【映画 PLAN75】感想。現実になって欲しいと思うのは是か、非か

なぜ人は生きなきゃいけないんだろう?

少子高齢社会。日本はいつ頃から少子高齢社会になってきたのだろう?

私はベビーラッシュの時代。中高は1学年に8クラス。

私の高校は隣の高校と合併して既に高校の名前は変わってしまった。ある意味母校はなくなった。

バブル崩壊後くらいから?

1970年代くらいまでが19歳以下人口が増加していたのか。1980年代はそれほどでもなく、1990年代から顕著に減少している。

少子化社会対策白書が平成16年度版から掲載されている。2004年あたりか。

そのくらいになってやっと国が問題を提起してきたってことだったのか。

PLAN75で描かれる世界。私は是だ。

結局、看護師などを東南アジアの人に頼る社会になる。

この映画は日本の本当の問題を描いていると思う。

いつも行っている映画館だったが、初めてのスクリーンだった。開場まで時間がかかったこともあって、ロビーに人が溢れていた。

50代以上のご夫婦が多いように思えた。

彼らはこの映画を見て、どう感じただろう?

あと20年ちょっとで私も対象年齢になる。が、あと20年ちょっとも生きている意味はあるのだろうか?

私は今の生活を満足して過ごしている。思い残すことはないと言える。

でも、自分の力で生活が出来ないのであれば自分の意思で終わりにさせて欲しい。

倍賞美津子さん演じる角谷ミチさん。78でホテルの清掃の仕事を出来ていたのに、なぜか「年寄を働かせて可愛そう?」的なことで解雇に。

問題を見ようとしない社会から結局追いやられた形。きっとこれから20年は誰でも出来る仕事を取り合う時代になる。

AIで出来る仕事と出来ない仕事。その出来ない仕事はどのくらいあるのだろう?

ミチはそうなってもなぜか生活保護を求めようとしない。求めたところできっとPLAN75を勧められたのかもしれない。

支えられるだけのキャパがなくなっているからの施策なんだろうから。

ミチはPLAN75を受け入れる。

コールセンターの瑤子に対面することを求めて実現する。対面してしまい、平常心を持てなくなるのは、スタッフ側だね。スタッフのために対面NGなんだろう。

市役所でPLAN75の申請窓口で働く磯村勇斗演じるヒロム。仕事だから、事務的に手続きをしていた彼にも心にひっかかることが起こる。

PLAN75では共同火葬、共同埋葬という深く考えたら個がない対応になっていることに対して、肉親だったら?

PLAN75を申し込むのは独りの老人。

家族は?子供は?

そんな時代。私も独りだ。65に引き下げとなればほんとそこまで精一杯生きるってなれるからいいのになぁと考えてしまう。

病気になる可能性は今の所なさそうだし。

ミチは結局、どうしたのだろう?

ヒロムは自分のしたいように出来たのだろうか?

ヒロムや瑤子のような仕事をするのはかなりキツイと私は思う。この仕事を平気でできるような人間ではいたくないと思ってしまうのだけど、その考え方ではきっといけないのだろうなと。