【映画 コーダ あいのうた】感想。涙が止まらなかったわ・・・

難しいね

聴覚障害者の両親をもつ子供のことをコーダということを初めて知った。

リメイク作品ってことらしいが、どこの国でもきっと変わらない話しになるのだろうな。

聾唖者の俳優陣

日本でも聾唖者の俳優さんはいらっしゃるのだろうか?

聾唖者の役を演じる健常者の方の作品はあると思うが、日本はそういう点でやっぱり差別的な要素が残っている国になるのだろうなって思う。

秋クールのドラマでは杉咲花が弱視の役をしたわけだけど、健常者じゃない俳優さんを使う監督さんはいないのだろうか?

監督さんというよりやっぱりスポンサーとかそういうところがOKしないのかもな。成熟してない国ってことになるのだろうな。

コーダは結局はヤングケアラーの中の一部になるんだろうなって思いながら観てしまった。

子供のうちから親を守る役目になってしまう。それは致し方ないことで、神様がそう仕向けているって思えるけど、それでも、そうなってしまった子供は、周囲が低レベル過ぎる。

なぜ自分たちと違うというだけで馬鹿にするのだろう?

私も小学1年生のときに嫌な思いをしたなぁって今でも覚えている。

東海地方から小学校入学直前に関東に引っ越してきたわけで、そうするとイントネーションとか違ったのだろうな。

なんかイントネーションのことで嫌味を言われた記憶だけ残っている。

まぁ強気だった私は言い返してたと思うけど。

ヤングケアラーになるかならないかも紙一重だったと思う。

親が幼い頃に亡くなったことは悲しいことにされるかもしれないが、親は親できちんと生きて亡くなったのであれば、それはそれでしょうがないこと。

それについて「だから・・・なんだね」とかってわかったような反応されるのが一番キライではあったけど、それでも、私は親がそれなりに一般レベルの頭と要領の良さを残してくれていたおかげで自由に生きてきた。

何が幸せかなんて測れない。

それでも朝3時に起きて、漁に同行して通学するなんてすごすぎる。

それをからかう人間ってなんて小さいんだろうってことしかない。

エミリア・ジョーンズは子役から活躍してたってことだけど、歌唱力といい、手話といい、彼女の演技にほんと感情が揺れた。

本当の聾唖者の両親。兄。その中で一人健常者という役で、親をバカにされる悔しさや自分がずっと影でバカにされたたことで、人前で歌唱ができないで逃げる。気持ちわかるなぁ〜。

高校生の思春期のモヤモヤもすごい伝わってきたし。

それでも聾唖者家族は家族の絆は強いのだろう。

マイルズは自分の家族よりも結びつきの強い彼女の家族を羨ましく思ったのは事実なのだろうけど、伝えるのは難しいよね。

マイルズの存在が気になっていたルビーは同じ歌唱クラブに入ったことで自分の人生が変わる。

音楽の先生がまぁすごいキャラクターの先生ではあるけど、ルビーの才能を見出して声をかけ面倒をみようとするが、彼女の家庭については知ろうとはしない。

日本だとこういう場合、なんか先生が家庭に介入するとかあるけど、そんなことはないのね。

でも、この先生のおかげでルビーの家族はルビー頼みじゃない道を見出してそれぞれが良い方向へ向かっていく。

合唱クラブの発表会くらいから涙が止まらなかった。

生き生きとしたルビー。周囲の反応を見ていることしかできない両親。

無音の世界。

それでも、ルビーを自分たちの中に留めることを考え直す父親。

いろんな出会いがある中で次の道へすすむわけで。

涙が止まらない。鼻水は出ないけどって珍しいケースだったな。