【映画 総理の夫】感想。そろそろ現実で求められているのか。

男女平等になるのはいつか

日本という国において真の「男女平等」になる時はくるのだろうか?

女性総理大臣が誕生したところでそれが「男女平等」になったとは言えないが、それでも待望論が増えてきた感じがするのはやっぱり近づいては来ているということなのか?

そーりんのような存在

中谷美紀演じる相馬凛子は今の日本の理想なのかもしれない。

13年ぶりに自民党の総裁選に女性が二人立候補した。13年前は小池さんが挑戦していたのか。で、結局麻生さんに負けて麻生さんで自民党は与党じゃなくなったって経緯だったっけ?

それでも女性が2人推薦人20人集められたというのはやっぱり少し時代の変遷があったと言っていいのだと思う。

今までの自民党だったら派閥で一枚岩でってことばかりが報道されていたけど、今回はそれぞれの自由って感じになっているように思うし、各派閥内で推している候補が違っているみたいだし。

それでも、野田さんは既に「自分以外の誰か」とかなり弱気な発言になった背景には何があったのかと勘ぐりたくなってしまう。

この映画では連立与党ということで岸部一徳さん演じる原久郎が女性総理として凛子を担ぎ上げながら足を引っ張るという図式。もう、腹黒としか聞こえないわ。すごい名前を考えるものだわ。

最初はのどかな感じ。田中圭演じる相馬日和がのんびりと野鳥観察をし、日記を描き、出張だ!!!とにこやかに北海道にフィールドワークに行く。

クルマサカオウムのインコがかわいいって感じで見ていたら、戻ってきたら、総理の夫になってたという展開ですごいなと。

日和は財閥系のお坊ちゃまということで護国寺の森の中の屋敷とかすごいんですけどと思ったら富士河口湖なのか。納得。

日和の鳥類研究所は八王子のどっかのセミナーハウスなのか。すごい建物だな。

ストーリー的には今のリアルと映画がかなりリンクしている。

女性初の総理大臣が誕生するタイミングになるのか?

凛子はある意味小池百合子さんの選挙戦のような印象がある。

今回は自民党内で話は終わってしまうわけだけど、すぐに解散総選挙があるわけで、映画と変わらない構造になる。

総理が誰かで自民党が与党じゃなくなるということは考えられないが(さすがにマスコミももう野党を担ごうとはしてない感じだし)それでも映画に負けない熱量が欲しいと思ってしまった。

総理大臣が出産をするのはやっぱり難しいのかってことになっているが、そもそもで40代で総理大臣になった人っているの?って感じもある。男性でも。

海外だと若い人が首相になったりしている感じがするけど。日本は世襲とか年功序列とかって風習がまだ根付いているから無理だわね。

日和の兄がなぜか片岡愛之助演じる相馬多和。なんだろう、愛之助さんが怒るだけで笑ってしまう。

凛子の官房長官役だった嶋田久作さんが・・・なんだろう?全然変わらないように思うのだけど。昔から老け顔だったから?

何にしてもあとちょっとでこの映画と同じことが起きてくれるような日本であって欲しいと思うのであった。