序章に1時間
今日公開初日の「ドライブ・マイ・カー」「孤狼の血 Level2」ともに初日なのに、回数は少ないわ、スクリーンは小さいわってことで、休んで観に行った。
しかも両方とも2時間半オーバー。
撮影地は広島県。でも、広島っぽさは何だったんだろう?
二人の関係性
最初の1時間は仲の良い夫婦であっても、お互いの我慢がないとそれは続けることは難しいということを感じる。
「おかえりモネ!」を見てすぐだったり、予告で「きのう何食べた?」が流れていたりと全然違う西島秀俊さんが居て、新鮮ではあった。
西島秀俊さんは同学年で1990年代最初の頃は、カッコいい役だった。でも、「悪魔のKISS」はどこにいた?って感じだったけど、役柄を見て思い出した。「あぁ〜」くらい。その後の「あすなろ白書」が一番印象的だったから。
それでもその後は、しばらく姿を見ることがなくなっていたって感じで、2004年頃から幅広い役で再登場し、そこからは主演でどんどん魅力的な俳優さんになっている。
今回の役はなんか勝手に想像する西島秀俊さん像に近いんじゃないかって思ってしまった。
劇中の家福悠介という役が舞台俳優ということもあり、常に演じている役であった。
こんなベッドシーンってあまり見た記憶がないなぁと思ったりして。
突然、裸の二人が登場し、霧島れいか演じる音が夢?の話を語りだす。それを起きた二人が今度は逆に悠介が語るという意味がわからない行動。
舞台を見に来た妻はなぜか高槻耕史役の岡田将生を紹介する。
この辺りで、この二人は出来ているだろうと想像がついたのだが、もっとすごい展開だったことに後半になって知ることになる。
これはクラシックカーでいいんだよね?
運転しながら、テープに吹き込まれた妻のセリフに合わせてセリフの練習をする。
途中、事故って緑内障が見つかることになるが、それはやっぱり最後の方で怖い形で出てくる。
妻から「話したいことがある」ととうとう秘密を打ち明けられる段階で帰宅をすると妻は倒れているというのが最初の1時間。
そこから2年後、広島で映画祭の一環として舞台をするということでオーディションを行う。
家福の舞台は多国籍の人がそれぞれの言葉で演じるという摩訶不思議なものだった。
いろんな訳が表示されているのだけど、日本語以外を話されたら俳優から目が離れちゃうのはいいのか?とか思ってしまった。
オーディションに音が紹介した高槻が現れる。
なんだろう?岡田将生ってなんかこういうちょっと大人になれないやんちゃな訳が多いなって感じを受けているのだけど。
まぁ当たり役って感じ。
広島で練習場と住む場所が島ということで1時間の距離ということで、運転手を手配されていた。
自分の愛車に自分以外の人が運転するとかって嫌だよねって共感してたのだけど、それでも三浦透子演じる渡利みさきの運転技術と存在にすぐに運転を任せることになる。
そこから短期間だったはずなのに、2時間があっという間だった。
え、広島から北海道まで行くの?な展開になったのだけど、それでも親子ほどの年齢差の二人の距離や信頼感が縮まっていく感じが純粋にキレイだった。
三浦透子の無表情がほんとすごかった。
二人でたばこを吸うシーンがところどころ出てくるが、ルーフを開けてたばこを吸うシーンはやっぱりいいなって思った。
さて、カンヌで高い評価を受けたものの、日本では公開される映画館は増えたのだろうけど、2回とかってどうなの?って感じ。
それでも半分の人数制限があったけど、かなり満席に近かった。
3時間10分。あっという間だった。
それよりも最後がいろんな想像が出来ちゃうのだけど。原作を読めばわかるのか?
海外でどんな点が評価されたのだろう?