【映画 ムーンライト・シャドウ】感想。透明感のある二人と光と

吉本ばなな作品

読んだことはない。ただ、宮沢氷魚と小松菜奈という二人の作品というだけで観てみたかった。

ストーリーは常に「?」な感じではあったが細部にこだわりを感じるキレイな作品だった。

悲しみの乗り越え方

映画を観る直前、何の気無しに自分のFacebookの知人のページを見た。

8月以降に投稿がないことに気づいた。

7月の3週目、私が落ち込んでいるタイミングで連絡をくれて、話しをした。その後は特段変わりもなかったから気にしてなかったのだけど。

私はFacebookに投稿してはいない。が、その人はFacebookは「生存確認の場」なんだと言っていた。年老いた母親、親戚関係が見ているらしかった。そんな人のページが1ヶ月以上更新がない。7月にワクチン接種が終わって8月からは遊ぶことを予告していただけに、心配でしかないが、それ以上の関係でもない。

そして、この作品を観た。内容はまるで知らずに観た。

オープニング、とても悲しい声で話す小松菜奈の話と展開する物語がどうクロスするのか?意味がわからない感じだった。

小松菜奈演じるさつきはどうして河原にいたのだろう?そして鈴の音に引かれるように宮沢氷魚演じる等と出会う。それは夢の話?と思っていたら現実で、ボートで眠る二人。

雰囲気の似ている二人だと思う。

どちらも中性的な魅力を感じる。

等は佐藤緋美演じる弟の柊がご飯を作るからと誘う。17歳の男子が?と思う感じだったけど・・・って。「ひお」と「ひみ」の兄弟が「ひとし」と「ひいらぎ」って。全部が「ひ」始まりだわね。あれ?佐藤緋美って、浅野忠信・Chara夫婦の息子?SUMIREの弟?キレイだったけど、あ、それでもCharaさんに目が似てたかも。

柊は自分の彼女のゆみこも同席させ、4人での時間を楽しむ。

なんだろう?兄弟のそれぞれの彼女同士も仲良くなるって珍しいなぁって感じ。

ゆみこ役の中原ナナもすごくいい感じ。

4人に共通して言えるのはめっちゃ肌がキレイ。最前列の真ん中で見ていたのだけど、まぁみんな画面いっぱいのアップになるのだけど、キレイだったわ。

そこまで顔だけのシーンが多い作品って珍しいと思うのだけど。

楽しかった4人の時間が終わる。

それはオープニングにつながってくる。

終わった後に登場するのが臼田あさ美演じる麗の存在が出てくる。

臼田あさ美はなんか裏があるような女性が似合うというか・・・

麗は何だったのだろう?

ゆみこが言っていた「月影現象」気になっている言っていた二人がいなくなった。

残された二人は麗が鍵を握っているのでは?となぜ思ったのだろう?

月影でムーンライト・シャドウってことか。。。

それは死者に会えるかもしれない現象のこと。

柊が壊れないように着ていたゆみこのセーラー服が洗濯機からなくなった。

さつきの部屋からは鈴がなくなった。

それはいなくなった二人が戻ってくるために必要だったということ?

ゆみこは出てきたけど、等は?

さつきはそれでも次へと進もうとしていた。

それはいつの時代でも必要なことなのかもしれない。

人の「死」についての作品。これは偶然だったのだろうか?

知人はどうしているのだろうか?私はこの1年、多分一番その人に救ってもらった。

が、私は何も返せなかったまま終わってしまっているのだろうか?

もし月影現象があるとしたら私はその人に会ってお礼を伝えたい。