【映画 竜とそばかすの姫】感想。今の時代を詰め込んだ作品

今年はアニメの公開が目白押し

去年、撮影が出来なかったということなのだろうか。アニメはきっともっと前から今年公開を目指して制作をしてきていたのだろうけど、「シン・エヴァンゲリオン」があり、スタジオ地図が「竜とそばかすの姫」、スタジオジブリが「アーヤと魔女」とまぁコロナ禍でGW作品が夏休み作品になっているのだろうけど。

サマーウォーズの進化版

田舎というところは同じ。

でも、長野の上田から高知県の須崎になっている。

しかも四万十川を渡るのどかな景色と仮想世界のギャップ。

廃校になった校舎にすごいハイテク機器という、サマーウォーズの時は田舎の古民家にって感じだったけど。

高校生の描写はサマーウォーズの頃とまるで変わらない。

仮想世界はかなりバージョンアップしている。

が、くじらもいるよ?な感じで。先週、金ローで「バケモノの子」を見た後だから、そこから来た?ってデジャブ感。

あ、水の描写が増えた。すごいリアリティが増していた。

いつの時代も主人公は自分に自信を持てないでいる高校生というシチュエーションは変わらない。

こういう時代って誰もが通過しているから共感が得やすいのだろうか?

仮想世界<ユー>にアズというアバターで生きる。

鈴はベルとして現実世界では歌えなくなっていた歌を歌って世界中の人に認められる。

そこの突然現れた竜という存在。

竜を追放せよという動きは今の社会とシンクロしている動きだ。何が正義なのかわからないが、勝手に正義を振りかざして他者の粛清をしようとする人々。

コロナ禍で起こった自粛警察のような、昔からあったのだろう、ちょっとでも容疑者となったらそこに住めなくするような嫌がらせ。誰得なの?他人に嫌がらせをする行為をなぜ人は良しとするの?

いじめと同じなの?

鈴は竜になぜか心を寄せる。竜は他人を近づけないようにしながらも鈴を助けて自らが傷つく。

鈴は竜のためにやっと自分の殻を抜け出す。

そこにあったのは、やっぱり社会問題なのだろう。

竜はSOSを発していただけなのに、それを誰も察せずに逆に排除する。

それが今の日本なんだろう。

鈴の勇気でどう変化が起きたのか?

鈴をやった中村佳穂の歌唱力がすごすぎだ。サントラ盤をずっと流していてもきっと映画の世界観を楽しめる。

そしてしのぶくんが成田凌だったのか。

カミシンが染谷将太だったんだ。

ルカちゃんが玉城ティナでひろちゃんが幾田りらって、YOASOBIのIkuraだったの?歌手じゃなくて、一番印象的な役だわ。

で、合唱隊のおばさまがたがなんか豪華だったわ。

森山良子さん、清水ミチコさん、坂本冬美さん、岩崎宏美さん、中尾幸世さんって・・・

もう一度見たいわ。この合唱隊のおばさま方。

で、寡黙なすずのお父さんが役所広司さん。これはわかった。うん。

で、竜はサイトではまだ名前が出てないけど、先週発表されたんだよね。佐藤健って。

竜のときにはピッタリだけど、現実になったときに少しだけ違和感が・・・さすがに年齢が倍だわ。

でも、映像が毎回進化する。どういう構想であぁいう感じに出来るんだろう?って思う。