【映画 冬薔薇】感想。伊藤健太郎は恵まれている

復帰作で主演

主演映画の公開直前に不起訴処分になったとは言え、逮捕。

交通事故後の対応がかなりのバッシングになったとは言え、彼のこれまでの行動に対するバッシングでもあったのだと思った。

そんな彼のために書き下ろされたオリジナル作品。

覚悟が必要だったよね。

彼の弱さ

「伊藤健太郎」という個人の弱さと向き合いながらきっと渡口淳にならなければ出来なかっただろうなって思う。

セリフのひとつひとつが役以上の意味があるような感じを受けた。

その場しのぎのような生活。

何が本当で何が嘘なのか、行動することにも自分にとっての損得で考え、未来を考える力がない。

こういうタイプの人って案外多いのかもしれないなって感じたけど。

両親役が小林薫さんと余貴美子さん。

ずっしり。

物語の淳は気の毒と言えば気の毒。

関心を向けてもらえない子供と関心を持てない親と。

もし、家族に不幸がなかったとして、淳に対してこの両親は関心を持ったのだろうか?と思ってしまう。

冬薔薇

冬に咲く薔薇ということだけど、その意味は何だったんだろう?

真木蔵人が久しぶりって感じだったのだけど、おぉ〜こんなに下手だったっけ?ってくらいほかがうますぎた。

いろんなところで中途ハンバが渋滞していて、社会の縮図のように思う。きっとこれは今、この瞬間にもどこかで同じようなことはあって、どうしようも出来ないでモヤモヤしている人がきっといるんだろうなって。

どうすることもできないのだけど。

大人になるまでどうすることが正解なのか、誰がどうしたら世間一般的な生活を送れる人間に成長できるのか。

誰もわからない。