これから先、日本でもそんな駐車場が増えてくる時代がくるのだろうか?

ノマドをしている人にも結局は天涯孤独ではないんだなって思ったんだけどね。

フォーンも結局は姉に頼ってお金を借りるシーンがあって、姉にしてみたら自己満足の心配を押し付けようとしているのだけど。

この作品がヴェネツィアで金獅子賞を受賞したという。

世界で同じ思いをしている人が増えているということか。

それは今の世界が「平和」ってことなのか。

家をなくしたことは不幸かもしれないけど、それでもそれによって気ままな車上生活になったとも言えるんじゃないかって。

社会から見捨てられたってことのようだけど、そうなのかな?

同じ境遇だった他の人も全員がノマドになったわけではない。

ノマドになる決心をしたのは本人。虐げられていると思っているのも本人。

作中でも一般の人の多くが手を差し伸べようとしている。

それが同情なのかもしれないが、それを受け取らなかったのはフォーン自身と思ってしまったのだけど。