蜷川実花監督の世界観
蜷川監督の世界観、今回も遺憾なく発揮されてて、圧倒される。
柴咲コウの美しさがとてもマッチしていて良いなぁって。
舞台挨拶で吉岡里帆、玉城ティナ、柴咲コウと並んでたわけだけど、玉城ティナがすんごい身長が高かったんだけど、どんだけのハイヒール?厚底?って感じで。
蜷川作品では欠かせない玉城ティナなわけだけど、彼女がこんなに身長が高いって思ったことはなかったんだけど。
モノクロからのスタート
蜷川監督作品だから最初からどんなカラーだろう?って思ってたら、白黒で、神木隆之介演じる四月一日の顔の白さが際立った白で他は暗いって感じで。
そして、アヤカシが見えることで人生に絶望していたところをミセの主人、柴咲コウ演じる侑子に助けられる?
結局は、一人で不幸だと思う少年と自分と一緒にいると不幸に巻き込むと思う少女がいるけど、少年の方が自分のことしか考えずに居るってことでいろいろ巻き起こる。
吉岡里帆が女郎蜘蛛役なんだけど、彼女がこういう役って珍しい感じで。
そしてその手下?のアカグモが磯村勇斗。色気のある役だったんだぁ〜って舞台挨拶で知る。まぁ普段よりもホストっぽい感じはあったけど、ひと目見た感じは誰だかわからなかったけど、声に特徴があるなぁと。
吉岡里帆の方が結構誰だかわからなかった。メイクのせいなんだろうけど。
趣里とか西野七瀬、大原櫻子、橋本愛とかほんとワンカットだけで(趣里はそうでもなかったか)贅沢だわ〜。
女性客が結構多くて、なんでだろう?って思ったのだけど、あぁ松村北斗か。神木隆之介って感じの客層ではなかったかなと。
私は、柴咲コウと蜷川監督ね。
まぁ成長物語なわけで、それが壮大な仕掛けで行われているのがすごい。
エンドロールにキングコングの西野亮廣さんの研究所とかマネージャーさん?の名前とかチムニータウンとかがあった。
「えんとつ町のプペル」の流れで撮影があった感じなのかな?あぁポスターの製作にも名前があるんだ。
文化庁の助成も受けてる作品ってことで、世界観はすごいんだけど、セリフが結構深いと思う。
人は一人で生きているわけじゃないんだけど、自分だけが不幸で自分がいなくなればとかって考えがちで、誰もが何かしら抱えていて、だからといってそれはその人の人生であって逃げたってしょうがないってことで。
それにしてもやっぱり映像がすごかった。
色使いとか侑子さんの衣装とか。部屋とか。光ひとつとっても逆光をそういう風に使うんだ〜とか感動してた。
柴咲コウが続けて「ガリレオ」の公開も控えていて、久しぶりに表舞台に出てきてくれて嬉しい。「ガリレオ」の予告を初めて見て、なんかすぐに「ガリレオ」の世界観があって嬉しかった。